Tripod Adapter for the Center Mount

 中軸架台は、ボトム形状が外径60Φのテーパボスになっていて、中央には3/8インチネジが切ってありますので、大型カメラ三脚への取付にアダプターは不要です。
 ただし、暗がりで三脚セッティングに、中軸架台本体をくるくる回しながらねじ込むのは能率が悪く、時に危険でもあるとのご指摘があったので、こんなアダプターをご用意しましたら、大好評です。
 10個準備しましたが、現在の残り在庫7個です。(@税別1万円、完売次第、中止。)

15cmF5-BINO completed !

完成しました。
 当店でご説明しながらお引き渡しするのが理想ですが、やむを得ない場合は、お送りしますので、ご連絡くださいませ。
 完成よりずっと早い段階から、遠征用用の収納、運搬手段等を心配される方が多いですが、そうした事は、実際に物が届いてからでも遅くありません。
 当初に躓かれるのは、むしろ、鏡筒をどう持つか、どう架台にセットするか?といったごく基礎的なことです。また、傾斜センサーをご使用の場合は、早い段階でSkySafari(アプリ)をインストールして、アプリ自体に習熟しておいていただくのが良いです。

The focusing rod for the coarse and fine adjustment/ 粗動、微動兼用シャフトと微動送りネジ(15cmF5-BINO)

通常のM10ネジだと、ピッチが1.5mmで、送り(1回転で進む距離)も1.5mm。これは、フォーカシングには少し遅すぎてピントの山がつかめません。二条ネジにすることで、送り(リード)を2倍にすることが出来ます。(写真は二条ネジダイス)

なぜ、金属ネジではなく、ポリアセタール(ジュラコン)か?ということですが、いくつかの利点があるからです。
1.ステンレスシャフトとの滑性が非常に良い。(摩擦が少ない)
  結果として、グリスも省ける。
2. 1とも関連しますが、金属同士よりも摩耗が少ない。
3.加工性が良い。工具への負担が非常に小さく。加工の能率が良い。

・・・ということで、良いことづくめなのです。^^

使い方は写真の通り。↑
粗動クランプと微動のからくり、写真をよくご覧いただくとご理解いただけるかと思います。

 バックフォーカスの追加確保、F5の大口径に対応する内径、必要項目を一挙に解決する方法です。

 それとも、鏡筒3本分の余分な投資をして、3.5インチクラスのフォーカサーを2本買い、光路長確保のために鏡筒を切断加工しますか?

EMS-UMB for the single use in the making

EMS-UMは、光路長最短でハウジングを連結するために、写真のように、メス接続になっています。
(第1ハウジングのテーパボスが第2ハウジングに嵌入する。目幅ヘリコイドも同様にメス接続することが多いので、BINO計画者の方も、自分事として、この辺をよくご理解いただくのが良いと思います。ユーザー様単位で、後付けで目幅ヘリコイドを挿入するのは、よほどの加工技量がない限り非常に困難です。)

Focuser Precessing -2 (15cmF5-BINO)

Rod-shaft holder base is set.

 試作当初は、よりシンプルなチャックタイプの同軸クランプを採用しましたが、固定力が足りなかった(微動時にスリップする)ため、この方式に変更しました。
 直接クランプするのはロッドですが、結果的にドローチューブの粗動伸縮を阻止します。クランプの力がドローチューブの軸に影響しない構造になっています。

 ”ドイツ式赤道儀にブランドの屈折鏡筒、そして接眼部には裏像の天頂プリズム”という、望遠鏡のステレオタイプが、ほとんどのマニアの脳裏に焼き付いていますね。

 そして、フォーカサーは重厚なラックピニオン。3.5インチクラスの重厚なフォーカサーは軽く15㎝アクロ屈折1本の価格を超える。剛の論理だけで口うるさいマニアに媚びて行った結果が、皆重厚なモンスターになっている。(重厚なフォーカサー、重い屈折鏡筒。)
 こうして、独創的なフォーカサーを受け入れてくれるBINO依頼者には感謝しかない。
 EMS-BINO自体が、剛の論理から卒業し、柔の手段に目を開いたことで実現したものです。