さて、ここしばらく・・・っというより、 ずぅ~~~と晴れ間がなくて、 なかなか、外に双眼鏡を構えられません。 それでも、何とか、晴れ間が多少のぞいたとき、 星空を覗き見しております。
やはり、15㎝の集光力と、双眼で覗ける迫力は、 何物にも代え難い逸材であります。 もちろん目の錯覚なのでしょうが、 奥行きがあるのですよね。
それに、星見人の会に来られた強者たちが 声をそろえていった言葉が、 画がひじょうにシャープだとのことです。 EMSの光軸調整にそれぞれが合わせなければならないために、 多少の不便があったようですし、 見慣れるのに多少の時間が必要でしたが、 『これはいいね』の言葉が多かったです。
はやく、網状や北アメリカ、 それと、射手座付近の星雲を覗き見したいです。(2002,9/1)
続報(2002年10月5日)
台風21号が大気の塵を吹き飛ばしてくれた日に、 笠井トレーディングに発注しておいたスーパーネビュラフィルターが到着。 早速EMSにスーパーネビュラフィルターを装着しまして まったく雲のない快晴の夜空にSCHWARZ150S-BINOを持ち出し、 スーパーネビュラフィルターの威力を体感することになりました。
アイピースはこれまた笠井のMC広角アイピースEW-25mm/70°【2インチ】 倍率は30倍。 以前から、みずがめ座のNGC7293らせん状星雲を眼視にて目撃しようと、 努力してみたのですが、いかんせん北緯44度17分の地では、 地上高の低い淡い天体は、大気に遮られ観ることは出来なく、 SCHWARZ150S-BINOの集光力を持ってしても、探し出せませんでしたが、 この日は、ほんの数秒で目的の天体NGC7293を導入できました。
見事の一言に尽きます。 写真で見慣れた『らせん状星雲』が視野いっぱいに広がり、 互いの星雲が重なり合い螺旋の詳細まで確認できました。 それからは『いて座』方向の、干潟、三列、オメガ、各星雲を 確認していき、詳細な構造を確認するに至りました。 圧巻は網状星雲の詳細なフィラメント構造が手に取るように確認できたのは、 背中が震えました。
フィルターなしでも網状星雲は確認できていたのですが、 詳細なフィラメント構造までは、無理でしたので、感動はひとしお。 また、プレイアデスがある程度まで高くなってきたところで、 フィルターをはずして、観望したところ・・・・・ プレイアデスの周りに、もやもやが・・・・・・・・ 『うっ・・・くも???』 そう思い裸眼で確認しても雲ひとつ無く、 またのぞくと、もやもや・・・・・・・あれ? 今度は、7×50の双眼鏡でプレイアデスをのぞいても、雲は見えません。 そうです、プレイアデスを覆う【プレイアデスの手前とも言われておりますが】 青く淡い星雲が見えたのです。
大口径短焦点屈折鏡の威力を体感いたしました。 レンズのコーティングにばらつきがあっても(^^;)、 鏡筒の塗装に傷があっても(^^;)、 15㎝の集光力に、なんの支障はありません。 短焦点屈折鏡の色収差は避けられない壁ではありますが、 低倍率での星雲星団観望には、なんの支障はありません。
これから、冬に向かい、ばら星雲、馬頭星雲、わし星雲を 観るのが楽しみになりました。
SCHWARZ150S-BINOという触媒をかりて、 夜空を散歩するのが、本当に、本当に、楽しいです。 これに、スーパーネビュラフィルターが加わり、視野が広がりました。
ただ、難点を申し上げれば、 EMSを鏡筒に繋ぐ支点が2カ所だけというのは、心許ないです。 実際、鏡筒を外に持ち出したときや、 アイピースに目を近づけ過ぎたときなど、EMSが動いてしまいます。 せめて、3点支持で補強をしたいところです。
赤井 宗光
Munemitsu Akai
Comment by Matsumoto/管理者のコメント;
本日(2002年9月1日)、赤井さんよりいただいたメールから抜粋させていただきました。 快く承諾していただいた赤井さんに、改めてお礼申し上げます。
写真は、8月24,25日に北海道風連町で開催された”星見人の会 2002 in 風連”で撮影されたものです。 SCHWARZ150S-BINOのフードに、同会で講演された国立天文台長の
海部宣男先生のサインが見えます。
2002年10月5日に臨場感溢れる続報をいただき、私も興奮してしまいました。