
依頼者の方は、自分用の1個にしか関心がないのは当然ですが、当方のような零細ラボでも、一定数まとめて加工しないと採算が合いません。^^;
小ねじ等は、万個単位で確保しています。(単価とロットのジレンマ)
Innovation of Astronomical Telescope
正立ミラーシステム(EMS)を開発した松本龍郎のサイト。 たった2回の反射で天体望遠鏡の像を正立像にします。
Tatsuro Matsumoto; Inventor of the EMS, Erecting Mirror System. EMS offers non reversed upright image with no additional undesirable abberations.
日英併記としましたのは、海外向けの他、国内の方にも、より多い情報量を効率良くお届けしたい(共有したい)からです。
両者は必ずしも同一内容ではございません。英語の方がよりストレートに表現できる場合もありますし、両言語で内容を補完し合っていることもございます。
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直進(否回転)ヘリコイドの場合、外径=59mmだと、内径は38mmくらいが限界です。逆に、2インチ貫通にこだわると、外径は70mmくらいになってしまいます。
直進を諦めて回転ヘリコイドで妥協しても、最大外径≧63mmくらいになります。たまたま、目的ぴったりのリーズナブルなヘリコイドを見付けましたが、供給の継続性が保証されないので、限定的に作ってみたものです。
6個だけ限定(BINOの場合は2個必要/ @税別¥18,000)で作ってみることにしました。
最小内径38mmで、2インチ挿入長=33mmですが、Naglar等の31.7段付きバレルの先端もフィルターをセットする余裕があります。
全高の制限から、ヘリコイドのストロークは8mm程度で、敢えてフォーカサーと名乗らず、視度調整付2インチスリーブ(Diopter Adjuster)としました。
”眼視目的に限った場合、無限遠の対象しか見ない天体望遠鏡に大掛かりなフォーカサーが必要なのか?”という問題提起の根拠を示したつもりです。
望遠鏡側には、回転しない摺動ロック機構、アイピースには同焦点リングを使用すると、よりこの視度調整スリーブの本領が発揮されます。
(EMS-ULですと、視野環径を少し妥協することになりますが、EMS-UMですとベストマッチかと思います。)
The shorter 2″ sleeve is one of the solutions of the lack of back-focus for your set up.
EMSは実は基礎光路長が極めて短く、さらに接眼スリーブ類が根元から着脱、交換できる構造のため、たとえ標準状態でピントが出ないことがあっても、ほとんどのケースで対処できます。
2”スリーブの短縮は、数ある(バックフォーカス不足の)解決策の中でも、安直で理解しやすい方法です。
さらに、EMSのスリーブ類は、2インチの雄フランジであるフィルターリングに被せる構造なので、2インチ挿入ではなく、内径2インチのキャップ構造で装着物をセットすることも可能です。”接眼部はオス部品を差し込むもの”という固定観念を捨てると、圧倒的な解決策が見つかることもあります。
これは、一つの安直な解決策に過ぎません。
たとえば、正のアイピース(2インチバレル内にスマイスレンズ系等が内蔵されておらず、中空のアイピース)であれば、本来の2”バレルを撤去し、そこに内径2インチの短い被せスリーブをセットしてEMSの接眼フランジに直接セットすれば、超絶な光路長節約も可能です。 実際、それに類似した発想で、以前に、APM120双眼鏡にMASUYAMA32mmをセットするアダプターを製作したことがありました。
概して、マニアさん、ピントが出ない時に狼狽し過ぎです。マツモトに頼めば、ほぼなんでも解決するので、ご安心あれ。