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初めて正立にして、さらに固定した見た!
正立、かつ固定してみると、これほど”脳”に響くものなのか?
双眼にするのが楽しみ。(2個目のTAKUMAR55mmを発注中)
Innovation of Astronomical Telescope
正立ミラーシステム(EMS)を開発した松本龍郎のサイト。 たった2回の反射で天体望遠鏡の像を正立像にします。
Tatsuro Matsumoto; Inventor of the EMS, Erecting Mirror System. EMS offers non reversed upright image with no additional undesirable abberations.
TACUMAR-55mmとMAGELLAN10mmの組み合わせが今一芳しくなく、今回のプロジェクトに悲観的になっていたところで、数十年お蔵入りにしていた(理由はメガネ装用で使い辛かった)Naglar16mm(Type2)を試してみたところ、相性が極めて良かった!絞り解放(有効口径30.5mm)で、極めてクリアーかつ超絶広視界が得られる!
MAGELLANのように、歪曲なしとは行かなかったものの、視野の抜けの良さとシャープネスは格段に良かった。周辺の歪曲が強いのは、Naglar16mmの収差補正のトレードオフで、星野には不快感はないはず。
さて、TACUMAR-55mmとの組み合わせだと、倍率=3.4倍、Naglar16mmの見かけ視界は82°だから、実視界=24° ということになる! 射出瞳径=8.9mmで、昼間は過剰瞳になるが、完全案順応時には、人間の瞳孔径は以前から言われて来た7mm以上に開く者が多いことを友人が自作の測定器具で随分前に検証している。
某スターパーティの参加者を測ったところ、年齢によらず8mm以上瞳孔が開く者が非常に多かった。
ということで、30mmX3.4倍、実視界24°の超絶広視界双眼鏡が実現しそうだ。
テレコンBINOと、手持ち双眼鏡の中間を満たす物になりそう!
Universal slide table for the experiment.
実験用のスライドテーブルを先に整えておきます。
手前が市販されている汎用スライドネジ送り機構で、目幅シフトがないBINOなら、ほぼこのままで使えます。(目幅100mm超の人間はいない。^^;)
上(向こう側)は、EMS-UM~ULの標準タイプで使用できるように、シャフトを延長して”D”がカバーできるように改造しました。(EMS-ULだと、目幅60以下~77mmまで対応)
昨日の投稿について、FACEBOOKで、カメラレンズのアイピースの接続についてご質問いただいたので、詳細をUPします。 カメラレンズとEMSの接続については、まだ加工が完了していない(前回の写真は手で持って撮影)ので、完了後に写真を交えてご説明します。
まず、候補のレンズが写真の2つありましたが、最近購入したCANON-EOS用は、外径が目幅をはるかに超えたため、NGでした。ただ、市販パーツ(アイピース用アダプター等)のほとんどが新しいバヨネット規格(CANON-EOS等)のため、古いPentaxのスクリューマウントレンズには、写真のバヨネットアダプターを介して市販のアイピースアダプターを接続しようと、発注済でした。
ただ、入荷が待ちきれずに、手持ちのヘリコイドとEMS用の31.7ADを即興で加工しました。買い置きしておいた、極短のヘリコイドの接続規格がたまたま雌雄の42mmP=1ネジで、Pentaxのスクリューマウントにぴったり合いました。EMS用の31.7ADは、それに合うように追加工しました。
今、SVBONYのアダプタ―が届いたので、追加UPします。
製品単体で見れば、価格に対して、実によく出来ていました。フランジバックも微調整できるようになっています。 しかし・・・・・
双眼用には、外径が太過ぎました。65mmくらいの目幅の方、ご自身は広いと思っておられないようですが、54年間メガネ屋をして来た私が断言しますと、65mmは成人男性に限っても、十分に標準以上に広い目幅です。つまり、65φだと、大半の方で目幅が合わない、ということになります。(以前に、完成品の大型双眼鏡で、最小目幅=63mmというのに驚いたことがありましたが、無知というのは恐ろしいものです。)
使い勝手も、ヘリコイド付きのマツモト式がはるかにGood!でした。ということで、今回購入したアダプターは、無駄買いということになりました。^^;
Pentaxの古い標準レンズ(55mm F1.8)にMAGELLAN-10mm-100°をセットしてみた。
少なくとも、表示上は、有効径30.5mm、倍率5.5倍、実視界=18°となる。
Pentaxの古い標準レンズ(55mm F1.8)にMAGELLAN-10mm-100°をセットしてみた。少なくとも表示上は、有効径30.5mm、倍率5.5倍、実視界=18°となる。
しかし、カメラレンズのフランジバック内に、正立系を挿入する余裕はない。 さて、どう正立化するか?
答は、写真の通り。EMSを対物レンズと接眼レンズの間に挿入しないといけないという決まりはない。この例だと、望遠鏡全体が大き目のアイピースとなってEMSに装着されるイメージになる。
この方法だと、たとえヘリコイドで目幅調整をしても、ピント移動が全く生じない。(今回はしないけど。)
お客様手配の鏡筒が直送で届きました。
現在は原則として完成品BINOの受注は受け付けておりませんが、熱心で、かつ、ほぼリアルタイムのメール交信が可能で、また、完成したBINOを当方でお引き取りいただく、という条件に適った方のみ受け付けています。
同鏡筒は当方でも取り扱っており、それなりの営業メリットもあったのですが、お客様がすでに手配を進めておられたことと、万が一製品に些細な問題があった際の処理業務に自信がなかったため、お客様手配にお任せすることにしました。
さきほど、開梱し、対物レンズを含めて、製品に輸送中のダメージがないことを確認しました。
これが、キャリイングケースの外観です。これだけでも、製品を完璧に保護しますが、これがさらに、きっちりした二重の段ボール箱に入って輸入されています。
さて、本体には異常はなかったのですが、一つのケースで、肩掛け用?のベルトの一端が離脱していました。縫い付けが弱かったのか?、糸がほつれて完全に剥がれていました。輸送の振動では多分、そうなり得ないので、梱包時にはすでに剥がれていたものと推察します。(梱包担当者が見切り発車したか?)
さて、これをどうするか? お客様次第ですが、私ならどうするか?
そもそも、結構な重量の鏡筒入りケースを、銃のように肩に掛けて運搬するのか? 私なら、両方とも肩掛け用のベルトは外し、中央の取っ手で運搬します。
まあ、メーカー(販売業者?)と交渉されて、完全なケースをもう1個送ってくれるようなら、それもありですが、その間の交渉の手間や精神的負担をどう捉えるか?もありますね。
地元のカバン修理屋さん等に依頼すれば、強固に縫い付けてもらえるとも思いますが。