Parallel Gauge for the Center Mount

This jig-tool is not for the users, but for me, the maker.
It is just like most of the EMS users can dispense with the right-angle surface gauge. But, this movie will be a good hint to understand the theory of the Center Mount.
 これは製作者用のツールで、左右のアリミゾ爪の平行度をチェックする物です。
 ユーザーさんには普通、御用はない物ですが、いざという時のために、こうした方法があるということをインプットしておいていただいてご損はないでしょう。
 遊んでいるアリガタが2本とデジタル傾斜計があれば平行度はチェックできますがね。

ブラックボックス化して行くのが、工業製品の進化のゴールのようで、端的な例として、2~3歳の幼時(時には猫でも)がスマホをスイスイ動かします。

 しかし、それは物によりけりで、仕組みを熟知した方がより楽しめる物も少なくありません。
 EMS-BINOはその好例です。

 双眼望遠鏡の光軸はずれない方が良いに決まっていますが、剛体としての剛性だけを追求すると、市販の大型双眼鏡そのものの構造にならざるを得ず、逆にアイピース交換時の不可避の光軸ずれを補完することも出来にくくなってしまいます。
 光軸がずれにくい努力をするのは当然ではありますが、ずれる可能性があるから初期調整が簡単に出来るということもあるのです。

EMS-UM SET for the Swarovski completed!

 X95-BINOのユーザーさんが、同シリーズのより小口径の対物ユニットとマウントを共用するために特別にEMS-UMのみを供給させていただくものです。

 SWAROの対物ユニットとの接続には、所定の手順が必要で、通常仕様のEMSのように、レゴブロックのように無神経に接続してはなりません。たとえ経験者であれ、慎重に初期セッティングしていただきたいものです。

EMS-UM for the Swarovski in the making

Note the extremely short flange instead for the normal 2-inch barrel to connect the telescope. That’s one of the reason that I am reluctant to deliver it to those I don’t know.
 通常の2インチバレル(30mm長)でなく、極短いテーパフランジ(6mm)で望遠鏡(アダプター)側に接続します。当然、ミラーエッジは際どく突出しているわけで、とてもこのEMSを知らない方に託すことは出来ません。(当ケースでは、EMS単体をお送りできない理由の一つです。)
 なぜここまでしなければならないか、ですが、再三ご説明しているように、SWAROVSKI(他社も同じ)等のフィールドスコープの対物ユニットは、自社の交換部品にマッチした最小限のバックフォーカスしか備えていないからです。
 通常のEMS-UM/USでは、到底バックフォーカスが足りません。光路長を稼ぐために、あらゆる工夫を凝らしているわけです。そうした事情を共有できない方には販売しない方が良い、という判断です。(熱意があれば別ですが、熱意を示した方はいません。^^;)

EMS-UM SET customized for Swarovski-objective unit in the making / スワロ用EMS-UMセット製作中

I will not usually cater to those who wish only the adapter or the customized EMS. This is for the order from the repeater who understands the know-how of setting it to the objective unit of the Swarovski’s field scope.

 初期セッティングがやや複雑なので、パーツのみ(アダプターのみor EMSのみ)のご注文は通常、受け付けていません。今回は、Swarovski X95-BINOのユーザーさんのリピートということで、特別に対応しています。

 このアダプターの構造、使い方、注意につきましては、以下に詳しくご説明していますので、ユーザーさんはご精読をお願いします。
 (本来なら、対物ユニットのオスのバヨネットに対して、適合するメスのバヨネットが作れたら理想ですが、バックフォーカスの成約により、特殊な方法で接続するアダプターを製作しました。)

SWARO用アダプターの過去の記事

Accessory plate for APM82-BINOCULAR

 プレートの取付自体は簡単なことですが、再現性と、ネジが離散しないように配慮しました。
 プレート両端にVIXEN標準のファイダー台座(アリミゾ)をセットするのは、APM120の時と同様です。

Trial of the premium Center Mount / さらなる高みを目指して・・(中軸架台水平回転部にラジアルベアリングを追加してみました。)

重心が回転軸中心付近にある限りはラジアルベアリングは不要と考えていますが、重心シフトが大きくなるにつれてラジアルベアリングがあるとより快適に使用できるようです。
 ラジアルベアリングを標準化するかどうか未定ですが、BINOの規模が大きく、より軽い初動操作を希望される場合にはOPTIONで対応させていただく予定です。(15cmクラスのBINOでも、従来仕様(スラストベアリングのみ)で水平回転も指1本で動きますが、ラジアルベアリングをセットすると初動の負荷が小さくなります。)

 ラジアルベアリングをセットするだけでしたら簡単ですが、エンコーダが取り付くようにするために頭を捻りました。(このクライアントの方は、当面、エンコーダは使用されませんが。)