BORG-90FL-BINO (Mr.A in Saitama Pref.)

軽井沢は天気が悪く軽井沢の平地は晴れても浅間山の中腹に別荘が 位置しているため夜になると霧が出てなかなか星を見ることができ ませんでした。
簡単ではありますがレポートいたします。
 
一昨日1時間ほど星を見れましたのでご連絡いたします。
まず感じたのは非常に気持ちよく5.4度の広角で自由に夜空を移動できたことです。 またIpadMiniのディスプレイ上の星と実際の星が目の前で 見比べれるため本当に気持ちよく使えました。 画面の星と実際の星が目の前で同じなのは感動です。 今回はMasuyama32mmのみを使用し秋の天の川下りを行いました。
 
前回の観望時問題であったハンドルの使用時の光軸のずれも全くな く非常に心地よく操作できました。 たぶんこの問題も架台の延長部品がなかった時にバランスをとるた めプレートの位置を勝手に動かしたため削っていないゴム部に重な り微妙に動いたものと推測します。( 表現がうまくなくすいません。)
このBINOは90mmの小型のため、設置するための時間が短時間 でできるため見たい時にすぐ見れるのが利点です。 また海外遠征も可能です。
アイピースの交換時にバランスを取り直す必要があるため頻繁にア イピースを交換することが面倒ですがズームアイピースを導入しこ の点はある程度改善できると思っています。 傾斜装置を導入しているのでバランスを取り直したとしてもすぐに 目標の天体を導入可能なので傾斜装置も購入されることをお勧めい たします。
BINOを使用するうえで一番の懸念である光軸合わせも一度調整 してしまえばXY調整で簡単に合わせられます。
このXY調整装置はBINOを使用するうえでの本当のキーパーツ でEMSの発明についで重要(価値のあるもの)と思いました。
逆にXY調整装置がなければBINOは存在しなかったかもしれま せん。
このFL90BINOは松本さんの英知が結集されており本当に細部 にわたり考えられています。
鏡筒の支持方法、軽量化された接眼部、 カメラ部品の流用等この知識を使用したBINOをこの値段で購入 できるのは本当に安いと感じました。 たぶん私の知らないところでこだわりがたくさんあると思います。
架台を自作される方もいらっしゃいますが自作することを楽しみと する以外は購入されることをお勧めいたします。
松本さんの知識をこんなに安く販売してくれるのですから。。
また松本さんの購入後のサポートは際立ってます。 私は40数年ぶりに天体の世界にもどりほとんど初心者状態ですが 六角クレンチの絞め方やリングワッシャーの意味など本当に初歩的 なことから丁寧にご指導いただき松本さんのメールやHPが教科書に なりました。
私の初歩的な知識不足から勝手にいじりネジ山を壊してしまったに もかかわらず快く修繕していただき、また天頂付近を見たときに架台 とEMSが接触することを伝えたらすぐに架台の延長部を作成して いただいたり本当に至れり尽くせりです。
疑問や問題点に対する対応の速さは際立っておりいつも頭が下がる 思いです。 あまりに見識が深い為初心者の私にはすぐに理解できない点がある のが残念ですが。。 
いろいろなアイデアを具現化するため毎回改善した架台が誕生しい るため今後このBINOが改善していくであろうしその改善が楽し みです。
東京都 A

Solar Eclipse by 15cm-BINO in US / アメリカ日食by 150LD-BINO;広島県Tさん

こんにちは。アメリカ日食旅行から帰ってきました。

まず皆既日食は見ることができました。場所は、ワイオミング州のキャスパーというところで見たのですが、
皆既時間が2分25秒程度で、当日は晴天で、一時薄雲もかかったのですが、
観測時は部分的に雲が切れて、問題なく日食を見ることができました。

現地では10:22頃から日食が始まり、皆既日食になったのは11:42頃。
部分日食は過去で日本で見たことがあったので、同じような感じだよな~~と思いながら見てましたが、
完全皆既が始まると、2分25秒のイベントを見逃すまいと、肉眼や望遠鏡(BINO)で必死になって見ました。

皆既中に150LD-BINOで見た日食は圧巻で、もちろん、ソーラーフィルターを外して観測するのですが、
太陽の周りのコロナがきれいに見え、コロナの流線がはっきりと見えました。
また太陽の一部には、プロミネンスも見え、赤いプロミネンスの帯もはっきり見えました。
コロナやプロミネンスに気をとられ、私は気づかなかったのすが、うちの奥さんは周りに星も見えたという話で(あたり前)、
もっとよく見ておけば良かったな~~と悔やまれます。

皆既中は、周りが夕暮れ時くらいに暗くなり、鳥も、夜が来たのかと思ってびっくりするようで、鳥が飛んでいくのが見えました。
また、BINOでの観測だけでなく、肉眼でも観測でき、
特に第3接触時のダイヤモンドリングの出る瞬間は、肉眼で観測したのですが、
きれいなダイヤモンドリングが見え、ああこれがダイヤモンドリングか~~と納得しておりました。

