¥5,000ほどで買える安価なフィールドスコープ。↑
以前に、¥8,000ほどで買える安価なフィールドスコープでBINOを作ったことがあるが、侮れない光学性能だった。今回は、¥5,000程度で、しかも卓上三脚がセットになっていて、興味本位で取り敢えず1本取り寄せてみた。
結果は、まずオリジナルの状態で、この価格には不相応に非常にシャープに結像した。地上風景のコントラストも申し分ない。ただ、予想通り、アイレンズが非常に小さく、アイレリーフも短くて覗きにくい。見かけ視界も、30度あるのか?と思うほど狭かった。また、鏡筒外径が72mmもあって、BINOの素材としては残念ながら不適だった。
例のごとく、接眼部を31.7アイピース装着用に改造し、SVBONYの8-24mmズームアイピースをセットしてみたが、非常に具合が良い。 無限遠のピントも出る。
夕方の月。手持ちiPhoneでのコリメート。
批判力旺盛な天文マニアはいろいろと言うだろうが、@¥5,000を忘れてはいけない。
私は物作りをする人間の立場で見るので、いつも驚かされる。批判する人には、「オマエ、作れるのか?(この価格で)」と言いたい。
オリジナルのアイピースと、今回使用したSVBONY-ZOOM-8-24mmとの違い。
全くの初心者なら、そんなものかと納得するのだろうが、覗きやすいアイピースを知っていたら、オリジナルは許容できないレベルだ。
対物のコーティングもちゃんと、綺麗なマルチコートが両面に施してある。
正立プリズム系は、ポロプリズム+45度楔型プリズムの合計6回反射だが、ダハの稜線はない。
極小プリズムだが、この値段では仕方がない。8-24mmズームアイピースで問題なく見える。
メーカー公称の対物レンズの焦点距離=300mmなので、このアイピースで12.5X~37.5Xになる。
月の写真は、37.5Xで、iPhone画面上で少しピンチアウトして撮影。