Playing with the “Optical Ray Tracer”/ 光学描画ソフトで遊んでみた。

 このソフトは、レンズ設計には向きませんが、基礎的なレンズの振る舞いを直感的に可視化するのに好適なソフトでした。
 上は、両凸レンズの光路図。一見、シャープなピントを結んでいるようですが、拡大して見ると、かなりの球面収差が見えるはずです。
 下は、その両凸レンズを2分割して平面が外側に来るように配置したもの。度数(パワー)は同じ。大差ないようにも見えますが、拡大して見ると、球面収差が著しく改善しているのが分かります。同じ度数でも、構成や面の向きで収差が著しく変わることを示す、好適な学習モデルかと思います。

焦点部分を拡大したところ。↑ 差は歴然ですね。

How to memorize the elements of the 7th period / 第7周期の元素の暗記方法

 周期表の全暗記に当たり、最後に苦労するのが、第7周期の第4族~18族までの放射性元素、15個ではないかと思う。(自分がそうだったので)
 化学の先生は、多分、「そんなの覚える必要はない!」とおっしゃるでしょうが、自分が覚えてみると、覚えているのに越したことはない!と思えるのです。
 さて、お勧めの覚える手順ですが、Nh(ニホニウム、原子番号113)を最初におぼえましょう。ニホニウムは、日本の理化学研究所が発見(合成)した元素で、2016に命名権が与えられたものです。ホウ素族の第7周期に位置しますが、日本人なら、これだけは覚えておきたいものです。
 ニホニウムは、亜鉛(原子番号30)とビスマス(原子番号83)の原子核を融合させることで人工的に合成されました。
 それなら、亜鉛(原子番号30)とインジウム(原子番号49)の原子核を融合させれば Au(金;原子番号79)にならないか?と、素人の妄想が立ち上がりますが、出来ない理由があるのでしょうね。
 で、まず1個は忘れませんよね!”Nh”!。
次にその両隣は、そのモチベーションを頼りに一気に覚えましょう。日本の西(左)隣は China だから、Cn (コペルシニウム)、ついでに右隣も覚えましょう。Fl (フレロビウム)。
 次はAu(金)の下も、覚えるモチベーションは十分なので、すぐに覚えられるはず。しかも名前も印象的で、レントゲニウム ”Rg”。その左隣は”Ds”。
 それから、この7周期の15個の元素の筆頭と最後(18族)の元素も覚えてしまえば、合計7個はすぐに覚えられるはず! 約半分です。 残りもそれぞれ関連付けができるはずで、その気になれば割と速やかに暗記できます。

Treatment details /今回の入院の治療内容

 先月は、最初の8日で抗癌剤点滴が終わり、飲む抗癌剤はありませんでした。
 今回は、抗癌剤点滴(ビダーザ)が最初の7日間で、初日から飲むタイプの抗癌剤(ベネクレクスタ)が並行して処方されました。

 これが↑ビダーザの分子構造。ビダーザ(一般名アザシチジン)は、骨髄異形成症候群(MDS)や急性骨髄性白血病(AML)の治療薬で、DNAメチル化阻害作用を持つとされています。ビダーザは、細胞内に取り込まれることで、DNAやRNAのメチル化を阻害し、結果として細胞増殖を抑制する作用機序があるとのこと。

 今日特にご紹介したいのは、飲み薬(ベネクレクスタ)の方です。実は、この薬はすでに去年も服用したことがあり、飲みやすい薬ではありませんでした。しかし、病状も進行し、他の選択肢もなくなった今となっては、本気で取り組まないといけません。
 毛嫌いしていては、効く薬も効かないだろうし、最近、化学への興味が再燃したこともあって、いろいろ調べてみました。

 赤い四角で囲んだのが、ベネクレクスタの1日のノルマ。大きな錠剤で、下手をすると喉につかえる。粉砕はだめで、また、手に薬が絶対に触れないようにと、病院側から注意を受けた。殻から出た薬を口に入れてそのまま飲む。(もちろん水で)

 さらに、通常は飲んだ薬は、殻をそのまま看護師さんが回収するのですが、この薬だけは、看護師さんが手に触れないように、写真のようにビニール袋に封印して返してくださいとのこと。去年この指示を聞いた時には、「おいおい、人が手で触れない物を飲ますのか?」と大いに反発したものです・・・^^;

