TOA150-BINO almost completed!! / TOA150-BINOほぼ完成!!

TOA150-BINO-LX80

The linear bearing lastly added has drastically enhanced the performance of the focuser.

フォーカサーは、どたんばでの設計変更が功を奏しました。 これでフォーカサーは完璧です。^^写真でお気付きと思いますが、第1第2プレート共、初期の設計を上下逆に用いました。

設置予定だったスタビライザーシャフトを元の位置で手前に延ばすと、EMSと干渉することが分かったからでもありますが、この方がややこしいメカが隠れるので、怪我の功名でした。^^; フォーカシングノブも、上から手を突っ込むのを止め、写真のように、EMSの手前下から操作することにしました。 この方がより自然に操作できるようです。 細部の仕上げの後、いよいよアルマイトです。

Innovative Center-Focusing System, quite successful!! (TOA150-BINO) / センターフォーカス機構の成功!!(TOA150-BINO)

The core part of the Center-focusing System is perliminerily assembled and I found it quite successful.It moves not only silky smooth but also has moderate friction enough to prevent the system sliding down of itself.Another stabilizer will be added to the second plate as the one already set on the first plate.

お待たせしましたが、本日やっとセンターフォーカスの主要部分を組み立てて動作確認をしました。結果は期待以上で、まずは安堵しました。 目下設計中の15cmF5-BINOのVERSION9にも同じ方式を採用することにします。

操作は実に滑らかで、駆動速度も眼視に理想的です。これだけの規模の左右のドローチューブが同時並列的に正確に前後することに、我ながら感動に浸っています。(通常のネジだとこうは行きません。) 滑りネジ機構が滑らか過ぎると自重でスライドダウンしてしまうことを懸念しましたが、前もって施した対策が功を奏し、適度なフリクションがちゃんとシステムを保持してくれています。

現段階でも、中央の滑りネジ機構部と左右のボールローラーとの3点支持により、第2プレートの平面内の回転方向の安定性はすでに万全ですが、プレート面と直角(左右端を前後)方向に故意に捻る外力を加えると、構造上少し前後に揺れるので、第2プレート側にも、これから第1プレートにセットしたようなスタビライザーをセットする予定です。

(現状でも、敢えて接眼部を握らなければ問題はありませんが、スタビライザーの追加によってより剛性がさらにアップするはずです。これは、中央シャフトがたわむのではなく、滑りネジのゆとりによるもので、想定していたことです。シャフトネジの手前側にも同軸の延長棒をセットし、第2プレートに固定したスタビライザーがそれを軸にしてスライドするようにします。)

(接写ぎみなのと、該当部のズームアップの構図のため、メカがやや大袈裟に写真に写ってしまったのが残念です。 実際には、この写真で見るよりもずっとシンプルでコンパクトなシステムです。 追って、撮り直した画像をお見せします。^^;)

The ball roller installed (TOA150-BINO) / ボールローラーをセット。(TOA150-BINO)

本来なら今日は仮組み立てしたTOA150-BINOをお見せできる予定でしたが、ちょっとしたハプニングで明日以降に持ち越すことになりました。外注した滑りネジのシャフトの両端のネジ加工が、一般的なM6ネジのつもりだったのが、特殊な細目ネジ(P=0.75)でした。 急遽該当するタップを発注した次第です。(確かにメーカーのwebカタログにもそう記載してあり、私の不注意でした。(しかし、なんでわざわざ特殊なネジを切るのだろう??^^;))

The bearing tube attached to the first plate(TOA150-BINO) / 第1プレートにスタビライザーパイプを取り付けてみました。(TOA150-BINO)

This polyacetal tube will keep the sliding screw mechanism to be perpendicular to the plates.

