Ethos-13mm customized for APM120SD-BINOCULAR

This customize is quite successful in saving another 15mm back-focus and I could get about 3mm of the focus margin at infinity.

 このアイピースの焦点位置を示しました。2インチバレルで使用する場合は、むしろ標準アイピースよりも6mmくらい光路消費が短いため、バックフォーカスが厳しい鏡筒でも問題ありません。(挿入長に制限がある場合は別)
 問題は、31.7バレルで使用する場合です。望遠鏡側の31.7スリーブがアイピースの2インチバレルの懐に潜らない限り、約21mmの余分なバックフォーカスを消費します。 バックフォーカスが際どい鏡筒では合焦しないケースが多くなります。
(合焦しても、他のアイピースとのピント移動が著しくなって不便。)

Another realistic solution for Ethos-13mm on the APM120-BINOCULAR

 今日は大雪で店の来店もなく、さらに現実的な方法を試してみました。
双眼装置用の1.6Xエクステンダーですが、それよりもはるかに焦点付近で用いるので、実効ははるかに倍率が低くなるはず。案の定、射出瞳径を測ってみたらほぼ2.0mm(60X)。つまり実効1.2倍バローとして効いてるということです。
 イーソス13mmが11mmになったと思えば、十分に実用価値がありますね。
 実際の見え方も全く問題ありません。

 メーカーさんの姿勢として、常に末端ユーザーさんの利便性を最重視して、製品仕様の隅々にまで配慮するのと、逆に他社互換性をほぼ意図的に排除して、あらゆるパーツの自社シェアの確保に固執するという、2つの姿勢があると思いますが、残念ながらほとんど全てのメーカーさんは後者に属すようです。
 私はと言えば、典型的な前者でありまして、時には自社の利益なんぞはそっちのけです。

 ちょっとした配慮で、その製品の応用性が格段に広がるケースは枚挙にいとまがありません。

Ethos 13mm on APM120SD-BINOCULAR

最近、ETHOS-13mmが***でピントが出ない、というご報告が多く、こちらでも検証してみました。
 APM120SD双眼鏡の場合ですが、確かにETHOS単体ではピントははるかに及びませんでした。テレセントリックなエクステンダーなら像劣化もなく、ピントも出るだろうと、ESの2エスステンだーを併用してみたところ、近距離しかピントが出ない。
 そこで、私流のカスタマイズを(エクステンダーに)施したところ、余裕で合焦しました。倍率はかなり上がってしまうが、雪景色が素晴らしい。

EMS-UML for TELEVUE85-BINO in the making/ The first Inner IPD System/ 目幅機構内蔵の最初のモデル

厚みのない目幅調整機構付きの初めてのEMS-UMLセットです。

 一般的に、物作りは治具の段階で勝負が決まりますが、今回の特殊な目幅機構には、絶妙で意表を突く治具が功を奏しました。

 このゼロプロファイル(zero-profile)の目幅機構が今後小口径BINOの定番になりそうです。
 従来の目幅ヘリコイドでも小型BINOは実現可能なのですが、ヘリコイドというのは、完全に縮退させても、一定の厚みがあるため、どうしても鏡筒間隔を一定(具体的には160mmくらい)以上縮小することが出来ず、これがコンパクト化の制約になっていて、小型BINOにはスライド台座を用いるのが主流でした。 しかし、このスライド台座も、トータル重量に貢献してしまい、また外見上のシンプルさにもマイナスの要素でした。そうした従来のジレンマがこの度、一挙に解決したわけです。

EMS-UL for the single use completed !

I would like you to know EMS is always evolving.
Mirror shape was improved a few years ago, then the extension tube is improved, and recently, the end of the barrel was improved so that it can accept 48mm filters.
 お気づきでないかも知れませんが、EMS-ULも常に改良しています。
数年前にミラー形状が改良され、その後延長筒の短縮と構造の合理化、そして、最近、バレル先端の48mmフィルターネジを少し深くすることで、遮光リングを取らなくても、そのままフィルターがセットできるようにしました。

Zero profiled IPD adjuster of the EMS

There are cases that your OTA does not have enough back-focus for the IPD-Helicoid, or you wish your Binoscope as compact as possible.
In those cases, you had to choose the sliding mount instead of the IPD Helicoid. But, if you insist on the solid (fixed) structure of the Binoscope with the minimum OTA span (“D”), you will wish zero-profiled IPD adjuster.
Today, the experiment is successful.

 小型のBINOを徹底的に軽量コンパクトに仕上げたいとか、鏡筒のバックフォーカスが目幅ヘリコイドの使用を許さないような場合、ゼロプロファイル(厚みゼロ)のヘリコイド(つまり最短長=0)があると良いと思いませんか?
 去年から温めて来たアイデアを実験してみましたが、大成功でした。

Another EMS-UXL SET for Germany near completion!

 一見完成に見えますが、ミラー台座のシリコンの半硬化を一日待ってから、ミラーやハウジングのコバ塗り、内面塗装をしますので、明日の完成予定になります。(写真はミラーの仮セッテイングの状態)