New IPD-Plates near completion / Minus-Weight-Effects

Now that the New-IPD-PLATES is near completion, I would like you to understand my planning policy of MWE, Minus-Weight-Effects.
Specifically, this innovative IPD-PLATES will eliminate at least four OTA-BANDs and a pair of dovetails. That means significant savings of the total weight of the Binoscope.

BINO関連の装置の開発に於いて、私が常に重視しているのは、マイナス重量という考え方です。実体がある”物”を設計しているので、トータル質量がゼロとか、まして、マイナスにするのは不可能なのですが、部分的には可能であり、また、本来なら必須な接続パーツが省けるという意味で、追加重量をマイナスにすることが出来るのです。
今回の目幅調整プレート(BINO用フレーム)について具体的に申しますと、少なくとも4個の鏡筒バンドと2個のアリガタが省けます。
中軸架台の設計では、BINOの台座やCRADLEを省き、さらに、左右鏡筒を把握するアリミゾのセンターを垂直回転軸から一定量低い位置に設定することで、鏡筒の天地方向の追加ウェイトを省いています。
該当装置を軽量に作ることがまず重要ですが、その装置がどれだけ関連パーツを省けるか、ということがマイナス重量に大きく反映されるわけです。極端な例では、マイナス重量の絶対値が該当装置の重量を上回ることもあり、そうした場合では、その装置の質量がマイナスだと言えなくもないのです。
私の美意識がプレートの両サイドを丸くトリミングするのを強く促したのですが、ここでもBINOに仕上がった時のトータル重量を節約することを考慮し、敢えて4つの角を残すことにしました。
鏡筒バンド(アクセサリーバンドを含む)を全て排除するので、上の2つの角はファインダー台座(アリミゾ)の設置場所として確保しないといけません。また右(左)の側面(中心より上)はアリガタをセットするための平面を確保する必要があります。
また、下の2つの角は、操作ハンドル(パン棒)をセットするスペースとして残すべきです。
ちなみに、プレートの段付き穴径ですが、穴径大がBORGの80Φ鏡筒の外径より少し大きい80.2mmΦで、穴径小が接続部品のネジ規格の77.6mmΦになっています。内径ツバの厚みは今回は2.5mmにしましたが、2mmでも良かったかも分かりません。面板の両側から挟む部品のネジ込みの深さがその分、浅くなりますが、問題ないことは検証済みです。