このポリアセタールの支持棒(パイプ)がスライドネジ機構の(プレートに対する)直角をキープする大事な役目を負います。プレートに前もってヘリカルネジ加工を施した所以です。

本来なら、今日にもBINOが組みあがる予定でしたが、不足の材料が届くのが明日以降になりそうで、もう一日ほどお待ちください。^^;(連休や土日に悩まされます。 当方は年中無休ですが。^^;)

The first plate preriminerily set up (TOA150-BINO) / 第1プレートを取り付けてみました。(TOA150-BINO)

The tubes seemingly look like the outer tubes of drawtubes are not actually the ones.The tubes do not directly hold the inner tubes, but the ball rollers that will be installed in the outer tubes will sustain them.

一般的なフォーカサーの外筒に相当するパイプをフランジにねじ込んで、第1プレートを写真のような位置に固定します。ただし、前回もご説明したように、EMSが取り付く第2プレートと一体となった2本のドローチューブは、上記外筒とぴったりと接触して互いに摺動するのではなく、敢えて少し隙間を持たせ、外筒の末端の厚肉部にセットするスクリュータイプのボールローラー(ネジの先端に回転するボール(ポリアセタール)がセットしてある物)で第2プレート(+ドローチューブ)を保持し、最終アライメントも可能にします。

第2プレート(+ドローチューブ)の軸方向の動きは、前回ご説明した通り、第1、第2プレートをリンクする4条の滑りネジ機構が受け持ちます。 (つまり、この部分でも、上下方向の光軸の微調整を追い込むことが可能です。第2プレート(+ドローチューブ)とEMSを含む接眼部全体は上記滑りネジ機構と外筒のボールローラーで支えられます。)(便宜上、ドローチューブ、外筒、という名称を使いましたが、一般的なそれらとは役割が違うことは、前回ご説明した通りです。)

The first plate of the Center-Focusing System (TOA150-BINO) / センターフォーカス用第1プレート(TOA150-BINO)

One of the two plates of the center- focusing system is completed.

センターフォーカス機構を保持する2枚のプレートの内の1枚です。このプレートは鏡筒フランジに固定し、EMSを保持するもう1枚のプレートが前後に伸縮することになります。当然ながら、2枚のプレートが常に平行を保つ必要がありますが、このプレートに垂直にセットされる伸縮機構のプレートに対する直角度の精度(と剛性)維持にかかっています。このプレートの中央上部に施工したネジ穴はその直角度を担保するものです。

An example of thread milling

このセンターフォーカス機構は、2011年に製作したC5-BINOのピント補償機構とも少し似ています( よりシンプルですが)。 今回のBINOは、バラバラに分解してお送りし、ユーザーさんで観測ドーム内に組み上げていただかないといけませんので、当方での製作段階より、一緒に作るという気持ちでしっかりと工程を消化していただきたいと思います。 原理構造をご理解いただいている、という前提で進めますので、少しでも疑問な点がありましたら、その都度お尋ねいただけましたら幸いです。

The core part of the New Center Focusing deviceセンターフォーカス用のパーツ入荷

The sliding screw set has just arrived. I confirmed it to be very reriable for the core part of the new center-focusing system.

待ちに待った、センターフォーカス用の要のパーツが着荷しました。 使用目的に十分な精度と滑らかさを確認しましたので、いよいよ、今回のTOA150-BINOの最後の山場であるセンターフォーカス機構の最終的な設計に取り掛かれます。BINOの完成も目前です。

SWAROVSKI-ATX95 with EMS preliminarily assembled / SWAROVSKI-ATX95、EMS仕様、仮組み立て

It is a great accomplishment of this test that a Binoscope using a pair of SWAROVSKI-ATX95 is proved to be definitely possible.But the back-focus available is rather short and we should trade off some conditions.At first, 31.7mm(1-1/4inch) adapter sould be made low profiled, and the dust filter should be eliminated so that the end of the eye-piece barrel will not hit the filter.Still doing this the focus margin is so small of a few milimeters, that some of the eye-pieces might not make focuses especially when the user has a strong myopia.So the “A” in the left photo should also be cut short by 6mm or so. But if A is cut short by 6mm, this EMS will have direct connection only with Swarovski.

