FC100DL-BINO on AZEQ5GT

今回のBinoは松本さんに製作していただいた2作目の BINO になります。
この BINO は東京都心で使用することをメインに惑星、月をメインで見るために製作していただきました。
望遠鏡は惑星、月用として定評のあるタカハシの
FC100DL 10㎝ 2枚玉 フローライトアポです。
架台はSkyawatcher製 AZ-EQ5GT架台で赤道儀と経緯台の両方が選べる架台です。
惑星、月ようなので高倍率が必要になります。対象が明るいのでGOTOは必要なかったのですが高倍率での使用のため追尾機能は必須と考えました。 松本さんに望遠鏡の製作を相談し製品を製作していただきました。
この架台はオリジナルの設計では経緯台と使用する場合横側に望遠鏡を設置してもう片方に他の望遠鏡を付けるかカウンターウエイトを付けバランスを取る方式です。 ただこの方式では望遠鏡を片側保持のため振動に弱いと考え松本さんと相談の上コの字型のマウントを製作していただきその上に鏡筒を載せる形にしていただきました。 この方式ですと両側で保持しているため片側より安定しています。 今回も松本さんの有り余るアイデアを存分に注ぎ込んでいただき素晴らしい BINO が誕生いたしました。
この BINO が優れいている点
1)視軸が1回の調整で何度鏡筒の付け外しを行っても簡単に視軸が合う構造になっている。
右側のアリミゾに調整機能がありアリミゾクランプを押し付けると意図した方向にいつも向いてくれます。もちろんEMSのXY調整機能がここで威力を発揮します。
(詳しくは松本さんのHPに動画がアップされています。)
2)完全バランスが取れる
望遠鏡にアリガタがついており前後にずらすことによりバランスがとります。またカンターウエイトの位置を決めると完全バランスが取れます。 たぶんこれによりかなりの過積載をしても問題なく自動追尾ができると思います。
3)脱着式のカウンターウエイト
これは便利です。 一度バランスをとるとカウンターウエイトの位置を変更する必要がないですがカンターウエイトが脱着式のため簡単に取り外しができます。 マンションのバルコニーで BINO を組み立てますが脱着式のため非常にに簡単に設置できます。
これらの機能により望遠鏡の設置が本当に楽に短時間にできます。
4)価格が安い
鏡筒バンド+コの字型マウント+脱着式カウンターウエイト+光路短縮するための接眼部を合わせて12万円ほどでした。
(EMSは別です。) もし自作や他メーカーから部品を集めて製作するこんな金額ではできません。
5)デザインが美しい
いろいろな会社の製品を組み合わせて製作していただいていますが非常に美しいので所有していて誇らしい気持ちになります。
昨日実際に BINO を使用し木星を覗いた感想を述べたいと思います。
バルコニーが南西方向を向いているため木星を見ることができるのが夜12時頃になります。春霞のためぼんやりした空で北斗七星がようやく見えるような天気でしたがシーイングは良かったと思います。アイピースの持ち合わせがHyperion Zoon(8mm-24mm)と2.25倍バローレンズしかありませんでしが最高倍率の約250倍でも像が全くぼやけることなく今まで見たことのない鮮明な木星を見ることができました。たぶん300倍以上の倍率で見ても鮮明に見えるのではないかと思いました。やはり両眼で見る惑星は細部が見えるのと木星自体が非常に大きく見えるため双眼高倍率での木星の大きさにびっくりしました。 また架台のAZEQ5GTの自動追尾は全く問題なく木星を視野にとらえ続けさらに高倍率でも問題なく使用できると思いました。 架台組み立て時に架台の水平方向駆動部分にガタがあり気になっていたのですが実際の観望では全く問題ありませんでした。強風の時は問題になるかもしれませんが。。。
この素晴らしい BINO を 使用して好きなときに都心の自宅で惑星、月を観望できることが幸せです。
東京都 A
 Comment by Matsumoto/ 管理者のコメント;
納品後、神速のすばらしいリポート、ありがとうございました。
これからじっくり観察され、続報をいただくのが楽しみです。
光害はともかく、大変開けた視界に恵まれたベランダ観望の条件が整われ、羨ましい限りです。^^

