H-alpha Sun this morning by MK105-BINO

激しく流れる雲の隙間を狙う悪条件でしたが、ひさしぶりの晴れ間なので、見てみました。
目立ったプロミネンスはありませんでした。

大きな黒点2つが目立っていました。黒点がうまく写せたら、周囲の彩層面の様子も多少は写るのでは?と狙ったけど、ご覧の通り。薄雲が常に渦巻いていて、露出がはまりませんでした。

何か、埋もれている情報はないかと、Photoshopで、思いっきりトーンカーブ補正をしてみても、ダメでした。

その後、晴れて来たので、リベンジ撮影!

Prominence of this afternoon by MK105-BINO

 相変わらずクオリティの低い写真で恐縮ですが、眼視(双眼視)では黄砂の中でもよく見えているんですがね。
 ”単体鏡筒+(裏像天頂ミラー)+双眼装置”と同じだと思っている方が多いようですが、鏡筒2本の双眼では、左右でシーイングの位相も異なるし、フィルターの個性の違いもある。そうしたコンポジットの効果が奇跡を生むのです。
 類似の方法に見えても、前者(双眼装置)は、全く同一の画像を左右に分割しているだけですから、意味が異なります。

The first H-alpha-Sun by MK105-BINO

iPhone によるワンショット(スタックなし)の限界ですね。眼視ではダークフィラメント等、撮像の猛者が投稿している写真くらいに見えていました。

対物側には、先日ご紹介した、濃赤フィルター+UV-IR カットフィルターを装着しました。
ほぼフル口径が確保できました。(今まではAPM120双眼鏡に82mmフィルター)

Hα太陽観察の道具立てです。
 今までは屈折鏡筒ばかりで、COMBO-QUARKの特性上、F値をテレセントリックタイプのバローで拡大する必要がありましたが、今回は、EMSセットのMK105で、最終F値が約15.5なので、そのまま行けました。眼視の感触は、過去最高の見え味でした。