先日、応急的に結束した方法は、無垢の丸棒の両端にM5のタップを切り、バンドのM6ネジ用の穴からM5のキャップボルトで固定するものでした。(M6ネジの下穴=5mmΦなので)
バンドのM6ネジをバカ穴6φに加工して、無垢の丸棒で結束するのが簡単なんですが、今回は敢えて写真の方法を採ってみました。この方法だと、鏡筒をセットしたまま、初期調整がやりやすいかな?と思ったからです。自作的には、丸棒の方法が簡単ですね。
鏡筒2本を結束した所。アリガタの前方だけで結束したのは、天頂時の架台(ピラー)への干渉回避ですが、高度制限をかけて良いなら、一方の結束バンドは手前に配置した方が安定するかも知れませんね。
その点、このバンドを利用した方法なら、後で自由にカスタマイズ出来ます。
この結束方法、バンドを緩めると、自由に捻じれます。見方によれば、問題になりますが、バンドをしっかり締めれば(実用レベルまで)固定されるわけで、むしろ、初期調整が非常に楽になる方法と言えます。この点の剛性の考え方は、BINO作りの方針決定で非常に重要な意味を持ちます。単純に剛性だけを追求すると、逆に操作性の悪いシステムになってしまう可能性が高くなります。
雪上、氷上スポーツで言えば、スキーやスケート、初心者には危険な装具ですが、自由度があるから技量があれば制御しやすいわけです。技量を習得する根気がない人は、いつまでもお尻にビニールシートを巻いて滑れば良いです。^^;
架台にセットしたところ。 やはり、三脚は純正を止めて、より剛性が高い物と交換しますね。