BOR77ED-BINO (Mr.T in Tokyo)

 

######  ファーストインプレッション編   ######

  • 導入の経緯

安くてコンパクトなBINOが欲しい!というオーダーで松本さんに連絡した次第です。

完成品を実際に手にして、都内マンションの狭いベランダでも何とか運用できるサイズと重量であり、あまり口径を欲張らなくて正解だと感じました。

BINO本体 全長約47cm (フードを縮めた状態)

鏡筒+架台+その他アクセサリー 約6.4kg (三脚は含まず)

  • 光軸調整について

平行法による光軸調整について、ステレオ写真での練習をどう生かすのか、今ひとつイメージがわいていませんでした。松本さんに質問したところ、ご丁寧にメールで説明して下さり本当に助かりました。

【松本さんからのメール】

『うまく平行視線で融像しますと、両目で見て、中央に左右のアイピース(射出瞳)が融像した像があり、左に右眼で見えている左のアイピースが、右に左目で見えている右のアイピースがあります。つまり合計3つの像が見えることになります。』

なるほどと思いつつ、頂いたアドバイスのもと何度か試していくうちに、徐々に感覚が掴めてきました

XYノブの操作については、マニュアルやユーザーレポートを繰り返し読んで勉強しました。アイポイントから徐々に目を離して平行視していくと、輻輳で認識出来ていなかった分の左右のズレがどんどん現れてきます。特に明るい恒星でやってみると、左右に像が離れていくのがよく分かります。

(特に参考にしたページ http://www.page.sannet.ne.jp/mazmoto/tomiyama4-j.htm

なお、このBINOは市販のアルカスイスパーツを多用したモデルですが、通常の望遠鏡に付いているアリガタアリミゾに比べて薄く、噛み合わせ部分が小さいです。一度鏡筒をT字プレートから取り外して再び組み立てるときは、鏡筒をしっかりプレートに押しつけるようにすれば光軸の再現性が保たれるというアドバイスを頂きました。

スラリとした中軸架台は、ずんぐりとした架台に見慣れた身としてはかなり新鮮です。極めて軽く、センターポールだけの状態だと約1.2kgです。クランプフリーにすると指一本で操作でき、気持ちのいいくらい 「スー、 ピタッ」が実現します。

これは考え抜かれた設計の賜物かと思いますし、松本さんのサイトでもBINO本体の重心と回転軸の一致は繰り返し言及されています。実際に使ってみて、凝ったベアリング機構などは必ずしも必要ないと感じました。

この架台の性能を最大限に引き出せるかどうかは、ユーザーによるバランス調整にかかっているようです。私の場合は、鏡筒に取り付けられたプレートにメモリシールを貼り付けて目安にしています。

調整がうまくいけば高倍率でも十分追尾出来ます。もちろん多少の振動が発生しますが、私はあまり気にせず普段の二重星観望に使っています。

  • 覗いてみて

美しいディフラクションリングをまとった恒星像を、しかも両目で楽しめるのは自分にとって最高に嬉しいことです。プリズムが多用された対空双眼鏡にありがちな歪んだ星像とは全く違います。

プリズムが使われた双眼鏡か、それとも裏像の単眼かという二者択一を打ち破るEMS BINOは本当に素晴らしいです。従来の機材につきまとうストレスを何ら感じなくていい訳です。また、見口がしっかりしたアイピースを使えば、VRゴーグルの「没入感」に似たものを味わえます。何と贅沢なんでしょうか…‼

  • 最後に

自分のような天文初心者の若造にEMS BINOは早すぎるのでは…?!と悩みに悩んだ末の注文でした。貧乏サラリーマンには高価な買い物でしたが、いやー今では全く後悔していません(笑)。大満足です。