その後、第3接触も終わり、ソーラーフィルターも戻して、第4接触まで日食観望を楽しみました。

今回、BINOを持って行って思ったのは、やはりEMS-BINOは観測しやすく、またすばらしい像を見せてくれるということ。
アイピースが2インチで覗きやすいというのもありますが、両目で観測できるのですごく自然で、圧巻の像を見せてくれ、
15cmの口径もあって光量があるので、少々の薄雲でも、観測に支障がないという安心感があります。
(まあ光量については、10cmクラスでも全然問題はないでしょうが。。)
今回、150LDを軽量化して、現地まで持っていった甲斐がありました。

また、EMS-BINOは人目を引くのか(現地では、望遠鏡を持ってきてる人が少なかったというのもありますが)、
周りの外国人の人も興味津々で、部分日食中はいろんな人に見てもらい、皆さん喜んでおられました。
現地では、TV局の人も取材に来ており、EMS-BINOを撮っておられたので、もしかしたらどこかの局で放送されたかも知れません。
(地元のケーブルテレビかも知れまませんが。。)

というわけで、日食もなんとか観測でき、たった2分25秒だったのですが、なかなか見ることのできないスペクタルな楽しい時間でした。
添付写真は、観測中の私の機材と、
観測後に、デビルズタワーという「未知との遭遇」で出てきた場所に行ったのでその写真です。

デビルズタワー付近では、夜に、アラスカ方向の低緯度オーロラも観測でき、
1日のうちに日食とオーロラが同時に見れた楽しい時間でした。
(3枚目の写真にある下側の赤っぽいのが、低緯度オーロラです。 ピンボケ写真ですいません。。)

またその後は、デンバーやシアトル等の街に寄り、いろいろ観光して楽しんできました。

そんな感じで、なんとか無事に観測でき、無事に戻ってきました。
150LDも軽量化の甲斐あって、無事に運搬でき、飛行機に乗る際のセキュリティチェックではひっかかりまくってましたが、
その都度、対物レンズやEMSを、「Telescope Parts」と言って説明しながら、無事、海を渡ることがでました。

軽量化のほうは、使ってみるとまだまだいろいろ改善できるところや修正せねばならない点もありますが、
ひとまずは目標を達成できたので良かったです。
今回は、いろいろとご協力いただき、ありがとうございました。
取り急ぎ、報告です。
広島県、T

20cmAPO-BINO

I am introducing 20cmAPO-BINO recently finished by my German client.
He is a long period of repeater of my EMS, and he had made many binoscopes in last 17 years. The EMS SET used this time is not a newest one but it was
one of his stock of EMS he got years ago.

The photo of Jupiter is not taken by the 20cmAPO, but taken by his main scope of 90cm Cass,on which his first 25cmAPO-BINO is loaded.
He said, he was not an astro-photographer and not good at image processing, but it was an honest frame of no digital correction.

ドイツのリピーターの方が最近組み立てられた20cmAPO-BINO です。
10年以上前に、ご自宅主砲の90cmカセ(据付)の鏡筒に25cmAPO-EMS-BINOを同架されたのが最初でしたが、
その時は写真の公開を躊躇されたため、ここには掲載していませんでした。
今回は、匿名で概略のみの紹介を条件に掲載をご承諾いただきました。
先述の、90cmの主砲(ドブじゃない)のファインダー用?に25cmAPO-BINOを同架されただけでも衝撃的ですが、20cmAPO-BINOがサブ機ということも、垂涎を超えて仰天しますね。^^;
木星の写真は90cm主砲によるもので、画像処理はしていないとのことです。
(今回は、EMSは新規でなく、複数確保しておられた古いEMSを活用されたものです。)

15cmF5-BINO at the elevation of 1675m / 標高1675mでの15cmF5-BINO(V-10)

 昨晩、標高1675m地点で春から夏の星空を観察しました。
0時53分が月の出なので、21時~24時のあいだ楽しみました。
自宅から約30分、現地に到着してクルマのドアを開けると予想していなかったオオジシギのディスプレイフライトの羽音がして、こんなところにもいたのかとうれしくなりました。
 8×40双眼鏡でジョンソン彗星の位置を確認、淡いけれどなんとか視認できました。15cmF5-BINO-Ver.10(のっぽくん2号)を組み立て、しし座、おとめ座銀河群、おおぐま座の系外銀河をながめ、高度が増してきた天の川の星雲、星団を巡りました。
おかげさまで、星図を見るときに先日作っていただいたメガネで快適に読み取ることができました。
 この夜、一番美しく楽しめたのはM11 Wild Duck Clusterでした。散開星団だけどまるで球状星団のように細かく密集した星々がひとつひとつ分離してきらめいて、自分が宇宙空間をM11に接近して眺めているかのような素晴らしさ、いつまでも見あきませんでした。

山本ゆ

Comment by Matsumoto/ 管理者のコメント:

