Precautions on the rotation of the second (eye-side) Unit / 眼側(第2)ユニットを回転させる時の注意事項!





Let me reuse the data of the question of my client I got by an e-mail this morning.
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It is a very good question!

Never touch the screws except for the Black arrowed ones!
I will attach the image.
And never forget putting a tape on the rotation line and cut along it in advance, which is important to know the original angle and to know how much you rotated the second(eye-side) unit.
Normally, the rotation will be very very small within the width of the black line on the tape, even if you saw large inclination of the field!
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 回せれば、どの系列のネジを緩めても眼側ユニットの回転は可能ですが、一番第2ハウジングに近い系列のネジだけを操作する習慣にしておくのが無難です。
 回転部分の長さ、質量が最小になる方が、脱落事故のリスクを下げますから。
 それから、回転させるラインをまたいで、事前に黒線を引いておいたマスキングテープを貼っておくのをお忘れなく! それによって、原状が分かるし、どれだけ回転させたかが分かるからです。どんなに激しい像回転に見えても、実際に第2ユニットを回転させる量は極めて微量で、黒線の幅すら超えることは稀だとご理解ください。

Emergency Warning of the prohibited screws of EMS ! / EMSの禁止ネジ一覧!

Never touch the prohibited screws shown in the above photo!
上図の禁止ネジには、いかなる理由があっても触れてはいけません。
XYノブですら、使い始めるタイミング等、サイトでご説明している条件に従っていただきたいのです。
(〇でなく、敢えて△で示しました。)
 マウントに鏡筒のチルト機構がなく、シムの挿入だけでは充分に左右の鏡筒の初期平行度が満たされない場合に限り、左EMSの△のネジ(プラスネジ3本)を極微量だけ操作することはお許ししています。
 なぜ、第2(眼側)ユニットのそれらがタブーなのか?ですが、同じ1mmだけ像をシフトさせるために、より大きくミラーをチルトさせるので、より有害だからです。それと、コリメーション手段もないのに、第1ユニットと第2ユニットのネジを同時に緩めてしまうと、原状に復帰することが完全に不可能になることが明らかなためです。
 35年もEMSを作り続けて、「何を今さら?」という感じですが、未だに違反者が絶えず、急患のEMSが国内外から届くからです。文字で書いても読んでもらえないなら、”絵”で行こう!というわけです。
 

Another EMS-UL SET completed !

Dear client, sorry to be late and thank you for waiting patiently. Please let me know of your shipping address ASAP.
Now, I will start making the last order of November, 2024.
While waiting for your EMS SET to be finished, please peruse the Support Corner of my Website so that you can assemble your Binoscope smoothly.

長くお待たせして申し訳ございません。
お待ちの期間は、当サイトの“Support Corner “をご精読いただくことをお勧めします。
事前にお読みいただくことで、BINOの組み立てがよりスムーズに行くと思います。

Installing Manual of the EMS for a Binoscope / EMSの初期セッティングの手順!

 Never try the collimation with the OTA only! Collimate the OTAs with the EMS on!
鏡筒単独の平行調整は止めてください。必ずEMSをセットしてから、全体をユニットとして調整しましょう。つまり、EMSのXYノブはもちろん、EMSのあらゆるネジに触れることは一切厳禁です!
 原理は、正立像なので、至って簡単、像が逃げている方向に望遠鏡の筒先を振るだけ!!

 まずはご自分の手で練習(確認)しましょう。ターゲットが手の環っかの中心より右にずれていれば、手の環っかを右にずらしますよね!(EMSの調整は所詮、このレベルで完結します。腕に覚えがある人ほど、難航し、最後には滅茶苦茶をする方が多いです。)

多くの皆さんがパニックになり、暴走するのがこれ↑ですね。^^;
 この場合も、EMSの眼側ユニットの一番上の系列のセットビスを緩めて、ほんの微量だけ回転させれば、自由自在に調整できます。回転の傾向は、最初、少し動かしてみれば簡単です。
 それから、当初は目標の傾斜で気付く兆候ですが、この調整作業は屋内でも出来ます。
カレンダー等の紙を90度に折ってアングル状にし、水平に向けたBINOの口径の上半分を隠し、BINOのアイピースを撤去して接眼部を覗くと、左右の像傾斜の傾向が一目瞭然になります。それを見ながら、上図のように修正すれば、数分以内に確信を持って完了する作業です。この時、左右の傾斜がたとえ不均等であったり、紙の線に段差があっても、うろたえる必要はありません。必ず、全てが完璧で、かつ左右のアイピースも平行になる正解が見付かります。(都度、EMSと望遠鏡の固定部分は微小回転させる必要はあります。)
 いずれの調整も、EMSのXYノブは原点であることが鉄則です。
 また、特殊なシンプルなマウントで、鏡筒を振る調整が不可能な場合は、シム等を挟むか、最後の手段としては、左のEMSの第1(望遠鏡側)ユニットの3本のプラスネジで追い込み調整を微量行うことは可能です。その場合は事前にご一報ください。
 いずれにしても、EMSの眼側のハウジングのプラスネジを触ることはあり得ないのでご注意ください。収拾が付かなくなって、急患でEMSを送られる方のほとんどは、第2(眼側)ユニットのプラスネジを回してしまった方です。 原点に復帰する自信がない段階で行動してはいけません。ブリザードの中を地図もコンパスもなしに遠征に行くのと同じくらい危険です。確実に元に戻れる手段を理解してから動きましょう。

 像の回転調整のために回転すべき第2(眼側)ユニットについて、誤解があるといけないので、この画像を追加します。屋内で紙直角アングルを使用して行う場合は、アイピースは撤去します。
 第2ユニットを回転させるために解除するセットビスは何系列かありますが、回転部分の質量が最小になるように、第2ハウジングから最短の系列を選びましょう。その方が、脱落事故のリスクが減りますし、調整個所は限定しておいた方が良いですから。

Proposal of the simplest Aid for targeting the Telescope / 最もシンプルな導入支援のご提案/デジタル傾斜計+方位目盛り

 デジタル傾斜計の使い方ですが、ラフに水平ゼロ調整した傾斜計をまずはマグネット台座にセット。
仮に事前に調べた目標天体の高度角=26.0度だったとしたら、まず傾斜計をそこでゼロにリセットし、-26度まで高度角を下げてから再度リセットすれば、次回からは正確に合います。(つまり、傾斜計のベースに高度角微調整機構は不要ということ。(あれば便利ですが。))

 台座用に使用する予定だった小型のシューの裏側の肉抜き部に、以前に買い置きしていたネオジウム磁石がピッタリ。接着しました。

 老眼になると、ジンバル雲台の小さい方位目盛りはほとんど見えない。好適なクリップルーペを見つけた。目盛りの部分に半透明の蓄光テープを巻いておくと良いのかな?