このBINOを製作して下さった松本さんに感謝を申し上げます。どうぞお体に気をつけて頑張って下さい。松本さんにしか出来ないモノづくりを今後も期待しています。

Comment by Matsumoto / 管理者のコメント(1/2)
Tさんが非常に簡潔、的確に製作者の意図の全てを代弁してくださった感じで、付け加えることはほとんどありません。
Tさんには、2017年の12月後半に当方で完成したばかりのBINOとご対面いただき、後日宅配でお届けしました。

######   和歌山遠征編 ###### 

先日、天文マニアに大人気の和歌山県某所へ出撃したのでご報告します。白浜で子どもにパンダを見せる「ついで」の旅ですので、色々制約がありましたが充実した初遠征となりました。

  • 機材の輸送について

BINOを解体して荷造りしたところ、それほど大きくない箱に三脚以外のものが全て入ってしまいました。写真では、箱のサイズが伝わればいいと思いA4ファイルと比べてみましたが…どうでしょうか(*_*;)。

なお、安全のため更にもうひと回り大きな箱に入れて二重にしましたが、それでも非常にコンパクトです。軽自動車のトランクに余裕で収まります。

  • 観望記録

いくつか印象に残ったものを抜粋します。

【おとめ座 マルカリアンチェーン】

もやっと見えるひとつひとつのシミが何千億個の星の集団かと思うと、宇宙があまりに巨大であることに背中がゾクゾクしました。他人が撮った写真は散々見たことがありましたが、自分で機材を操作して覗いてみて初めて「本当にそこに存在したんだ!」と感じた次第です。

【しし座 M65 M66 NGC3628 三つ子銀河 】

【おおぐま座 M81 M82 ペア銀河】

メジャーな銀河なら小口径でも非常に見応えあります。出来ればより大きな反射式とサイドバイサイドで比較したいところですが、自分には到底機材を揃えられません。そこで、市販の天体スケッチ集を開いて口径別の見え方を確認しています。8cm屈折スケッチと比べてみて、このBINOは明らかにそのワンランク上をいくイメージか、中口径反射で描かれたものに見劣りしないかも!という印象を受けました。

【ケンタウルス座 オメガ星団】

こんなもの日本で見えるのか半信半疑でしたが、南紀の澄み切った冬空の中、しっかりと浮かび上がった姿を確認できました。導入した瞬間、眼前に迫る光に思わず声をあげました。やはり双眼だと、対象がまさにそこにあるという感覚が強いです。写真のようには見えないはずなのに、これはこれで不思議と満足感があります。

  • 導入支援システムについて

時折強風の吹き荒れる海辺でしたのであまりに寒く、観測以外のところでもたつくのは命取りでした。松本さんの導入支援システムは大変便利で、次から次へと対象を視野に入れられてスムーズに進められました。仮にうっかり三脚の位置をずらしてしまったとしても、RESTART ALIGNで近くの輝星を一つ設定すればあっという間に復帰出来ます。

この架台は、どんな天体でもまあ試しに見てみるかという気にさせてくれます。全く億劫にならないのです。そして実際に覗いてみて、やはり小口径には厳しいなと思ったり、いや意外と見えるぞと発見したり。その意味で、自分の鏡筒で見える天体の限界が何なのか初めて分かるようになりました。これまで手にしてきたものは、結局真の実力を試してやれなかったと思います。全く松本さんのシステムのお陰です。

  • 最後に

もともと自分は四国の山育ちなので、光害の無い空は見慣れているつもりでした。しかし、もっと宇宙は深く巨大であるとはじめて感じて、これまでで一番幸せな観望となりました。今後、こういった軽量BINOシステムが更に世に広まり、眼視観望の喜びを味わえる人が増えることを願います。

Comment by Matsumoto / 管理者のコメント(2/2)