 山本さんより、素晴らしい写真とともに、高地(標高1,675m)での観望リポートのメールをいただいたので、無理を言ってほぼそのまま掲載させていただきました。山本さんは、初期の15cmF8-BINO(のっぽ君1号)の熱心なユーザーさんでもあり、今でも2台のBINOを完璧に管理して愛用してくださっています。
一昨年の秋にそのBINOに再会させていただき、感激しました。)
 のっぽ君1号(15cmF8)は主にご実家で活躍しているかと推察しますが、のっぽ君2号の方は、こうした遠征観測にはもって来いの機動性を持っています。鏡筒単体管理なので、モデュールパーツの軽量、コンパクトさは徹底しています。愛称の”のっぽ君2号”は、1号機(のっぽ君1号)(F8)の弟というような意味だったと聞いています。(2号機は”のっぽ”ではない。^^;)
 山本さん、この度はまた素晴らしい観望リポートをありがとうございました。
また続報を楽しみにしています。^^

Silver Mirror reformed 15cmF5-BINO / 銀ミラー化リフォームの効果

1 銀ミラー化リフォーム

松本さんに15cmF5-BINOを作ってもらってから,ずいぶん楽しませていただいておりました。暗い空を求めて遠征することはもちろん,街中の観望会に参加して一般の方に覗いていただいておりました。お子様の目幅は狭いので難しいのですが,大人の場合は低倍率にしておけば目幅調整もあまり必要なく,皆様感動してくださっていました。

そのような中,先日,銀ミラー化のリフォームについてHPの記載を拝見し,遅ればせながら銀ミラーに変えてみたいと思い,松本さんにリフォームお願いしました。EMS本体1組のみを緩衝材でくるんで宅配便でお送りしたところ,超多忙な中,とても迅速にご対応いただきました。ドロチューブ(目幅調整用クレイフォード)の動き等を細々とチェックしていただき,すばらしい操作感に仕上がって戻ってきました。松本さんの迅速丁寧なお仕事にはいつも感謝しています。

2 ファーストライトの遅れ

リフォーム後の2月と3月には加入している同好会の「メシエ観望会」が予定されていたので,暗い空に遠征して銀ミラーの実力を試したいと楽しみにしていました。15cm屈折にEMSを装着して昼間の遠方のアンテナで光軸もばっちり合わせていたのですが,両方とも悪天候で中止となってしまいました。その後年度末になっていろいろ忙しくてなかなか遠征に行けず,歯がゆい思いをしておりました。

4月末になって,やっとまとまった時間がとれそうになったので,また,確実に晴れそうだったので,週末に南三陸町まで遠征して,やっとファーストライトに成功しました。

3 ファーストライト

観望地に着いたのは夜半前で,ちょうど夏の天の川が昇ってくるところでした。やや水蒸気はあるようでしたが,さすがに暗い空で,水平線近くまで星が見える澄んだなかなか良いコンディションでした(レタッチなしの現地の写真を添付します。いかに良い空だったかがお分かりいただけると思います)。

私は最近星景写真も撮るようになったので,ポータブル赤道儀にカメラをセットして撮影を開始したのですが,昼間の疲れもあり,少しうとうとしてしまいました。気が付くと1時間ほど寝てしまったようで,慌てて起き出し,さらにカメラをタイムラプス用の自動撮影に切り替えた後,早速15cmF5-BINOを設置しました。

天文薄明が午前3時ころなのであまり時間がありません。既に天の川はかなり昇っており,いて座も良く見えます。

今回は時間もあまりないので,とりあえず23倍(EWV32mm)で観望することとし,まずは沈みかけたしし座のトリオ銀河を狙いました。西側にはやや光害があるのと低空なのでいまひとつでした。そこで,M81,M82のペア銀河に移りましたが,こちらは高度が十分だったのでなかなか良く見えます。低倍率にもかかわらず,不規則な銀河の形と楕円銀河の形がはっきり分かります。続いてM51(子持ち銀河)を見ると,今までになくはっきりと銀河の腕が分かる感じです。M97(ふくろう星雲)とM108のペアもコントラスト良く今までにない見え味です。くじら銀河銀河のペア(NGC4631,4656)もなかなかでした。銀河の中でもすばらしかったのが,マルカリアンの銀河鎖です。この観望地で前に見たときは,23倍(EWV32mm)ではコントラスト不足ではっきり見ることができなかったのですが,今回は違いました。すべての銀河鎖が23倍(EWV32mm)でもはっきり見ることができて,これには驚きました。

その後,さそり座のM4(球状星団)付近を眺めましたが,NGC6144も余裕で見えます。圧巻はその後に流した天の川の中心部でした。この観望地で何度も見て,天の川は見慣れているはずなのですが,明らかに星の数が増えて見えます。まるで口径がワンランクアップした様に感じます。天の川の複雑な構造や暗黒帯がはっきり分かりました。多くの星雲星団が次々と飛び込んできて,うなってしまいました。M8(干潟星雲),M20(三裂星雲),M17(オメガ星雲),M16(わし星雲),M27(あれい星雲)はコントラスト良く今まで以上に美しく見えましたし,M13(球状星団),M22(球状星団),M11(散開星団),M5(球状星団)は微光星まで分離していました。はくちょう座も高く昇ってきたので,網状星雲に挑戦したところ,フィルターなしでも存在が分かり,感激しました。

