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I wonder why very few keep in touch with this corner. It is very important to share the processing status with the clients.
製作情報に常にアクセスしていただけると幸いです。optionの有無等も逐次ご確認いただけます。
Innovation of Astronomical Telescope
正立ミラーシステム(EMS)を開発した松本龍郎のサイト。 たった2回の反射で天体望遠鏡の像を正立像にします。
Tatsuro Matsumoto; Inventor of the EMS, Erecting Mirror System. EMS offers non reversed upright image with no additional undesirable abberations.
マウントからEMS-UL、アイピースまでスタンバイして待たされること1か月ほどでMK105鏡筒が入荷しました。 この手の普及タイプのマクストフが、惑星等、並の短焦点屈折を凌駕する見え味なことは、MAK127で体験済みで、「普通に作られた小中口径のマクストフ」が中高倍率の用途に有効なことは分かっていたので、高倍性能には全く興味がなく、どこまで低倍に迫れるか?何ミリの射出瞳まで利用できるか?ということだけが関心事でした。
せっかくBINOを作るなら、惑星だけだともったいない、それよりはるかに長時間観察する地上風景や星野散策でどれだけ快適に使えるか?
ご承知のように、マクストフは、F値が大きい。MK105の公称焦点距離=1365mmだ。
F値は、F13ということになる。この時点で敬遠するマニアも少なくないと思う。 しかし、現実はさらに厳しい。シュミカセも同様だが、この手の光学系は、屈折望遠鏡に例えると、主鏡が対物レンズで、副鏡がバローレンズになる。つまり、バックフォーカスを延ばすために、主鏡を前に出すということは、バローを前に出すのと同じで、合成焦点距離が長くなる。だからEMSに限らず、長めの光路長のアタッチメントを介すと、F値は公称値よりも大きくなる。(F10のシュミカセでEMS使用でF12くらいになるのは経験済み)
で、結果はどうだったか? EMS-ULにPLÖSSL-56mmを装着して射出瞳径をノギスで目測してみたら、約3.6mm、やはり4mmは難しかったか! 倍率は 105/3.6 ≒29倍。30倍以下は達成できた。
それから合成焦点距離を算出すると、1624mm、F15.5だった。
次に、ほぼ2インチバレル内径一杯のPLÖSSL-56mmの視野環が、許容できるレベルまで確保できるのか?(ケラレ) この視野のケラレは、望遠鏡のF値によって大きく変わることをご存じない方が多いが、実は、Fが長いほど目立つというジレンマがある。 そして、ケラレは予想よりも少し大きかった。
F5くらいの短焦点屈折なら、こうした細工は不要だということが分かっているが、F15だとさすがにケラレる。 この38mm絞を装着して、同じ山頂のアンテナを見たのが次の写真。
これで問題ないレベルまで視野縁が真円になった。
霧雨が降る中での、店の前の水銀灯のポール。錆びた部分の詳細の見え方が超絶だ。(iPhoneの手持ち撮影では再現できない。)
旧市庁舎の解体で見えるようになった、NTTの電波塔。当然ながら色収差の片鱗も見えない。
MK105の接眼部の構造の情報がなかったが、届いてみたら、簡単に対処できた。
接眼部31.7Φ用スリーブを外すと、42mmP=0.75のオスネジだった。(ほぼ予想通り)
有り合わせのパーツですぐに対処できた。
使用するアイピースの最長焦点距離は、それぞれに流儀があるでしょうが、このシステムで、38mmのイメージサークルが確保できることが分かりました。
しかし、いつも思うのだけど、もともと低倍が苦手なカタディオプトリック鏡筒、なぜ最初から2インチ対応にしておかないのかな?