Almost completed (125SD-BINO) / ほぼ完成

The new Unit type of 125SD-BINO is alomost completed through twist and turns.

前回(五藤10cm-BINO)と同じ構造とは言え、結構細かい紆余曲折を経て、ほぼ完成しました。 おまけに1週間前に旋盤の電気系統が致命的な故障するというハプニングが終盤で発生しました。(現在は完璧に復旧しています。)

終盤で予想外の手間がかかったのは、左右の鏡筒径の誤差が大きかったことです。左鏡筒(細い方)で設計していたのですが、まさか右鏡筒が0.5㎜以上太いとは予想しませんでした。(鏡筒径の誤差が事前に分かっていたとしても、メガネフレームの段階で片方の内径だけ大きくする気にはならなかったと思いますが。)

Adapter rings for the 3-inch focusers / アダプター

Totally different strategy is used on the adapter in this case of 115mm diameter OTA  tube.

15cmF5-BINOの定番のフォーカサーと同じ物ですが、今回は鏡筒径が115㎜と細いので、全く異なった発想でのアダプターとなりました。鏡筒末端のファインダー台座リングは省きたかったのですが、接続径の都合で、使用した方が有利だったため使用しました。(同リングを省くと、外径120φの厚肉パイプを使用する必要があり、加工の手間が格段に増すからです。(外径115φというような都合の良い規格パイプはありません。))

随分とお待たせしてしまいましたが、今回の125SD-BINOも今月中には仕上がりそうです。

Eyeglass frames almost completed / BORG125SD-BINO

The eyeglass frames of the 125SD-BINO are almost completed.  The slit processing and the thread holes are left to be done.

メガネ型プレートがほぼ完成しました。 後はスリット加工と端面各所のネジ穴加工が残っています。

EMS-UXL for another 125SD-BINO / 製作中

50.8mm is the standard joint size for the smaller housings, and for the larger housings, 65mm is the standard.

標準(小型)ハウジングでは50.8mm径での接続が基準ですが、大型ハウジングでは、65mmを基準にしています。大型ヘリコイドは、第2ミラー側のエンドが65φのメス差し込みで、第1ミラー側のエンドが65φのオスのテーパフランジになっています。

Policy of SWAROVSKI-X95-BINO / ポリシー

It is quite dissapointing that very few seem to have read about my policy of SWAROVSKI-X95-BINO in my website.

Users of  SWAROVSKI-X95-BINO have been announcing its fabulous performance and its unconventional portabilty as a 10cm class binosocope in the Internet. Yes, I am very happy with the favorable comments in the Internet, but I would also like you, who are planning to own ones, to know the “Trade-Off Policy” of SWAROVSKI-X95-BINO.

I know the users have paid the trade off with no regret because they evaluate the merits of the SWAROVSKI-X95-BINO so much that the some of the constraint must have sound nothing compared with the merits.

The major constraint of  SWAROVSKI-X95-BINO is the limited choice of the eyepiece because of its scarcely limited  back-focus. But, for those who really understand the merit of this binosocope, such a constraint is nothing. They are willing to customize the adapters and even eyepieces themselves including cutting short of the barrels.

日本文でも難しいのですが、英文だと尚更難しいですね。^^;

すでにこのBINOのユーザーになっておられる方々は、このBINOが成立した前提となっている「トレードオフ」の考え方については、十分にご理解くださっているようですが、これからこのBINOを検討される方々については、この辺を十分にご説明しておくべきでは?と思い、敢えてご説明しています。

以前から当サイトでご説明していますように、X95対物ユニットは、十分なバックフォーカスがなく、EMS-UMの使用に当たって、数々のトリックを行使し、何とかEMS-BINOを実現しています。 そのため、合焦しないアイピースや、改造を強いられるアイピースもあることをご承知いただく必要があります。

さらに、このBINOでは、SWAROの素材(主に対物ユニット)に全く加工の手を加えず、簡単に原状に復元できるようにしています。また、徹底してメンテフリーに近付けるためと、ほぼ即納体制を実現するために、マウント構造を極限までシンプルにしています。結果として、素材コストにわずかな+α(BINO完成品価格¥680,000(税抜き))の完成品価格と超軽量を達成しています。

そのため、目幅の微動送り機構は省略し、目幅は右対物ユニットの初期セット位置で決める半固定方式となっています。

その他、”SWAROVSKI”をキーワードにして、サイト内検索をしていただき、同BINOの開発の経緯をご精読いただくことをお勧めします。

上記経緯をお読みいただいた結果、「これは制約の多い、面倒なBINOだな~」とお感じになられた方は、市販の大型双眼鏡をお選びになることをお勧めします。 ただ、ずっとこのBINOを愛用してくださっている方々は、90度対空であること、10㎝クラスのBINOとしては比類がないほど軽量、コンパクトであること、合焦時に鏡筒が伸縮しない完全インナーフォーカスであること等のメリットが上記制約を十分に払拭して余りあることを理解されているということです。

https://ems-bino.com/2014/02/18/

https://ems-bino.com/2013/06/28/

https://ems-bino.com/2013/06/17/

SWAROVSKI 25X to 50X zoom BINO / 25~50Xズーム

Zero profiled 2-inch adapter rings scarcely gave the infinite focus with the customized EMS-UM.

ゼロプロファイルの2インチアダプターを別作することで、かろうじて無限遠のフォーカスを(防塵フィルターを撤去せずに)達成しました。(正視もしくは矯正眼で観察してください。 強度近視の方が裸眼で使用したい場合は、防塵フィルターの撤去とアダプターのさらなるカスタマイズが必要になりますが、お勧めしません。)

当然ながら、SWAROVSKI-X95は天体望遠鏡ではありませんから、そのまま望遠鏡規格のスリーブには使用できません。

Amazing view was there with the excellent zoom eyepieces.

さっそく近景に向けて見ましたが、素晴らしい眺めに圧倒されました。50Xまでズームアップしてもピント移動はほとんどなく、アイレリーフも維持していました。

これより汎用の31.7→50.8ADを製作し、ファインダー台座をセットしたら発送です。