EMS発売以来、30年以上が経過しているのですが、XYノブの意味がユーザーさん以外にはなかなか理解されない(時にはユーザーさんにも)ことを痛感していて、XYノブの機能を何とか可視化できないか? ユーザーさんの中で、こうしたプレゼンのスキルがある方が代弁してくれないか?とずっと思って来たのですが、ちょっと閃いて、可視化に近い道具立てで撮影してみました。
X、Yそれぞれのノブが独立的に像をX方向、Y方向に滑らかにシフトさせる機能を持つということ、ご理解いただけたでしょうか?
もう一つ、さらに重要なことは、このXYノブは、BINOを自作されるための装備でないということです。自作で(左右鏡筒の)初期組み立ての際には、このXYノブに触れることは厳禁です。先日も、「ノブを目一杯回しても光軸が合わない。」という、自作中のユーザーさんからの問い合わせがありましたが、それは誤解の典型で、初期組み立て時には、XYノブに頼らずに、左右の鏡筒を(光学的)に平行にすることに最大限の努力を傾注してください。
XYノブは、アイピース交換時のわずかなずれをキャンセルするための物、つまりBINOが完成後に、使用中に発生する微妙な光軸をずれをキャンセルするための物、ということです。