
(ファインダーをお預かりしていないので、バランス調整のために該当箇所に小型の加工用バイスをセットしています。)
Innovation of Astronomical Telescope
正立ミラーシステム(EMS)を開発した松本龍郎のサイト。 たった2回の反射で天体望遠鏡の像を正立像にします。
Tatsuro Matsumoto; Inventor of the EMS, Erecting Mirror System. EMS offers non reversed upright image with no additional undesirable abberations.
日英併記としましたのは、海外向けの他、国内の方にも、より多い情報量を効率良くお届けしたい(共有したい)からです。
両者は必ずしも同一内容ではございません。英語の方がよりストレートに表現できる場合もありますし、両言語で内容を補完し合っていることもございます。
FACEBOOKでは、よりリアルタイムな情報とユーザー様からのフィードバックが見れますので、そちらもぜひご参照ください。
Please check my FACEBOOK, too.
You can see the older posts at the Internet Archives,too.
高度角目盛りは一応90度まで目盛ってあるのに、ちょうど80度までしか向かない。
な~んだ。敢えてリミッターチップがセットしてあるのか。
↑これで簡単解決! 多分、多くの方もぬか喜びされたことでしょう。
設計上は、それを意図したリミッターのはずですが、さて、リミッターを外すと・・・
リミッターを外したのに、今度は赤い矢印の所で干渉、80度の制限はいささかも拡張せず。(つまり、上記リミッターが意味をなしていない。鋳造部品の設計ミスだろう。)
そこで、鏡筒台座側を写真のようにトリミング。(1時間以上かかった。結構な筋トレ)(当初は、より簡単な、アームマウント側を削ろうとしたのですが、塗装ハゲが目立つので、加工困難な台座側を削ることにしました。
これで、やっと天頂に向くようになりました。
OEM製品も含めると、世界の望遠鏡業界は中国が実質上席巻して久しいと認識していますが、その中国にEMSのリピーターさんが数多くおられる、非常にありがたいことです。
EMSを作り始めて30年を有に超えますが、たくさん売ろうという意識は毛頭なく、価値の分かる方にだけ使ってもらえば良いと思っています。
しかし、何とも、面白くもあり、不思議でもあり、ちょっと悔しくもあり・・。 価値が分かる方は海外からでも注文してくださり、そうでない方は近くに住んでいても見向きもしない。
まあ、これはEMSに限ったことではなく、人間社会の縮図のような話ですけどね。ネット上では、自慢の天体望遠鏡の写真や動画が氾濫していますが、EMSが接眼部に付いている確率は限りなくゼロに近い。これもまた厳然たる現実。科学の道具であるはずの天体望遠鏡ですが、裏像の天頂ミラー信仰は、もはや宗教のレベルで世界に浸透しているように見える。
The prototype of the mouse-sensor was tested successfully on FUJINON-15cm-BINOCULAR.
一次試作品のマウスセンサーをFUJINON架台にセットしてみました。
架台側に一切の加工を施さない前提で、うまく取り付くことを確認しました。
(APM120双眼鏡(センターアーム架台)では、すでに星野テストで成功を確認しています。)
このところ、EMSの注文がやや集中していますが、FUJINON双眼鏡改造プロジェクトの手を止めていると思われたくないので、ここらで中間のご報告をしておきます。
ご覧のように、本体部分の改造は完了しました。EMS-ULSは取りかかれば2日で完成します。 現在、ハンドルベースの材料を発注していて、連休(当方は年中無休ですが)に突入してしまいました。
末端フランジは外れなかった(多分鏡体と一体、あるいは接着)ので、止めねじ穴の加工は手持ちドリルでやりましたが、長年ボール盤しか使っていなかったため、苦労しました。なぜ3本じゃなくて2本なのか?は、加工経験がある方なら分かると思います。ノブが大きいので、2本で十分、しっかり止まります。
今回は、導入支援は不要ということでしたが、この機会を借りて、目下開発中のマウスセンサー(方位角測定用)をテストさせていただく予定です。