EMS-BINOの特長を実に簡潔に網羅しておられ、久しぶりに溜飲が下がる思いで読ませていただきました。
光軸調製についてのコメントもお見事で、ご自身が理想的な方法をマスターされていることが読み取れます。
もちろん、ハード的な部分も重要ではありますが、『観察者がアンダーとオーバーが識別できること』の方がはるかに重要なのです。
ピント合わせが可能なのは、観察者がピント位置のアンダーとオーバーが明確に認識できるからであり、初心者の方にピント合わせを託すと、大抵は、恐る恐る調製ノブを超スローで回すので、ピントの山が全く掴めないように、光軸調整のキモが理解できていない方は、迷いのない調製が出来ません。その辺のことを、製作者以上に簡潔に分かりやすくご説明いただいたことに、驚きと興奮を禁じ得ません。
AAS-2(傾斜センサー)も使いこなしてくださっているようで、大変嬉しく読ませていただきました。通常の架台であれば、水平、垂直軸にエンコーダをセットすれば良い話ですが、中軸架台のメカを極限までシンプルにするためには、傾斜センサーは必須のアイテムでした。

Tさん、この度は非常に素晴らしいリポートをありがとうございました。
季節が巡りましたら、また続報をよろしくお願いします。^^

 

WSP2018 with 140APO-BINO by Mr.Yuri Petrunin

Dear Tatsuro,
The WSP at Chiefland (instead of usual, but destroyed by hurricane Key West place) was quite short by timing due to weather conditions.
In 3 night we had only two to observe and in those two – only before 10PM (so, total appr. 5 hours of whole trip), after that, the fog was coming and staying until next morning.
And this fog did not give us any planets )-:
But it was enough for testing the 140Bino, it works great on deep sky and on it it was appr. equal to APO200ED that was near by, but the 140 bino had wider field.
Adjusting optical axis for me was not difficult and flawless, but not as easy for other people, since it takes time to set up for each personl, but when set up was done the impression was like” “wau, now I see what these binoculars about!”.
Regards, Yuri
Attached please find a few pics:
I am using Mitutoyo 100mm block for checking the bino after long trip on the road (~3000km), same block is used as a “gage” for setup of my IPD.
Best regards, Yuri

Comment by Matsumoto / 管理者のコメント

Mr.Yuri Petrunin sent me the hot report of WSP2018 with the TEC140-BINO on TTS-160.
I would like to extend my biggest applaud on his feat of his new binoscope.  Thank you very much for the follow-up report with the fabulous photos, and I will be looking forward to seeing your following reports.

経営者自らが実際にBINOを組み立ててみる、使ってみる。大切な姿勢であり、頭が下がります。その度に引き合いに出すのも何ですが、その裏には、そうでない業者さんが多いという実情があります。

FOA60-BINO by Mr. Ted W. , Taiwan

I love the little FOA-60, great performance⋯ now double the good 🙂 ~ EMS make it all possible.
Thank you for every advice driving the project to complete!!

Ted W. , Taiwan

Comment by Matsumoto / 管理者のコメント

Congratulations on the completion of your another Binoscope !
I am very happy to have another Binoscope Expert in Taiwan.

今回もEMS-UMのみのご提供です。鏡筒を無改造でBINOを実現するために、バレルは標準より短い12mmのタイプを、接眼スリーブはEMS-UL用の2インチスリーブセットを採用することで、限られたバックフォーカスを最大限に利用しながら最大視野の確保に成功しました。
計画段階から、根気よく取り組まれた成果です。 お見事!!

LZOS 152-BINO by Mr. Markus Ludes, Germany

Comment by Matsumoto / 管理者のコメント

Fabulous photos of completion of the LZOS 152-BINO have arrived.

I would like to give the biggest applaud on the attitude of the CEO of the Telescope Maker himself taking the active part in making Binoscopes, and very eager to study the concerning affairs.
The frame-work looks very simple and light, but very rigid. The large trunnions will promise the smooth and steady operations.
Prost !

 

TEC140-BINO by Mr.Yuri Petrunin

 

Here is the APO140BINO based on two customer’s telescopes sold an year ago. I hope to get a permission to test the unit on Winter Star Party in 12 days…

Yuri Petrunin, USA

FACEBOOK

Comment by Matsumoto / 管理者のコメント

Congratulations on the completion of TEC140-BINO, Yuri !

