It is not first to make such a stuff, but it is the biggest one I have ever made.
こうしたパーツは何度も作りましたが、これほど巨大なのは初めてです。 大きさの比以上に手間がかかりました。 しかし、30mmφのステンレスのウェイト軸は、何とも頼もしいです。
Innovation of Astronomical Telescope
正立ミラーシステム(EMS)を開発した松本龍郎のサイト。 たった2回の反射で天体望遠鏡の像を正立像にします。
Tatsuro Matsumoto; Inventor of the EMS, Erecting Mirror System. EMS offers non reversed upright image with no additional undesirable abberations.
日英併記としましたのは、海外向けの他、国内の方にも、より多い情報量を効率良くお届けしたい(共有したい)からです。
両者は必ずしも同一内容ではございません。英語の方がよりストレートに表現できる場合もありますし、両言語で内容を補完し合っていることもございます。
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The original weight of the frame is 9.2kg, and I could successfully reduce it to 5.8kg by trimming.
フレームの重量は最初の状態(ノートリミング)で9.2kgと、ほぼ絶望的な重さでした。 まず、リングに穴を多数開けて軽量化を図ったものの、苦労の割には8.0kgと、わずか1.2kgの減量でした。 サイドプレートをトリミングしたことで、何とかフレームの総重量を5.8kgまで減量しました。
鏡筒2本とウェイトシステムを含めた総重量は、公表がはばかられるほどになりますが、最善を尽くすしかありません。 未知の領域への挑戦です。(重心が常に三脚の中心にある、という強みがあるので、過搭載でも何とか使えるだろうという希望的観測です。)
Counter weight systems will be set at the near bottom corners of side plates.The weight shaft will be stretched on a skew of 45-deg. toward the user.
フレームの概観はこんな感じになります。 ウェイト軸ホルダーは、左右のサイドプレートの下手前角にそれぞれ取り付き、左右一対のウェイト軸が観察者側、45度斜め手前下に500mmほど伸びます。 LX80に過搭載は承知ですが、この方法が一番実現性が高いと考えます。(ドーム内の固定ピラーに据付のため、今回は鏡筒の頻繁な着脱は考慮していません。)
EMS-UXL with large Helicoid Set for the TOA150-BINO is completed.In the case of EMS-UL, the first mirror is identical in size with the second (eye side) mirror. While, in the case of EMS-UXL, the first mirror is far larger than the second.You can compare the seizes of the mirrors in the left photo. The novice would not tell the difference of the first mirrors in just watching stars through them, but actually the larger the better is the first mirror.
TOA150-BINO用のEMS-UXLセット(大型ヘリコイド仕様)が完成しました。 EMS-ULですと、第1ミラー(望遠鏡側)と第2ミラー(眼側)のサイズが同じですが、-UXLになるといかに第1ミラーが大きくなるかが、左の写真からお分かりになると思います。
直接に低倍時の視野のケラレにつながる第2ミラーのサイズ不足はすぐに分かりますが、第1ミラーのサイズ不足の影響は、BINO(というか光学系)初心者の方はなかなか気付かないと思います。 しかし、第1ミラーのサイズ確保は、口径をフルに利用するためと、低倍時の視野の周辺光量の確保のためには極めて重要です。大きくても大き過ぎることはないと言えます。 EMSの大型ハウジングは短径63㎜の斜鏡(標準のEMS-UXLの仕様)までは全く無切削で収納できます。
延長筒は、当初は大型ヘリコイドと第2ミラーユニットとの間に小径の物を挿入していましたが、最近は剛性重視の考えから、第1ミラーとヘリコイドの間に大径の物を挿入しています。 その方がヘリコイドにかかるモーメント荷重が小さくなるからです。ヘリコイド自体も開発以来日々改善していることも、申し上げるまでもありません。
TOA150-BINO is almost completed in my mind, because the most difficult process is successfully completed.Isn’t it amazing that just four rings will make up the frame-work of a large Bisocope?
今回のBINOの最大の難関を突破しました。 大きな材料は、その固定方法も含めて考慮する必要があり、加工は一筋縄では行かないからです。今回のTOA150-BINOのフレーム構造を構成する4個のリングの加工がほぼ完了しました。 類似の方法は、すでに鏡筒バンドを加工した実績があります。 片方のリングをアリミゾにし、片方のリングにアリガタチップを固定すれば、アジャスタブルな形でメガネプレートが構成できます。
Four pieces of this ring will make an innovative frame for the TOA150-BINO.
このリング4個でTOA150-BINOのフレームの主要部を構成する目算です。1枚プレートから削り出す方法は、この規模になるとマシンのキャパの制約もあり、また組み付け作業を容易にするために、敢えてリングを加工後に組み合わせてメガネプレートを構成する方法を採ることにしました。
今回は、ドーム内に据付設置(LX80マウント)という条件なので、鏡筒やBINO本体を架台から頻繁に取り外すことは考慮せず、 より軽量で剛性が得られることを優先します。 (LX80マウントでも厳しい総搭載重量になりますが、 最初にご相談を受けた、NJP赤道儀に回転装置ごと搭載する計画よりは、はるかに現実的だと思います。)
The larger housings for the TOA150-BINO in the processing. Every screw and hole has each role and there is nothing that has no meaning.I would like all of you to to understand the mechanism of EMS. I was rather shocked when one of the client told me “One of the three thum screws for adjusting the mirror is dropped off.”.
すでにお気付きのように、当サイトでは工程のノウハウの多くを包み隠さずに公開しています。その方が、ブラックボックスのままお使いになるよりも、よりEMS-BINOの真価を発揮していただけると思うからです。 写真は、着手中のTOA150-BINO用の大型EMSハウジングです。ネジの一つにも、穴の一つにも意味のない物はありません。 未来のユーザーの方は、製作段階より、BINOの内部メカの理解を進めておいていただきたいと思います。 (不幸な例としては、数年間EMS-BINOを使用された方から、「右のEMSの第一ハウジングの3つの^^;調整用ローレットネジの頭の一つが脱落しています。」という問い合わせにショックを受けたことがあります。 ご覧のように、調整ノブはもともとX,Yの二つしかありません。3個目の突起は、前記ノブに復元力を与えるスプリング機構です。「高価な機材を買ったのに、(印刷物の)マニュアル1枚も添付されていない。」とお叱りを受けたことがありますが、製作者としましては、当サイト全体がマニュアルだと考え、相応の時間的な犠牲を払ってサイトを更新しておりますので、その辺の認識を共有していただけますと幸です。)
NEXUS has also proved to be compatible with the LX80 Mount!!(The cords of the serial cable of the older version of the NEXUS, one year ago shoul be swapped to act as a correct serial cable, though.)
Here is an instruction movie by my friend.
先日のSkyFi に引き続き、NEXUSもLX80マウントで使えることをT さんが検証してくださいました。ただ、私が購入した1年前のNEXUSに添付されていたケーブルは、コネクターの結線が間違っていたそうで、それを修正する必要はありました。(多分、あの頃のNEXUSに添付されていたシリアルケーブルは同じだと思います。 ただ、エンコーダ用(PushTo)だけで使っている方は全く関係ありません。)
(2月23日追記)上記動画を T さんが”YouTube” に投稿してくださいました。 お陰で再生しやすくなりました。 また、iPhone等のスマホやタブレットからも見られるようになりました。 T さんに合掌!!(2月24日追記:WIFI環境がない所だと再生しにくいので、さらに対策を考えていただいています。)