

ロッドが摺動するのは、このパーツではなく、これに同軸で接続するポリアセタール製の軸受。

Innovation of Astronomical Telescope
正立ミラーシステム(EMS)を開発した松本龍郎のサイト。 たった2回の反射で天体望遠鏡の像を正立像にします。
Tatsuro Matsumoto; Inventor of the EMS, Erecting Mirror System. EMS offers non reversed upright image with no additional undesirable abberations.
日英併記としましたのは、海外向けの他、国内の方にも、より多い情報量を効率良くお届けしたい(共有したい)からです。
両者は必ずしも同一内容ではございません。英語の方がよりストレートに表現できる場合もありますし、両言語で内容を補完し合っていることもございます。
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速攻で組み立てたMK105-BINOには、もう一つ気になる所がありました。
それは、鏡筒接眼部。有り合わせのパーツで臨時的な2”スリーブをセットしていたのですが、固定が弱く、不用意に接眼部全体がずるんと回転してしまうことがありました。BINOとしての性能評価は十分に出来たので、その最後の懸念部分を改良しました。
純正の末端は、右↑のように、42mm,P=0.75のオスネジ。それに外径2インチのテーパーボスを作ってねじ込み、セットビスで完全固定。
左鏡筒に2インチスリーブをセットしました。(標準スリーブ(58mm))を2分割して、材料を無駄なく加工しました。
左右鏡筒に2”スリーブをセットし、あとはEMSの装着を待つのみ。
EMS側のバレルも、ショートタイプ(12mm)にしておかないといけません。
完成です!
MK105-BINO、この10年で一番、短期集中的に実際に使ってみたBINOと言えます。お陰で、初心者の方がどこで躓くかがよく分かり、本当に勉強になりました。
普段は、製作に全神経を集中しているので、完成後にじっくりと使用してみたことはほとんどありませんでした。
最近も、光軸調整装置の無い、ミニBINOを、EMS-BINOの20年戦士の方にお譲りしたら、意外にも光軸調整に難航されていました。追加説明をして、「解決して笑いが止まらないでしょう?」と私が言ったのに対し、(冗談半分で)「いえ、難しくて泣きそうです!」という意外な返事が返って仰天したことがありました。
BINO使いは、スキーと酷似しています。(私はスキーの名人ではありませんが^^;) スキーが得意な者にとっては、雪面の凹凸なんて無いのと同じですが、そうでない人は、ちょっとした凸凹で転倒したり、木に激突したります。
50年戦士の感覚で考えてはいけないのだなあ!ということを最近、特に痛感しています。
本来なら、VERSION-11の1号機に採用したはずの新型フォーカサーでしたが、終盤で改良が間に合わず、VERSION-11はメインフォーカサー部は完全ロックして、アイフォーカサーを採用しました。
従って、この新型のフォーカサーは、今回初めて搭載することになります。(VERSION-12)
先述の終盤での改良(VERSION-11納品後の試作品)は、微動ネジを二条ネジにすることで微動の最適化を図ったことです。(当初の試作段階は、一回転のリードが小さ過ぎて、ピントの山が掴みにくい傾向がありました。)
The effect of the double screw on the fine focusing / 2条ネジの効果