Helical Eye-Focusers in the planning / ヘリコイド式2”用フォーカサー開発中!

 実は、このヘリコイド式のアイフォーカサーは、すでに3年前に完成していましたが、この度、追加工の徹底した合理化を試み、準備を整えました。

追加工は1と5だけに限定し、後は市販のヘリコイドと変換リング類を組み合わせました。

 目幅の外径制限から、内径が2”スルーにならないことは仕方ありません。
内径38mmということは、昨今の100度クラスの31.7兼用バレル仕様(20mm以下)にはお釣りがでる内径です。
 ただ、どうしても内径2インチ・スルーに拘る方のために、これとは別の物を計画中です。
内径2”を確保すると、外径はどうしても67mmくらいになるため、短いヘリコイドを段差で使用して干渉を回避するものです。

Another lot of EMS housings ready to be painted !

 40個分のハウジング、やっと塗装工程(外注)に送れます。
35年前、EMS作りを始めた頃は、父が塗装担当でした。焼き付け塗装の装置も自作でした。
 この塗装(加工)前の元ハウジング、ほぼ一生分(数千個)を確保していましたが、もうすぐ払底します。3年は持つか?と思っておりましたが、最近の駆け込み注文で、もう1年分くらいしか残っていません。地元のダイカスト業者さんが廃業し、本来は私に所有権があったダイカスト型も、老朽化もあり、スクラップになったので、再開の手立てもありません。^^;
長い間お世話になりましたが、いよいよ廃業のカウントダウンが始まりました。
 自由になった後は、より独創的な研究に没頭したいと思っております。(最後の貴重な在庫は、リピーターの方々のメンテのために確保しておきたいと思っています。)

EMS-UXL for MACAU completed !

Warning!;
Never touch the screws except for the red ones at the rotation adjustment !

 相変わらず、無茶苦茶する人が後を絶たないので、ここで警告です。
EMSの接続角の回転は、上の画像の緑、水色、赤のどの系列のネジを緩めても可能ですが、回転調整は必ず、赤の系列のネジだけで行ってください。詳細は省きますが、とにかく、動かすネジは、最初から限定しておくのが無難です。
 どうしても”無茶苦茶”したくなったら、マツモトまでメールか電話してください。正しい処方を直ちにお知らせします。^^;
 

70ED-BINO on the TRAVERSE-MOUNT / 取り敢えず載せてみた!

 今回は、普及型のGOTO架台の、”TRAVERSE”に、物理的にセットできるかどうかの検証であり、快適に使えるかどうかの検証ではありません。まず、同架台の鏡筒キャッチは、ほとんどの同等他社製品と同じく、VIXEN規格のアリミゾ。
 アルカとVIXENの2-Wayの安価なアリガタをネット上で探しましたが、適当な物はなく、じゃあ、作るしかないな!と言う話。転がっていたアリガタに追加工しました。

 少なくとも、対物抜き、EMS+アイピース抜きなら運用も問題なさそう。
GoToが欲しくなるのは、比較的高倍率だから、このGoTo架台を使う時は、2本で2㎏近くになる重量級2インチアイピースは諦めていただき、出来るだけ軽い31.7アイピースを使うことにすれば、使いものになるかも?

EMS-Housings, the first process completed / 第一工程終了

 端面のM2ネジ下穴1.6mmΦ穴の配置(上面)は、初めて公開しますが、実は左右で異なります。
無理に変える必要はあまり無かったのですが、小目幅加工(滅多にない)の際、作業上、目幅干渉ラインからネジ位置が離れていた方が好都合だからです。(最悪なネジ位置は、トリミング個所の中央の薄い箇所ですね。)
 さらに、右用のハウジングの内、一定数は、背面(ボトム面)をXY調整用の特殊な穴配置にしないといけません。ご注文の全てがBINO用(しかも標準小型ハウジング)であれば、全数の1/4にこのXY用の加工を施せば良いのですが、その仕込み時期の、単体EMSの受注動向もにらみながら、都度、XY用ハウジングの割合を決定しているわけです。
 第一工程の1.6下穴、1個のハウジングで12個所ありますので、40個で合計480個所の穴加工です。
後に、同数のM2のタップ加工が待っています。最近は”名人”になったので、毎回ほぼタップの折損ゼロです。 以前に、町の加工屋さんが、「やらせて欲しい!」と言われたので、一度だけ依頼したことがありましたが、町工場さんも、一回でケツを割った難作業です。


Another lot of EMS Housings in the processing

 塗装済みのEMSハウジング(標準)の在庫が払底してしまったので、次の仕込みの開始です。
作業に無理のない個数として40個ですが、現在かかえているバックオーダーにも足りません。

More Aesthetic Solution for the Gimbal-Reform !

 私は、昨日までの自分(の考え)を否定、唾棄しながら今日に至りました。
 クライアントさん、あなたが寝ていたり、遊び回っている間も、私は必死で考えています。
私自身、今の自分の考えも究極だと思っていないし、クライアントさんの考えもよく否定しますが、私を恨んだり、陰口を拡散したりしないでくださいね。
 フォークを上と外側にそれぞれ平等に20mmずつ移動させました。これで、少なくとも今回の70ED-BINO用にはベストマッチかと思います。

Extension of the Gimbal-Fork / フォークの延長!

 標準状態でも70ED-F6くらいまでは、ぎりぎり天頂に向くかな?と思っていましたが、余裕を見て、フォークを20mmほど延長しました。

 やや計画が狂ったのは、左の2本のM4ボルトは抜き取れましたが、右の2本は、水平クランプシャフトが邪魔して抜き取れません。シャフトは簡単に分解できない構造のようで、右のネジ2本については、スペーサーに特別なトリックをして、元のボルトを使用することにしました。
 左の2本については、計画通り、パイプ形状のスペーサーに長いボルトを貫通させました。
(外見はどちらも同じですがね。)

Instruction of the Structure of the 70ED-BINO

 ご質問がないので、また虚しい”問わず語り”(尋ねられもしないのに、一方的に語る。)になるけど、ご説明しておきますね。
 まず、グリーンの線が、BINO本体と架台(ジンバル雲台)の境界線になります。
 左鏡筒(向かって右)と連動する部分全体を赤い線で囲みました。また、右鏡筒と連動する部分は青い線で囲んでいます。左右鏡筒共、目幅スライド用のアリガタは十分な長さを確保していて鏡筒のアリガタを把握するシュー部分が一体構造になっているため、最大目幅でもその長いアリガタの半分以上をベースの長いシューが把握するため、目幅調整時の光軸の安定性は全く問題ありません。よく、鏡筒がシューから脱線しそうにはみ出ている!と杞憂のご指摘をいただきましたが、それは写真の読みが浅いというもの。
 水色の線で囲んだ部分が、目幅スライド機構です。これは、機構単体をご紹介している過去の投稿を見ていただくと、よりご理解が深まるはずです。
 それから、もうお気付きと思いますが、ジンバルマウント側に、把握方向を直角に変更するための小さいシューが1個セットしてあります。これにより、BINO本体が前後には移動できなくなりますが、左右に移動できることで、ユーザーさんの目幅条件等で最適な横位置にBINO本体が固定できます。
 BINO本体の前後の重心移動は、もっぱら、左右の鏡筒の前後のセット位置で行います。