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ハンドルベースにアリミゾが落ち込む溝を彫りました。
固定の精度と剛性アップの効果がありますが、今回はウェイト軸を少しでも鏡筒に接近させて、ウェイトがピラー基部に干渉するのを軽減させる狙いもあります。
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Innovation of Astronomical Telescope
正立ミラーシステム(EMS)を開発した松本龍郎のサイト。 たった2回の反射で天体望遠鏡の像を正立像にします。
Tatsuro Matsumoto; Inventor of the EMS, Erecting Mirror System. EMS offers non reversed upright image with no additional undesirable abberations.
メインフォーカサーを省きたいことが結構ある。そもそも、無限遠の対象ばかり観察する眼視用の天体望遠鏡に、重厚な繰り出し装置が必要なのだろうか? 業界がこぞってピント位置の統一化をすれば、視度調整はアイピース側に設けておけば良いのではないだろうか?
鏡筒側は、シンプルな粗摺動機構か、延長チューブを用意しておけば良い。
今回のハイブリッド-BINOでは、バックフォーカスの成約で、メインフォーカサーは挿入しようが無い。
さて、どうするか?
使用する全てのアイピース用に、ピント位置を調整するための調整リング(同焦点リングをセットしておけば、次回からはピント合わせの作業から完全に開放される。
The notable byproduct of this adjust-ring is to avoid the annoying groove on the root of the eyepiece barrel.
この同焦点リングの特筆すべき副産物として、あの忌まわしい脱落防止溝を回避できるという点もあります。 以前にも問題提起しましたが、バンド式クランプが主流となった段階での迷惑な脱落防止溝は直ちに廃止すべきものでした。(ちなみに、MASUYAMA32mmには溝が無い。)
今回は制作情報ではありませんが、90度対空型の双眼望遠鏡に対する適正な三脚の高さについて、ご説明します。
私が快適な高さで設定すると純正架台底部から地面までの高さ=68cmでした。私の身長が167cmなので、この組み合わせの場合、身長から1mほど引いた高さがよろしいかと思います。
一般に、高く設定される傾向が見受けられます。 それは多分、直視や45度対空の環境で刷り込まれた習慣から来るのだと思われます。
よく、「90度対空だと低空や地平が見辛い。」と言われますが、それは架台高の設定が高すぎるからです。適正な架台高であれば(極端に長焦点出ない限り)、90度対空型は、天頂から水平まで、非常に楽に観察できます。
高度角目盛りは一応90度まで目盛ってあるのに、ちょうど80度までしか向かない。
な~んだ。敢えてリミッターチップがセットしてあるのか。
↑これで簡単解決! 多分、多くの方もぬか喜びされたことでしょう。
設計上は、それを意図したリミッターのはずですが、さて、リミッターを外すと・・・
リミッターを外したのに、今度は赤い矢印の所で干渉、80度の制限はいささかも拡張せず。(つまり、上記リミッターが意味をなしていない。鋳造部品の設計ミスだろう。)
そこで、鏡筒台座側を写真のようにトリミング。(1時間以上かかった。結構な筋トレ)(当初は、より簡単な、アームマウント側を削ろうとしたのですが、塗装ハゲが目立つので、加工困難な台座側を削ることにしました。
これで、やっと天頂に向くようになりました。