また,彗星が2つも来ていたと気づいて星図で位置を確認して探したところ,2つとも(ジョンソン彗星,パンスターズ彗星)簡単に見つかりました。眼視では尾までは見えなかったものの,コマの広がりはきれいに見えて満足しました。

というわけで,薄明が迫る中,アイピースを変えるいとまも惜しいと思って,結局23倍のまま星空散歩を楽しみました。

4 感想まとめ

銀ミラーを使ってみて,星の数が増えたこと,23倍という低倍率でもコントラストが上がって楽しめることを実感しました。2回の反射それぞれで反射率がアップする効果がこれほどだとは想像していませんでした。数万円の出費で口径アップと同等の効果が確実にあったので,お得感(失礼!)もすばらしいと思います。

これからさらに暖かくなるので,ますます銀ミラーBINOを使い込んで楽しみたいと思います。松本さん,すばらしい楽しみを与えてくださったことに感謝いたします。

5 後日談

この日撮影した写真を披露したところ,なんとBINO仲間のWさんも同じ観望地の下の駐車場にいらしたことが分かりました。前からWさんのBINOと見比べたことがあり,Wさんのものは11.5cmセミアポながらかなりの見え味だったのですが,これはセミアポの力のみならず,銀ミラーの威力だったのだと今更ながら納得しました。Wさんには,「今度パワーアップした15cmBINOを見てね」と予告しています。同じ銀ミラーにしたので,15cmの集光力で,目の肥えたWさんをうならせたいと楽しみにしております。(^_^;)

宮城県 S

Comment by Matsumoto/ 管理者のコメント:

宮城県のSさんには、2008年製の15cmF5-BINO(VERSION-8)を愛用していただいていました。完成時には遠路よりBINOと対面していただいたのが印象に残っていますし、納品後もしっかりと運用していただき、何度もリポートをいただきました。

15cmF5-BINO(2008年8月3日)

メシエマラソン(2016年7月3日)

SさんのBINOの1年後にはEMSが全面的に銀ミラーに移行したわけですが、実はそれまでの20年間の間、アルミミラーもそれなりに試行錯誤と変遷を経ておりました。アルミ時代の最後頃(SさんのBINOもそれに当たる)には、アルミながら増反射コートの入射角特性まで研究し、EMSの入射角60度に特化したコーティングを施しており、単純に数値だけで比較すると、現在の銀に(1面当たり)2~3%の反射率の差くらいまで迫っておりました。というわけで、Sさんのアルミミラーは、比較的若い世代の高反射率のタイプだったわけですが、それでも銀ミラー化の効果がこれだけ認められた、ということで、別の意味で非常に意義あるリポートをいただいたと思っています。

ですから、15年以上古いVERSIONのアルミミラーをご使用の場合は、さらに著しい銀ミラー化の効果を体験いただけるものと思います。

望遠鏡業界は非常に保守的ですから、「わずか数%の反射率アップのために、銀コートの劣化?のリスクを踏む根拠はない・・・」というのが大方の業者さんの見解のようですが、そうではないことは、私がこの8年間で証明しています。EMSを全面的に銀ミラー化して、早8年が経過し、のべ2,000枚くらいの銀ミラーを供給していますが、経時的な劣化をきたしたミラーは1枚もありません。(誘電体コートは、レンズの反射防止コートの裏の発想で擬似ミラーを構成するものですが、波長によって反射と透過を別けるため、広い波長域を確保するのは苦手で、またEMSのように入射角が60度もあると、いろんな弊害が生じます。)

Sさん、この度は15cmF5-BINOの銀ミラー化の効果について、詳細にリポートくださいまして、本当にありがとうございました。 また続報を楽しみにしておりますので、今後共よろしくお願いいたします。

130F7-APO-BINO (self assembly by EMS-ULS) / 自作

               
Dear Mr. Matsumoto,
For you info this was finished recently. I personally checked it out and it is fabulous.
It is saddled on a behemoth fluid head: Vinten Vision 30.
The objectives are also made by United Optics, tubes and clamps same as the recent 140ed binoscopes. 3.0 inch focuser by FT.
Pics atttached.
Regards,
Range
Comment by Matsumoto:
Congratulatinos on finishing another fine binoscope, and thank you for your timely posting!
Very simple frame-work, but sticking to the basics that promises the rigid and reliable structure.
Splendid!!
基本に忠実で、奇をてらわない設計が功を奏しているように見えます。
  いつもながらお見事です。

APM140APO-BINO / 自作

Dear Tatsuro,
Attached are pictures of a newly made 140F7 binoscopes. You have permission to post on your site.
It’s a 140F7 FPL 53 doublets with CNC tubes and EMS-ULS, total weight 19kg.
Regards
Range, China
Dear Range,
Congratulations on finishing a fine BINO, APM140-BINO!
Let me extend my biggest applaud to your feat!
Regards,
Tatsuro
Comments by Matsumoto;
This report is posted by Range, but this Binoscope was made by his friend.
 毎度ながら、見事な作品です。言語の壁を越えて、当サイトをよく学習してくださっていることが分かります。
(逆に、国内の方の一層の活躍を激励したいと思います。「言葉の壁はないのに・・」と、いつも苦言を秘めています。(言ってしまいました。^^;)
 そして、すぐに天狗になる方が目立ちます。安易に起業しても、失敗は目に見えていて、BINOの普及に貢献するどころか、混乱と妨害にしかなりません。 世界のレベルに目を向けてください。)

