10/2の地元NHKの生中継に備えて、中秋の名月(1日前)の動画を撮影中。
この20cmF7アクロマート、レンズ研磨名人の故、所村氏(富山県)の自信作で、生前、「多く研磨した20cmアクロマートの一番出来が良かったのは鳥取の松本氏の所にある。」とおっしゃっていたそうです。手研磨なので、確か第4面だったかを非球面に修正研磨してあったと記憶します。
(球面のみの場合)普通、20cmF7アクロであれば、設計通りに出来ていても、月、惑星の観察には不向きなはずですが、実際に使用してみて、200倍超まで十分に実用になることが分かりました。当初から、口径絞りを用意していましたが、結局はフル口径が総合評価でベストでした。口径を絞れば、確かに色収差は軽減しますが、せっかくの大口径の分解力が損なわれます。結局は、潔くフル口径が一番快適に見られることが分かりました。
このレンズ、以前にもコメントしていますが、所村氏からお譲りいただいてから15年くらい(忙しさに紛れて)放置していて、氏が他界されたことを聞き、慌ててBINOに仕立てたのが一昨年(2018年)のことでした。 ということで、今さらながら、天国の所村さんに手を合わせています。生前にご報告出来なかったことに後悔しています。
(20cm-BINOの製作記は、HPとFACEBOOKに、2018年の春~夏にかけて投稿しています。)