My facebook

TTS160のアームマウントの天面よりも2本の鏡筒が意図的に沈めてあるのが、写真から読み取れます。施工者の卓越した技量とセンスが見えます。
(まさにマイナスプロファイルの接続で重心を少しでも低くしようとする配慮が見えます。)

前回も動画をご紹介しているTTS-160マウントですが、実にユニークで美しい構造をしています。架台本体には、無駄な出っ張りが皆無。垂直回転軸が全く外に出ない構造。 どうして経緯台として機能するか? 軸が凹(テーパ穴)になっている。
アーム側から軸にテーパーシャンクを圧入して使用する。旋盤のテールストックと同じ原理。 驚くばかり。価格も見事だけど、それに上回る魅力がある架台だ。当方も1台発注したので、届いたら詳細を公開します。

90FL-BINO on Nexstar Mount, Follow-up report / 続報!

昨日実際に星空をNexstar8SEの架台でBORG 90FL-BINOを見てみました。
軽量中軸架台も自由でいいのですが、自動導入を使うと視野に対象の星雲星団が次々に来るので楽しくなりました。
最初の自動導入の設定がうまく行けば、あとは見たい物がどんどん視野に入ってきます。
少々ずれても1度以内ならSky-Safariで簡単にアラインメントできました。
海外に持っていくなら、もちろん軽量中軸架台と高度角センサー(AAS-2)ですが、国内で車で移動できるならNexstar8SEの架台かな、と思いました。 今回は星雲、星団中心で高倍率を試すことがありませんでしたが、 惑星や月が見れるタイミングで今度は高倍率を試してみたいと思います。
今回のNexstar8SEの架台と同時にBORGの直進ヘリコイドS(7315)も導入しました。
今までは軽量化した構造のため焦点の調整が面倒でしたが、接眼ヘリコイドの導入で(同焦点化したため)アイピースの交換が格段に便利になりました。 また2インチアイピースも同焦点化リングをお作りいただいたので、全てのアイピースの同焦点化が楽に達成できました。
今後ともこのBINOを愛用して行きたいと思います。

東京都 A

Comment by Matsumoto / 管理者のコメント

さっそく続報の動画を送ってくださいました。
Nexstar-8SE →Skyfi-3(WIFI-AD) →SkySafari on iPadで、従来とは一味違う”Goto”(自動導入)を実現されました。
このシステムは、Hα太陽観測にも理想的だと思われるので、私もいずれトライしてみようと思います。(もともと、この90FL-BINOは太陽観察兼用として開発しました。)

今回、Nexstar-8SE-MOUNTとの共用のためにご提供したパーツはこのL型ブラケットのみです。このブラケットだけで、軽量中軸架台(PushTo)とこのNexstar-8SE-MOUNT(Goto)との往復使用が、光軸の再現性を維持したまま可能になったわけです。

90FL-BINO on Nexstar 8SE MOUNT

Urgent report of the successful setting on the Nexstar SE Mount.
The collimation was kept from the center mount, and had enough margin at zenith.
The next report will follow after doing the First Light.
Mr.A in Saitama

まずはNexstarマウントへの換装成功の報告です。
地上を見る限り、軽量中軸架台からの換装も光軸を再現していました。
懸念していた天頂も写真の通り、十分余裕がありました。ファーストライト後に続報を送ります。       東京都 A

Comment by Matsumoto / 管理者のコメント

Lブラケットのみお作りしました。他のパーツは全て、90FL-BINO on Center Mount(軽量中軸架台)との共用です。構造上、両架台間の移動による光軸の再現性は完璧だと自負していましたが、ユーザーさんによって証明されました。
Lブラケットはこの例のように、中軸架台と同じ向きにセットすることも出来ますし、天地逆(これが一般的な向きですが)にして、鏡筒を水平アリガタに上乗せすることも出来ます。ただし、その場合は、左右の鏡筒を交換しないと、光軸が再現しない可能性があります。いずれにしても、これが最もシンプルな道具立てだと思います。

TSA120-BINO first light report / ファーストライトの感動!