 これが、ベネクレクスタの分子構造。↑

 癌細胞中には、BCL-2という、アポトーシスを抑制するたんぱく質が多量に存在し、正常細胞にはBCL-2はほとんど発現していないことから、ベネクレクスタは、癌細胞のBCL-2を阻害し、癌細胞だけをピンポイントで死滅させることを意図した薬です。
 分子構造を見ると、他の薬品同様、複数のベンゼン環やシクロヘキサン環に、いろんな”基”がくっついた構造ですが、どの基がどう具体的にBCL-2に作用するのか、可視化した情報がネット上では見つかりませんでした。
 先日、薬剤師さんが薬の説明に病室まで来てくださったのですが、薬剤の分子構造には全く無関心のようで、先ほどの、薬の厳重な取り扱いの理由も含め、知りたかったことは何も聞けませんでした。製薬会社のガイドブックも頂きましたが、薬(ベネクレクスタ)の厳重な取り扱いについての記載はどこにもありませんでした。
 薬が効くイメージを具体的に頭に焼き付けておくことは、薬の効果に良い影響があると、私は確信するんですがね。
 私は、ん十年ぶりに化学開眼、今回の入院の最初の1週間以内に、周期表を7周期まで全て、ランタノイド、アクチノイドも含めて暗記しました。(必死に受験勉強をしていた頃も、そこまでは暗記していなかった。^^;)
 医療や薬品にかかわる人が、薬品の分子構造や具体的な作用機序に無関心なのは、どんなもんかな???


 蛇足ながら、分子構造の略図の解説です。↑

 この超シンプルな分子構造は、”ベンズアルデヒド。
 先日友人が送ってくれた、”癌の特効薬はすでに発見されていた!”という衝撃的なタイトルの本の中で、著者(京都大学を出て、医師として多くの定評ある履歴を持つ、現役の開業医。)が主張する特効薬がこれ↑、ベンズアルデヒドです。
 ベンゼンもアルデヒドも単体では毒なんだけどね。面白いね。

 しかし、究極にシンプルな分子構造で、薬価も極端に安い。 実際にはパラの位置にヒドロキシル基がくっついた、水に溶けやすい、パラヒドロキシベンズアルデヒドの形で服用し、体内でベンズアルデヒドが分離するように使用するそうです。
 シンプルな物が効くなら、それに越したことはない。しかし、どうして頭ごなしに否定しないで、医学界はちゃんと組織的に検証しないのかな?

 ↑これが、パラヒドロキシベンズアルデヒドね。
 正統派の薬も、より複雑とは言え、所詮、ありふれた元素の組み合わせなんだよね。
 これが効いても、何らの不思議もない。😹
 ただ、この薬も長丁場の服用が前提みたいで、1年以上に渡って服用量を厳密に管理しながら漸増して行かないといけないそう。 それだけ待てる患者は多くないだろうね。🧐
 こうして唐突に出現する新療法にしても、長年の実績が確立した治療法にしても、効果や副作用は実にファジーで、共通して治療は長丁場。
 仮にたまたまの特効薬が出来たとしても、発症のメカニズムが分からないのだから、患者の体質そのものが変わらない限り、何度でも再発するんだろうな。
 それにしても、いくら生身の人間を扱う難しさがあると言っても、数学、物理、宇宙工学等の学問と比べると、未だに癌を克服できない医学界と薬学界、恥ずかしくないのだろうか??

ANA293 landing /久しぶりに捕らえた、ANA293便

 この数日、強風のせいか、コースが異常で時間もずれまくり、空振りが続いていましたが、ようやく捕らえました。(もっとも、無菌室では、外の強風の様子は微塵も体感できませんが。)

Periodic Table of the real elements /やっと届いた、実物周期表

 早期故障でやっと自宅に届いたノートPCの代替え品と、同じ頃に届いた実物周期表を、家内がさきほど病院に届けてくれた。まさに盆と正月が一緒に来た感じ。
 この実物周期表は、横幅15cmで、文字は予想外に小さく、老眼には辛いところですが、部屋のインテリアとしては十分です。実物~、ということで、貴金属(金)もそうなのか?と思いましたが、X線で調べた方がいて、真鍮であることがバレたようですが、この価格(¥5,000程度)でそこまで期待するのは酷でしたね。普通の周期表は紙の印刷物ですから、立体レプリカであるだけで、立派な物です。また、下のエッジからLED照明を当てる発想も見事です。

70ED-BINO temporary assembly /仮組立

The client will disassemble it again to polish the outer, and interior painting.
この先の鏡筒部外面のポリッシングと、内面塗装はクライアントさんの方が担当されます。