EMS-UL SET for China completed !
OEM製品も含めると、世界の望遠鏡業界は中国が実質上席巻して久しいと認識していますが、その中国にEMSのリピーターさんが数多くおられる、非常にありがたいことです。
EMSを作り始めて30年を有に超えますが、たくさん売ろうという意識は毛頭なく、価値の分かる方にだけ使ってもらえば良いと思っています。
しかし、何とも、面白くもあり、不思議でもあり、ちょっと悔しくもあり・・。 価値が分かる方は海外からでも注文してくださり、そうでない方は近くに住んでいても見向きもしない。
まあ、これはEMSに限ったことではなく、人間社会の縮図のような話ですけどね。ネット上では、自慢の天体望遠鏡の写真や動画が氾濫していますが、EMSが接眼部に付いている確率は限りなくゼロに近い。これもまた厳然たる現実。科学の道具であるはずの天体望遠鏡ですが、裏像の天頂ミラー信仰は、もはや宗教のレベルで世界に浸透しているように見える。
Mouse Sensor Test on FUJINON-15cm-BINOCULAR
The prototype of the mouse-sensor was tested successfully on FUJINON-15cm-BINOCULAR.
一次試作品のマウスセンサーをFUJINON架台にセットしてみました。
架台側に一切の加工を施さない前提で、うまく取り付くことを確認しました。
(APM120双眼鏡(センターアーム架台)では、すでに星野テストで成功を確認しています。)
MATSUMOTO-FUJINON-Hybrid-BINO-Project:200919
このところ、EMSの注文がやや集中していますが、FUJINON双眼鏡改造プロジェクトの手を止めていると思われたくないので、ここらで中間のご報告をしておきます。
ご覧のように、本体部分の改造は完了しました。EMS-ULSは取りかかれば2日で完成します。 現在、ハンドルベースの材料を発注していて、連休(当方は年中無休ですが)に突入してしまいました。
末端フランジは外れなかった(多分鏡体と一体、あるいは接着)ので、止めねじ穴の加工は手持ちドリルでやりましたが、長年ボール盤しか使っていなかったため、苦労しました。なぜ3本じゃなくて2本なのか?は、加工経験がある方なら分かると思います。ノブが大きいので、2本で十分、しっかり止まります。
今回は、導入支援は不要ということでしたが、この機会を借りて、目下開発中のマウスセンサー(方位角測定用)をテストさせていただく予定です。
EMS-UL SET for China in the making
EMS-UXL for China in the making
82mm filter thread is added on the inner barrel end.
少し前より、90Φバレルの末端に82mmフィルターネジを切っています。
(部品類は、新ロットごとに仕様を検討しています。(常に進化))
D=205mm用の延長パイプはアルマイトに出しているので、写真には写っていません。
EMS-UM for the single use completed (2″ sleeve version)
EMS-UL SET for Russia completed !
久しぶりのロシア向け、完成です。
MATSUMOTO-FUJINON Hybrid-BINO, cleared the first hurdle / 第一関門突破
やっとスタートラインに立てました。
ここからは私の土俵。
ちなみに、予想通り、FUJINONの協力はえられませんでしたが、プリズムハウジングを撤去するのに、対物側からアクセスする必要があることは、目幅調整時に連動して、カニ目溝付きのリングナットが回転するのが対物側から透視できたので理解できました。
時計修理をしていた父が生前に、「人間が作った物には必ず分解(修理)の手掛かりがある。」とよく申していたのを思い出しました。
Preliminary setting
仮セッティングしてみました。
バックフォーカスが厳しく、通常のフォーカサーの挿入はもとより、大型第一ハウジングの採用も却下です。
しかし、エンドフランジの内径がちょうど65mmΦであったこと等、好都合な要素もあり、天賦の条件として受け入れるのが良いと思います。
「この銘柄のアイピースが使いたい・・」ではなく、「このBINOで合焦するアイピースを探そう・・・」という姿勢に転向してください。トータル的に非常に良いマッチングが期待されますので、それを活かしましょう。 この姿勢は、SWAROVSKIの対物ユニットを使用したBINOでも共通しています。
もちろん、元のフジノンの鏡体からマウントまで、全く未練がないのでしたら、対物だけを利用すれば良いだけのことですが、今回のプロジェクトの趣旨から外れますね。