Dear Tatsuro,

I thought you might like an update now that I have had some time to use the Bino-TSA120.
The binoscope is performing beautifully. The EMS-ULS system works so very well. It is a real pleasure to view through and has exceeded my expectations.
We recently compared the Bino-TSA with my friend’s Takahashi TOA150 which was equipped with the Baader MkV binoviewers.
The view through the binoscope was quite noticeably brighter than the TOA150 with binoviewers, in fact the Bino-TSA showed a brighter view than the TOA150 in mono-mode. Our targets were NGC104, NGC3372, NGC4755, M42 and M45.
The view of M42 in the binoscope was spectacular, with the ‘wings’ of nebula seemingly wrapped around the Trapezium stars.
The view showed also better contrast as well as the beautiful 3-dimensional effect.  Using a set of Takahashi Abbe and LE eyepieces at magnifications between 28x and 180x was easily accomplished and we had no trouble merging the images. The X & Y adjusters worked perfectly to ‘stack’ the images.
I have since then also spent a few hours viewing the Moon. Using the Takahashi Abbe 18mm eyepieces, the Moon took on a 3-dimensional look and seemed to just float there against the blackness of space almost as if I was in orbit above it.
I must also acknowledge Range for his excellent work in producing the cradle and adapters for me, they too are working faultlessly.
I have some photographs here, taken at the Mount Stromlo Observatory, which you may also use if you wish.
Kind regards,
Matt Saarikko
Garran Australia
Comment by Matsumoto / 管理者のコメント

Dear Matt,

It is amazing!
Nothing is more happier New Year’s gift than such a report!
I can post your report both in my user’s report corner and my FACEBOOK at a time, can’t I?
You wrote your experience so eloquently that I feel as if I were there.
The mount is the traditional one in structure, but very well made and it looks very rigid.
The craftsmanship of Range on the frame is superb, too.
 I do wish you the best of look of this year with your fine Binoscope!
Best regards,
Tatsuro
英語が母国語でない方も、ぜひスルーしないでメールの原文をお読みください。簡潔な文で、EMS-BINOの魅力を雄弁に語っておられます。
15cm単鏡筒+双眼装置を圧倒したのは当然(たとえ10cm-BINOでも同様だったでしょう)ですが、理屈で論破するよりも、ユーザーさんの実体験はより説得力があります。^^ 分解能等を持ち出して、単体鏡筒+双眼装置の優位性を主張する方もいますが、今回のリポートにはそれを十分に喝破するものがあります。
フレーミングや架台のご選択も、確実で無難な方法であり、初めてのBINOとして正解だったと思います。赤道儀の極軸を垂直に立てた構造の経緯台は、かなり昔からマニアが用いて来た方法ですが、ウェイトの代わりにもう一台のBINOをセットすると、シンメトリックな外観になりますね。架台としては、よりシンプルな解を探したくなりますが、蛇足を加えてせっかくの正月のリポートをスポイルしてはいけないので、今回はここまで。
これ以上の正月のプレゼントはありません。^^
  Mattさん、ありがとう!!

APM140-BINO; first light /ファーストライト 

絶好!

観まくりましたぁーっ!

AAS2+SKY-SAFARIのセットアップ、Wi-Fiを繋げるだけで一発でした。
お店までお邪魔した甲斐がありました。(もちろん全てのセッティングの仕方をご教授いただき、お話しできた事が大収穫でした。)   東京都 O  (2017,12/22)

Comment by Matsumoto / 管理者のコメント

Congratulations on your great success of your first watching through the APM140-BINO!
APM140-BINOでのファーストライトご成功、おめでとうございます。
すでに15cmF5を使いこなしておられたこともありますが、初めてのセッティングも難なくこなされ、お見事でした。^^

FACEBOOKの方に先にご投稿いただいていたのですが、こちらでもご紹介いただくようにお願いしました。ご快諾いただき、ありがとうございました。)