

Innovation of Astronomical Telescope
正立ミラーシステム(EMS)を開発した松本龍郎のサイト。 たった2回の反射で天体望遠鏡の像を正立像にします。
Tatsuro Matsumoto; Inventor of the EMS, Erecting Mirror System. EMS offers non reversed upright image with no additional undesirable abberations.
日英併記としましたのは、海外向けの他、国内の方にも、より多い情報量を効率良くお届けしたい(共有したい)からです。
両者は必ずしも同一内容ではございません。英語の方がよりストレートに表現できる場合もありますし、両言語で内容を補完し合っていることもございます。
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実は、左は眼側のフィルターフランジですが、接続バレルとしても使用できます。
望遠鏡側の事情(バックフォーカスが短く、ドローチューブ内径<2”)で短いバレルをご希望の場合は、御注文時にご指摘ください。(価格は、標準仕様と同じです。)
ドローチューブ内径>2”であれば、光路長に影響はないのですが、望遠鏡側のバックフォーカスが短く、さらに2”が挿入できないドローチューブだと、問題が生じるわけです。
ホームショップに置いてあるオモチャの天体望遠鏡ならともかく、老舗のブランドメーカーが2”が挿入できない望遠鏡を製造していること自体が、私には信じられません。罪作りだと思います。
直視タイプの天体望遠鏡(屈折やマクストフ、シュミカセ)は、アイピースを直接挿入して使用するのは稀であり、たとえ2”アイピースは使わなくても、そこには対空視手段や撮影ユニットを接続するわけで、その接続径をことさら2”未満にするメリットがどこにあるのか???
EMSは、開発時点で、汎用性を特に重視して設計しております。
接眼部のフィルターフランジも外径2”、望遠鏡側接続バレルも2”、さらに、ハウジング(白塗装の部分)の開口内径も2”と、ユーザーサイドでのカスタマイズや応用に配慮しています。
私はもともとズームアイピースには興味はなかったんですが、遠くの鉄塔に止まっている鳥の種類は?と、またアイピースを交換してフォーカシングをするよりも、このミニBINOにはズームアイピースが便利だろうと、リーズナブルな物(SVBONY8-24ZOOM)を試してみました。
手持ちiPnoneで炎天下の撮影であることを考慮してご覧ください。(スマホの隙間から太陽光線が侵入し、本来のコントラストが表現できません。)
結果は、非常に良好でした。最低倍率での見かけ視界が少し小さくなるのは、ズーム一般の宿命ですが、その他は非の打ちどころがありませんでした。何より、常にアイレリーフが20mm近く確保できているのは、私の好みにぴったりでした。
当初、倍率を上げた時のために、ファインダー台座をどこに設置しようかと、いろいろと準備を進めていたのですが、「ファンダーにファインダー?」ということもあり、ズームアイピースが閃いた次第です。^^
低倍側でやや狭くなる見かけ視界も、このミニBINOのプリズムの小ささには合致しており、コントラストも向上するようです。視野円の円周がくっきり黒く縁どられるのは気持ちの良いものです。
”Bino Progress Report”に単体のEMSの報告はおかしいのですが、まとめてここに投稿させていただいています。(コーナーの名称を変えるべきか?^^;)
2セットのBINO用EMSを組み立てた後に、単体のEMSを組み立てると、その作業の楽なこと、楽なこと! 構成ユニットの数が8から2に減るのですから、当然ですね。
写真から、ミラーのエッジが望遠鏡側、ユニット間接続側で突き出していることがお分かりと思います。それが、光路長に於いて、1+1<2 のマジックなのです。2枚のミラーが空間的に交差しているから可能になる芸当です。
最近の単体用EMS-ULは、光路長を2㎜短縮したことに加えて、極限まで大きい(長い)ミラーを使用しているために、左仕様をユーザーさまサイドで右仕様に正確に組み替えることが出来ません。右眼仕様をご希望の場合は、御注文時にご指摘ください。