EMS-USを新たに作るのももどかしく、20年前に10㎝F5-BINO用に作っていたEMS-M(実際は基準より大きなミラー)を急遽接続してみました。挿入バレルは挿入長12㎜の短いタイプ(接眼側のフランジと同じ物)に交換しています。 昨日、手持ちで確認した時の余裕の感触から、まずは、最初から極端な光路長の短縮を目指すのではなく、EMSの2インチ差込仕様を残して、交互に天体望遠鏡にも普通に使えるようにしてみました。 31.7アダプターだけは10mmほどLOW-PROFILEにしています。

その結果ですが、標準ピント位置のPL25㎜で正視状態(完全矯正眼)での無限遠の余裕がわずか2㎜程度でした。 もっともこのEMS-Mは、標準よりもスペーサーを2㎜足しているので、余裕は4㎜ということになります。 多くのアイピースに対応することを考えると、やはりEMSはSWAROVSKI専用にすべきのようです。2インチ差込にこだわらずに、SWAROVSKI専用にする場合は、左の写真のAをさらに7㎜ほど短縮できます。 さらにEMSのハウジングを加工することも奥の手としてありますが、これは少々面倒なので、なるべくやりたくありません。^^;(Bを短縮すると、防塵フィルターを撤去する必要があります。)

ともかく、SWAROVSKI-ATX95でEMS-BINOが構成できることが検証できたのが、今回の実験の大きな成果でした。 ブラケットが360度回転(しかも軸精度が良さそう)すること も分かり、中折れ式に近い目幅調整も可能のようです。 この超軽量な対物ユニットには対物レンズの他に、インナーフォーカス機構と鏡筒回転装置が含まれて いるのですから驚きです。

(TOA150-BINOの方も決して休んでいるわけではございません。 センターフォーカス用の機械部品の入荷を待っているのですが、連休に入ってしまいましたので、入荷は休み明けになりそうです。 うまく行けば、今後のEMS-BINOの主要な合焦手段となると確信しています。)

EMS-US Specialized for SWAROVSKI-ATX95 Coming very Soon! / SWAROVSKI-ATX95用EMS-US 緊急製作中!

I have just checked enough back-focus of SWAROVSKI-ATX95 now, and making an EMS-US specialized for it.

もともと、工業製品としての熟成度という意味では、天体望遠鏡に優るスポッティングスコープですが、SWAROVSKI-ATX95という、とてつもないスコープが登場しました。

超軽量な対物合焦ユニット部がモデュール化して着脱式となり、しかも、EMS(-US) 装着に十分なバックフォーカスを確保していることが判明しました。これは、(自然)観察手段のちょっとした革命を予感せざるを得ません。至急、EMS-USを1個仕上げて取り付けてみることにします。

Test loading with a pair of TOA150TOA150鏡筒仮搭載!

Now, it is the moment that I had a confidence in loading the LX80 Mount with the TOA150-BINO.There seems to be no sign of suffer of the Mount with the heavy loading.

鏡筒(TOA150)を載せてみました。 過搭載の影響を随分と心配しましたが、楽勝で載った感じです。設計の意図は全て的中し、クランプフリーでフルストロークの完全バランスを達成し、指1本で氷の上を滑るように動かせます。一番懸念していた鏡筒の極端なトップヘビーは、斜めウェイト軸の考えが功を奏し、見事にキャンセルしてくれました。電源を入れずにフリーで使うことも出来そうです。 このプロジェクトの成功を確信した瞬間です。

当初、重い純正の対物フードは撤去して樹脂製の超軽量な物を作る予定でしたが、重さを逆手に取り、鏡筒前後のバランス調整に利用することにしました。 フォーカサーは純正の物を使用しないのは、最初の予定通りです。 これより、センターフォーカスシステムに着手します。