130EDT-BINO First Light / ファーストライトの感動

 こんにちは、吉田です。昨日初めてこちらで BLANCA130EDT-BINO を地上用として使いましたので早速ご報告いたします。
 まずは明るい時間帯にきれいな風景の広がる河川敷に行きました。
● いきなり暗い夜空で初トライされるのではなく、最初に明るい昼間の地上風景にトライされたのは大正解です。
 
 現地に着くと、慣れない手つきながら、無事組み立てることができました。
 早速アーチの形をした鉄橋に向けてピントを合わせます。アイピースはハイペリオン31mm。BLANCA130EDT はF7なので倍率29.35倍。鉄橋にピントを合わせると、アイピースの左右の位置が若干ずれています。あれっ、と思ったら、鏡筒の右が左の鏡筒より少し後ろにずれていました^^;慎重に同じ位置に合わせ直します。もう一度ピントをしっかり合わせ、ここでEMSの垂直、水平方向の調整。平行法を駆使して合わせます。最初だけ、あれっ、よく合わないな、とちょっとだけうまくいきませんでしたが、すぐにうまくできるようになりました。
 そのピントの合った時の感動と言ったら。なんといっても立体感が凄い!( ゚Д゚) この日双眼鏡を持ってくるのを忘れてしまったのが残念でなりません。Σ(゚д゚lll)ガーン ただ、双眼鏡よりも遙かに立体感がありました。なんというか、目の前に迫ってくる感じです。(後日その場所を8倍の双眼鏡でもう一度見てみましたが、やはりBINOの圧勝です。)
 立体感のレベルは 「(BINO のD(中心間隔)/ 観察者の眼幅)× 倍率 」と松本さんの過去のメールにあったのを思い出しました。
● 地上物の立体感、空気感が何とも言えませんでしょう?^^
 以前のメールで松本さんが 、「BINO は星を正立でしかも双眼で見るために作った ものであるのだが、本当の醍醐味は天体よりも、至近距離の地上風景です。←意 外でしょう??^^あのくどいまでの立体感、臨場感は、地上の至近距離ならで はです。また、山の稜線からの月の出、低い黒い雲間をよぎる月等、身震いしますよ。地上の息吹と天体を同時に感じられるのが EMS-BINOの特権です ね。」と語ってあったのを思い出しました。(メールの記録を探し出したらありま した。去年の7月14日のメールです)
● 地上風景観察の楽しさについてのコメント、覚えていてくださって光栄です。^^;
 本当、天体を見るだけではもったいない、EMS-BINO は地上を見るには 最高の望遠鏡ですね。さて、次にもっと近くにある木を見てみます。何の木かは わかりませんが、枝が密集した木が何本か、たぶん20mくらい先に生えています。落葉樹のようで葉は一切ありません。面白いことが起きました。木の後ろ の方の枝と前の方の枝ではピントが同時に合いません。先ず木の後ろの方を見て みました。おおっ、木の枝などいつも見慣れているものがこんなにも美しく見えるのか。次に木の前の方にピントを合わせます。これも複雑に蜘蛛の巣が絡み 合ったような、何とも言えない不思議な世界です。おおー、と声をあげながらし ばし見入ってしまいました。
 

 

