
It is taking a bit more time because I had to wait for another lot of housings to be painted. But it will be completed in another couple of days.
Innovation of Astronomical Telescope
正立ミラーシステム(EMS)を開発した松本龍郎のサイト。 たった2回の反射で天体望遠鏡の像を正立像にします。
Tatsuro Matsumoto; Inventor of the EMS, Erecting Mirror System. EMS offers non reversed upright image with no additional undesirable abberations.
日英併記としましたのは、海外向けの他、国内の方にも、より多い情報量を効率良くお届けしたい(共有したい)からです。
両者は必ずしも同一内容ではございません。英語の方がよりストレートに表現できる場合もありますし、両言語で内容を補完し合っていることもございます。
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It’s nothing new to me because I am accustomed to see such lenses since childhood. But it would be very new for you to see it.
私としては、(家業だったので)子供の頃から見慣れているレンズですが、-16.0Dの近視用のレンズだと、高屈折素材でもこんな感じです。これを削ってフレームに嵌め込まないといけません。
The new EMS-UML set for Macau is completed.
The largest mirrors ever are installed in it.
The light path which is as same as -UM is shown in the photo above.
写真に光路長の詳細を示しています。EMSは、非常にユーザーフレンドリーでフレキシブルな構造になっており、光路長の自由度が大きいため、公称値の枠を超えて使用できます。
EMSの光路長が長いというのは、一回反射の天頂プリズムと同次元で比較した誤った認識で、正立光学系としては異例に光路長が短いシステムなのです。
昨今の高級鏡筒はバックフォーカスが長いものが多く、通常仕様のEMS-ULでも合焦しない物は少なくなっています。ごく安価な鏡筒、あるいは保守性の強い鏡筒の一部でバックフォーカスが厳しい物も稀に見られますが。
お手持ちの鏡筒のバックフォーカスの不足で悩む方がおられますが、多くの解決策があるにもかかわらず、自らの固定観念の呪縛で解決策を見逃しておられる場合が多く見られます。
老舗ブランドの鏡筒が主役で、不可侵たるべき物(鏡筒の切断などはもっての他)と考え、天頂ミラーは周辺アクセサリーとして下位に属す物という認識だと、解決は遠のきます。EMSの製作者としての考えを率直に申し上げますと、人間工学的に正常な像を与えるEMSが主役であり、鏡筒を選択される段階でそれとのマッチングを考えておくべき、というものでございます。すでに上記不幸な鏡筒をお持ちであれば、それを改良(正常化)するのに躊躇される必要はありません。
The largest mirrors are installed in the same housing set up with the normal EMS-UM. This is the New EMS-UML.
This footage is the perfect teacher of the EMS-PRINCIPLE.
You can know the perfect connection angle by seeing the normal entrance circle, which is just like watching through the opened-book shaped mirror pair.
A pair of rectangular mirrors, the perfect teacher of the reflection study!
I had made the special EMS-UL with the same light path of EMS-UM 10-years ago for the request of the repeater.
Now, I am making another one after about 10-years.
Squeezing the larger mirrors in the housing set up of EMS-UM requires the ultra-edging of the mirror which is rather painstaking task, but the effect is great.
The photo above explains the shape of the EMS-UML of 10-years ago.
I am making further effort to make the most of the mirror size utilizing the 10-year’s experience.
EMS-UMLは、EMS-UMのハウジングに無理やり限外のサイズのミラーを押し込むもので、言い換えると、EMS-ULの光路長をEMS-UMに短縮するものです。
EMS-ULと同じ価格設定にしていますが、加工の手間からすると割に合わず、リピーターの方を中心に受注しており、積極的に宣伝して来ませんでした。
上のミラーサイズ(形状)の比較写真は、10年前のものですが、今回はさらに際どいミラーサイズの確保に挑戦してみようと思っています。当時は、斜鏡形状からの切削加工から始めていましたが、今回は最終形状のEMS-UL用の特注ミラーからの加工になるので、数段楽です。
ほぼEMS-ULの光学的キャパ(有効実視界)でEMS-UMと同じ光路長、それがEMS-UMLです。
This jig-tool is not for the users, but for me, the maker.
It is just like most of the EMS users can dispense with the right-angle surface gauge. But, this movie will be a good hint to understand the theory of the Center Mount.
これは製作者用のツールで、左右のアリミゾ爪の平行度をチェックする物です。
ユーザーさんには普通、御用はない物ですが、いざという時のために、こうした方法があるということをインプットしておいていただいてご損はないでしょう。
遊んでいるアリガタが2本とデジタル傾斜計があれば平行度はチェックできますがね。
ブラックボックス化して行くのが、工業製品の進化のゴールのようで、端的な例として、2~3歳の幼時(時には猫でも)がスマホをスイスイ動かします。
しかし、それは物によりけりで、仕組みを熟知した方がより楽しめる物も少なくありません。
EMS-BINOはその好例です。
双眼望遠鏡の光軸はずれない方が良いに決まっていますが、剛体としての剛性だけを追求すると、市販の大型双眼鏡そのものの構造にならざるを得ず、逆にアイピース交換時の不可避の光軸ずれを補完することも出来にくくなってしまいます。
光軸がずれにくい努力をするのは当然ではありますが、ずれる可能性があるから初期調整が簡単に出来るということもあるのです。
Hollow space in the center of the horizontal axis might be easier to realize this idea, but this time I hit on the idea of the principle of the pantograph which won’t require the hollow space in the center of the horizontal axis.
Note the extremely short flange instead for the normal 2-inch barrel to connect the telescope. That’s one of the reason that I am reluctant to deliver it to those I don’t know.
通常の2インチバレル(30mm長)でなく、極短いテーパフランジ(6mm)で望遠鏡(アダプター)側に接続します。当然、ミラーエッジは際どく突出しているわけで、とてもこのEMSを知らない方に託すことは出来ません。(当ケースでは、EMS単体をお送りできない理由の一つです。)
なぜここまでしなければならないか、ですが、再三ご説明しているように、SWAROVSKI(他社も同じ)等のフィールドスコープの対物ユニットは、自社の交換部品にマッチした最小限のバックフォーカスしか備えていないからです。
通常のEMS-UM/USでは、到底バックフォーカスが足りません。光路長を稼ぐために、あらゆる工夫を凝らしているわけです。そうした事情を共有できない方には販売しない方が良い、という判断です。(熱意があれば別ですが、熱意を示した方はいません。^^;)
I will not usually cater to those who wish only the adapter or the customized EMS. This is for the order from the repeater who understands the know-how of setting it to the objective unit of the Swarovski’s field scope.
初期セッティングがやや複雑なので、パーツのみ(アダプターのみor EMSのみ)のご注文は通常、受け付けていません。今回は、Swarovski X95-BINOのユーザーさんのリピートということで、特別に対応しています。
このアダプターの構造、使い方、注意につきましては、以下に詳しくご説明していますので、ユーザーさんはご精読をお願いします。
(本来なら、対物ユニットのオスのバヨネットに対して、適合するメスのバヨネットが作れたら理想ですが、バックフォーカスの成約により、特殊な方法で接続するアダプターを製作しました。)