昨晩、日本テレビの金曜ロードショーでノーカット版を放映していた、
”千と千尋の神隠し” を最初から最後まで初めてじっくり観た。
それまでも何度かテレビで観たが、縮小版だったか、あるいはあらすじを確認して最後まで観ていなかったかのどちらかだろう。
自分は総括を発表できるほどの人間ではないと思うので、ごく断片的な意見を述べたい。
千尋の両親は、端的に言うと、糞親、糞人間だ。
魔界にタイムスリップして奇跡的に生還した千尋はしっかりと学んだようだが、豚から生還した両親は何も覚えておらず、全く成長していない。
それでも、子供の千尋は当面、親を頼って生きていくしかない。 魔界へ向かうトンネルで母の腕にしがみ付いていたが、家族が生還して再会した時も、全く同様なシーンが見えた。
糞親は、現代社会の価値観に洗脳された大人たちの象徴だろう。千尋の体験は誰も信用しないだろうし、自分自身も忘れないと今後、現実社会に馴染めないだろうし、今後も社会が変わることはない。
異論もあるだろうけど、今回は、そんなことを強く感じた。