 とここで気づいたのですが、これは双眼鏡でも同じ ですね。双眼鏡はとっても遠い距離はピントをいったん合わせると、ある程度近い方、遠い方同時に見ることができますが、かなりの至近距離になると細かくピ ント調整が必要です。つまり、極めて近い距離はちょっとでも離れるとピント調整をしないとピントが合わない。これは EMS-BINO でも同じことだなと。
● EMS-BINOを初めて地上物に向けた時の感動を、本当に素直に表現してくださいました。 BINOを納品して、 製作者が本当に待っているユーザーさんの反応は、実はそうした単純な感動なのです。 まずは双眼視できる感動、 像が正立であることの感動、それこそがEMS-BINOの本領なのですから。
 さて、北の方に洋館風のマンションがありましたのでそちらを見てみます。な んちゃって洋館風、です^^これも面白い風景でしたが、もしかして警察が近くに来てますと覗きで捕まるかもしれません((*_*;)さすがにちょっとの時間で やめました^^; 今度は東の方向、ゆめタウン久留米店という大型ショッピン グセンターがありますのでここを見てみます。下の方は鉄橋が邪魔して見えませ ん。なので屋上の方を見てみます。屋上には『 屋上P入口 』と電光の 看板があります。点滅などしていない看板です。そこにピントを合わせてみます。
 ”P”を中心にして平行法で合わせます。平行法を駆使すればピントが合う までの時間は一瞬です。ホントあっという間。縦方向にはちょっとでもずれているとすぐにわかります。
● この辺の意味が一般にはほとんど理解されていない、EMS-BINOユーザーさんでもマスターできていない方が多いことが残念です。 特に専門家と目されるような方で理解していないことが多いように感じています。光学機器の専門家(製造者、販売者共)になるほど、 光学器械のハード的な精度、剛性だけに注意が向き、より重要なソフトの要素に全く目が向いていません。EMS-BINOビギナーである吉田さんが 発せられたこの言葉の意義は極めて重要です。
 ただ、横方向は人間の眼の輻輳の関係でちょっとずれた だけではわからない。そこで覗いたまま光軸を合わせることはできないものか、 と疑問に思いました。そこでアイピースから目を離さず、覗いたままで水平方向 にノブを少し多めに回すと横方向に像がダブって見えます。まだ覗いたままここ で合っている、と思う位置までノブを回しました。次に目を離して平行法を駆使 して光軸を合わせようとしましたが、もう全く回さないで光軸は合っていまし た。
どういうわけか、水平方向のずれも結構敏感になった、といえばおかしいのですが、わかるようになった?のかもしれません。ただ、ここで天狗にならずに 基本に立ち返って平行法を使った方がいいでしょう。次に縦方向、水平方向、少 しばかりわざと光軸をずらしてそのまましばし風景を眺めていました。どちらも なんだか頭が混乱する、というか気持ち悪くなり、ずっと覗き続けていられませ んでした。もっとも、水平方向にずれた方が気持ち悪さはありませんでした。 やはり縦方向にずれている像はホント気持ち悪い。
● はい、PCのモニターを数時間見ていてもさほど疲れませんが、その時、私たちの視線は片方で5度くらい、 両方で10度くらい輻輳していますが、その意識は当人には全くありません。未熟なユーザーさんだと、そのくらい光軸が内寄り になっても不思議はないのです。(最近はX-Yノブにリミッターを装備しているので、実際にはそれは起こらなくなりましたが。)
まとめますと、右のEMSに光軸調整機構があるという前提ですと、視線平行に対して右の像は右にはそのまま動きますが、 左については、輻輳が伴うと、全く動かないか、動いてもわずかしか動かないのです。輻輳という、生活に必須な能力が、 正しい調整の邪魔をするわけで、その眼の反射(本能)を制御するコツさえ覚えれば、私たち自身の眼が測定(調整)原器となるのです。
当初は苦手な方でも、訓練次第で誰でも身に付けられる技術です。唯一いつまでも出来ない方は、自分が出来ないことを認めない方だけです。
  また、X,Yノブは恐る恐る動かすよりはちょっと大きめに動かした方がか えって合わせやすい、とのことも実感できました。
● 良い学習をされましたね。 天体望遠鏡を門外漢の方に覗かせると、器械を壊すのが怖いのか、合焦ノブを超スローで回すので、 ピントの山が全く掴めないのと似ていますね。光軸調整も同じで、むしろ大胆に素早く、大きく動かすのが輻輳を排除するコツです。視軸ロックのコツさえつかめていれば、オーバーとアンダーが明瞭に分かるので、調整は瞬時に終わります。その意味では、「EMS-BINOのXY調整は、高倍率になるほど楽だ」、ということも言えます。この点、EMS-BINO未経験の方は、憶測から全く逆の情報(「倍率が高くなると光軸調整が大変だろう・・・」)を流布させています。(市販の光軸固定の大型双眼鏡の価値観だとそれが常識ですがね。)
 ここで至近距離だとXノブを大きく動かす、チルトさせることになりますが (ええっと、どっち方向だったかな?時計回りか反時計回りに回したか、忘れま した)あまり回しすぎずに近くを見る場合はストレスと感じない程度に輻輳させ て見た方がよい、と松本様はおっしゃっていたと思いますが間違いなかったで しょうか?
● はい、至近距離になるほど、Xノブを反時計回りに回すことになります。 それは、内(左)に寄り過ぎた右鏡筒の像を右に戻す操作です。 しかし、私たちの日常生活がそうであるように、BINO で至近距離を見る時は、必ずしも平行視線にこだわる必要はなく、 適当に輻輳して見れば良いのです。 当然、その時、視野円は目標の近さに応じて雪ダルマ状にだぶるのが正常です。
 あと、PST-BINO がこの光軸調整に関して大きくプラスになったように 感じられました。PST-BINO はいつも太陽を見る前に両方とも左眼で(私 は左眼が利き眼)片方ずつ太陽が同じ位置にあるのかチェックする癖がついてい るのですが、これをずっとやっていると以前はあまりわからなかった水平方向の ずれも敏感になりました。(つまり、左の鏡筒は真ん中に太陽があるとする、そ のとき右の鏡筒は太陽がやや右か左に偏っているとする、この場合、そのずれも 気づくようになりました。その場合は最初から両方いっぺんに覗いてみてなんだ か違和感を感じるようになった、以前はほとんど気づかなかったのに)それの延長線上として BINO を覗いた方の水平方向のずれもなんだか違和感を感じるようになった?のかもしれません。素人の浅はかな考えかもわかりませんが。
● そうですね。これまで使用して来られたPST-BINOのご経験も確実に役立っていると思います。
 ここまでやってきて光軸調整は少しも難しいものではなく平行法を使えれば一 瞬にしてできるものだと心底納得できました。人間の眼が測定原器となると松本 さんのHPにありましたが本当に凄い!ことです。
● よくぞ言ってくださいました。 そこなんです、お伝えしたいことは。
