2″ Sleeve trimming for the smaller IPD

So many times I have posted such samples.
If you have some skill of the metal machining, you can do it by yourself in the way the photo above shows.
 もともとの2”スリーブの外径=59mmなので、EMSのフィルターフランジのツバ(外径60mm)を一部だけトリミングしておけば、スリーブは無加工でも目幅59mmまでは対応できます。

最近、2インチスリーブの新ロット(数百個)を発注した際、下請けさんの方が気を回してくださって、「一部をトリミング仕様にしましょうか?」と親切なご提案をいただいたのですが、今回は別にショートタイプのスリーブも予定していたので、これ以上在庫パーツの種類を増やすのは負担が大き過ぎると判断して却下しました。
 消費者サイドの要求は容赦がないのですが^^;、仮に、一部の在庫分を事前にトリミングしたとすると、トリミングは右勝手と左勝手があるので、2種類の在庫になり、さらにショートタイプと、標準タイプを加えると、2”スリーブだけで4種類のパーツを管理して行かなければならなくなるのです。(一般の方は、作る立場の事情は想像が付かなくてピンと来ない話でしょうけどね。)
 先日、海外の方のショートスリーブのご希望に対して、(こちらは当然のこととして)標準スリーブをカットして対応したのですが、(外部からは見えない)カット面のアルマイトが剥げていることにクレームが入りました。この例に限らず、ロット品と個別対応加工品とは、全く事情が異なるのです。(結局、ショートタイプを新たに在庫することにしたんですがね。)

 トリミングによって剥げたアルマイト部分は、ペイントマーカーで補修しました。
再アルマイトも物理的には不可能ではありませんが、単品(少数品)を再アルマイト(しかも再処理の場合は、まず元のアルマイトを薬品処理で剥がす必要がある。)に出すのは、よほどの理由がない限り、コスト的にも時間的にも現実的でないのです。

 こうしたOPTION加工は、製品がやっと完成して安堵した段階で、追い打ちを掛けられるような心理的な負担があり、正直、辛い作業です。(この4個加工するのに、1個が事故り、オシャカになったので、5個消費しています。)