Customize of the second mirros of the EMS-UL to the limit / 第2(眼側)ミラーの巨大化(EMS-UL)

 写り込んだ天井にピントが合ってしまいましたが、サイズ比較は出来るでしょう。左がノーマルサイズの第2ミラー(EMS-UL,ULS,UXL全て共通)で、右がエクストラサイズです。最初にお断りしておきますが、エッジをさらに尖らせる必要があり、大変な手作業になるので、このカスタマイズは歓迎していません。
(当サイトを注意深くチェックされた方だけの特典です。積極的に宣伝しません。)

 そのまま大きな(長径が長い)ミラーに交換すれば、当然ながら先端が防塵フィルターに当たるので、フィルターフランジと第2ハウジングの間に7mm程度のスペーサーを挿入する必要があります。(7mmほど光路長が長くなる)

 ご覧のように、フィルターフランジの内径ぎりぎりまで第2ミラーのエッジが接近していることがお分かりと思います。ミラーの手前先端が防塵フィルターに当たらないことは当然で、さらにミラーの裏側がフィルターフランジの内径に接触しないように、先端裏側をかなり際どく手作業でエッジングしないといけません。(超絶技)(この加工を歓迎しない理由です。)

これが、第2ミラー巨大化カスタマイズが完了したEMS-ULセット。
外観的には、フィルターフランジの下に7mmの延長管が入っただけの違いです。従って、鏡筒間隔や目幅への影響は皆無です。
 私個人的には、第2ミラーは標準で十分だと思っていますが、ユーザーさんの数だけのこだわりがあります。40mmを超える超広角アイピースを常用される方で、完璧な視野の確保にこだわられる場合には、こうした方法があるという例をお示ししたものです。
 勘違いしている方が多いですが、EMS-UL →ULS→UXLと、第一ミラーが大きくなっても、アイピースの最大視野は第2ミラーを大きくしない限り、変わりません。


Extension tubes for the EMS-UXL

海外のクライアントの方からの、BINOのリフォームのご要望です。
屈折から180mmマスクトフへのリフォームでDが195mmから231mmにアップしたための延長管と、マスクトフ用のアダプターです。
 マクストフ用のアダプターについては、地元の旋盤屋さんに依頼されるように促したのですが、どうしても・・ということでお引き受けしました。

アダプター等の製作で、このくらいの旋盤クズが出ます。当方の小型旋盤では、やや荷が過ぎる作業で、長時間、これだけに拘束されます。(一旦お断りした理由)

Dear client, insert the extension tube there.
延長管はここに挿入します。

Shortening customize of the Eye-Focuser / アイフォーカサーの短縮加工

 決して歓迎しない作業ではありますが、必要に迫られれば、加工しないといけません。 当初は、トップ側を6mm短縮する予定で、この方法だと、アイピースのバンドクランプは諦めるものの、文字通り、トップエンド側のカッティング(現実には切削)のみで作業が完了します。
  しかし、最終的には、最も困難な、底部を6mmカットする方法に変更しました。 この方法だと、底部のバンドクランプを廃止するのは良いとしても、相手部品のEMSのテーパフランジの形状から、内径2インチを12mm確保するため、カットした6mm分の充填と、スライド筒の先端のカットを伴い、作業工程は一挙に3倍以上になりました。これで、アイピース側のバンドクランプと31.7AD用のUカットを温存することが出来ました。^^