 それはいったいどういった感覚 か、と例えるならば、1000ピースの大きなジグソーパズルがあるとしましょ う。そのパズルは右上、左上、右下、左下の四つに均等に四分割されています。 その間のピースは縦1列、横1列、まだはまっていないものとする。そのきれい に四分割されたジグソーパズルの水平方向のピース、垂直方向のピースが一瞬に して埋まるような感覚、とでも言えましょうか。まぁ、抜けたピースはなくてそ のまま上下、左右方向四つが組み合わさる、といってもいいかも知れません。も しそれができたら大変面白いことです。今回それと似たようなものを感じました。あまりの簡単さにアッハッハッ、と笑いが止まりませんでした。
● ジグソーパズルですか、面白い例えですね。
 不思議に思いましたのは、双望会などで約半分のBINOは光軸が狂ったまま になっていた、とかいう記事を松本さんのHPで見たことです。(まだ初期の双望 会だったと思いますが半分くらいは狂っている、だったかな、確かそのような記 事があったような気がします。実際にやってみると水平方向に少しずれていても 私は違和感を感じたので本当かいな、と思わず疑ってしまいました。なんだか比喩が入っているような?)つまり、BINOのオーナーの方でも調整技量があまりない方だと、水平方向にかなりずれていても違和感を感じない、ということだと思いますが間違いないでしょうか。
● 間違いありません。 BINO の光軸調整は、先天的なセンスのようなものが確かにあります。 BINOユーザーになった 最初から平行法が出来る方が一定の割合(印象的には10人中5人くらいか?)あり、同様に苦手の方もあります。 当初は苦手であったも、その意義を素直に認める方はいずれ出来るようになります。 一番厄介なのは、光学知識に 自信がある専門家や、アマチュアの指導的な立場にある方で平行法ができない場合です。意識がハードばかりに向いているため、 自分自身の眼のソフトの面の重要さを認めようとせず、機材の未熟さや欠点のせいにしようとします。そうした方は何十年経っても調整 に関しては初心者のままです。
 さて、いろいろ地上風景を見るうちに日も暮れてきました。そろそろ上に鏡筒を向けてみましょうか。午後7時ごろでしたが、木星が南の方向にまばゆく輝いていました。(この日、傾斜センサーは使いませんでした。ちょっと時間がないので、もうちょっと時間がある次の機会で)さて、ドットファインダーのお出ま しです。習った通り右の鏡筒に取り付けます。(私は左が利目だったので右に取 り付けるように、とのことだったので)電源を入れると赤の点が中央に見えました。そこを木星に合わせて覗いてみると。おおっ、ど真ん中に木星が来ているで はないですか。なんと簡単なのか、と笑いながら感動しました。これいいです ねぇ、病みつきになります(笑)
● ドットファインダーも両眼解放で(平行法)使用するのが正解で、それをマスターしておられることが 分かるコメントです。古参マニアでも片目で覗く方が意外に多く、困ったものです。 両眼解放で見るコツを覚えれば、 覗き窓の大きさの制約など全く関係なくなります。 空の視野全体の一点に視差なく赤いドットが投影(虚像)されるのですから、 導入は瞬時に可能になり、本当に感動します。 また、ドットファインダーが両眼解放で覗けるようになれば、BINO の平行調整も免許皆伝とも言えるのです。
 ピントを合わせていきます。最も点が小さく なったところでフォーカサーのノブを止める。しかしそれにしてもクレイフォー ドというのはすごく使い勝手がいいですね。鳥取訪問時に詳しくご説明頂きあり がとうございます。こうやって詳しく仕組みを知ることができると、まぁ、知ら なくても使えるのでしょうが、やはり感動もひとしおです。木星は30倍なので そんなに大きくは見えませんでしたが、それでもこんなに明るく見えるのか!と 大いに感動しました。本当に望遠鏡とはわくわくさせてくれる道具ですね。双眼 ですからその感動も倍以上!になります。
● 双眼だと、倍率は3割くらい大きく見えます。
 中軸式架台のスムーズさにもびっくり!です。思った以上にスムーズに動き、 とても使いやすいです。松本さんがいままでとてつもない苦労をして私たちの目に 見える形に具現化された究極の形である、といえるのでしょう。(製作の合理性 や鏡筒の運搬の負担の軽減、光軸の整合度、スムーズさなどありとあらゆるもの を含めて)
● ありがとうございます。 重心が垂直回転軸と極力合致するように配慮しました。 いくら軸がなめらかでしっかりしていても、仰角によって重心が移動すると、非常に使い勝手が 悪いですから。
 ハイペリオンアイピースの覗きやすさにも驚きました。アイレリーフが長くて 本当に覗きやすい!価格もそんなに高くないのでもっとこんなアイピースを他のメーカーさんも出してほしいですね。とにかくハイペリオンさまさまでした。
● ハイペリオンをご予約、確保させていただいた後で、MASUYAMA32が出てしまいました。 それぞれ個性があるアイピースなので、いずれ両方共試してみられてはいかがでしょう。
光害地なので明るい星しか見えませんが、それでも望遠鏡で見ると見えない星 がいくつも見えます。本当に暗いところで見たら、いったいどのくらい星が見え るのだろう。ワクワクしますね。ここで、その望遠鏡でしか見えない星で平行法 をやってみました。地上風景でできたのだからできないはずはないと思いまし た。やってみると本当に簡単で水平方向、垂直方向、いずれもEMSのX,Yノ ブで簡単に合わせることができました。むしろ、地上風景より簡単に感じたくら いでした。
● 吉田さんが平行法を確実にマスターされたことが分かって、大変嬉しいです。
 忘れ物がないように慎重に、BINO を撤収しました。BINOの周りを忘れ ものがないか何度も何度も確かめました。よしっ、忘れ物はない、帰ろうっと。
帰りの車の中でグレゴリオ聖歌とある映画のサントラのオペラのアリアを聞きま したが、これまでにないほど美しく聴こえたのは言うまでもありません。きっ と、BINO の感動の体験が心に深く刻まれたのでしょう。
● 久しぶりに素直な感動をストレートに表現されたリポートをいただいたような気がします。
 まだ興奮冷めやらぬ状態です。まだ正式なレポートをお送りするのは文章も含 めてきちっとしたものを出したいのでもうちょっとかかると思います。お待ちください。
● 編集していない最初の感動のメールも、それはそれで意義があると、私は思います。 でも無理強いはしませんので、当サイトに掲載の件、ご検討くださいませ。
  今年も残りあとわずかとなりました。松本さんもやんごとなき立場、で本当に大 変だと思いますが、くれぐれもお体にはお気を付けください。『メガネのマツモト』さんのより一層のご活躍をお祈りします。(2016年12月31日)
                                        福岡県  吉田直樹

