EMSは”正立像”だけが強調されてしまいますが、実は2回反射の光路偏向系の中で例外的に光路長が短いシステムなんです。先にご紹介したペンタミラーと60度ミラーと比較していただけるとよく分かると思います。
像の向き(正立、倒立等)を度外視して、光路長最短を追求しても、結局はEMSのミラー配置になります。
ペンタミラーも60度ミラーも、同一平面内で光路が転向を繰り返しますが、EMSは3D空間の最短路になっていることが決定的な違いです。光路長最短、正立像、90度対空の3つの条件を同時に満たす解がEMSだったわけです。