 

● ありがとうございます。これからも頑張り続けるエネルギーを充填していただいた気がいたします。 続報を楽しみにしております。 この度は素晴らしいファーストライト-リポートをありがとうございました。

 

★ 後記 by 松本;
 吉田さんは、福岡県出身で、33歳、自称望遠鏡初心者ということですが、むしろ新鮮な感性を持っておられ、 当方の説明を常に海綿のように吸収されます。吉田さんには、BINOのご検討中の2015年の夏と、130EDT-BINOが完成後の2016年12月後半に(合計2回)ご訪問いただきましたが、完成BINOと初対面いただいた12月には、当方との交換メールを分厚いファイルにして持参され、大変感銘を受けました。
 ここで、自称エキスパートの方々には、このリポートで再発見というか、 再確認していただけるものがあるのでは?と思う次第です。 今一度原点を振り返っていただくのも、またEMS-BINOの 醍醐味を再発見していただく良いきっかけになるのではないでしょうか。
(ご説明は重要ですが、未消化のまま情報だけを多く取り入れられても弊害の方が多くなります。懇切にご説明するほど、逆に「EMS-BINOは面倒くさいものなのか?」と誤解されることを恐れています。実際、業界の方の中にも、「私は星が見たいのであって、光軸調整がしたいのではない!」と当方のBINOに対して誤解に基づいた辛辣な中傷をしている方がいるのを知っています。実際には、EMS-BINOのX-Y調整ノブは、上下と左右の調整が完全に独立しているため、個々のユーザーさんが納得の行く眼位に瞬時に簡単に持って行けるのです。 ですから、ここで延々と議論する必要もないほどなのです。 ただ、未熟なユーザーさんが納得している状態が必ずしも他の人にも快適な光軸状態ではありませんよ、ということを知る謙虚さも持っていただきたいと思うのみです。)

160mm Apo-BINO by Mr.Thomas Möller / 16cmアポBINO(自作)

Dear Tatsuro,

After several modifications my binoscope now seems to be (almost) complete. Here is a short summary of the main features:

  • 160 mm f/6.5 apochromatic, oil spaced triplet lenses

  • EMS-UXL-Premium light erecting systems

  • telescope built with lightweight carbon components, total weight 11.8 kg (whole telescope)

  • stiff single arm centre mount

  • stiff lightweight carbon tripod

The total weight of the instrument of ~ 16.2 kg (telescope, mount and tripod) allows easy use and transportation to a dark site. For me it is the final telescope. Some more detailed information can be found here:

http://www.cloudynights.com/topic/542819-a-160-mm-63%E2%80%9C-f65-binocular-telescope/

Thanks a lot for all your support, the EMS units were a fundamental ingredient for building it.

Best regards

Thomas

http://www.cloudynights.com/page/articles/cat/articles/a-160-mm-63%E2%80%9C-f65-binocular-telescope-r3059

Comment by Matsumoto;

Dear Thomas,

Thank you for your mail. I am very happy to hear from you after a long time. Congratulations on your splendid binoscope finished. Actually speaking, I had noticed your binoscope in the Internet. I would love to put your News on my web page, Thank you!

>For me it is the telescope I was dreaming of for many years. You may be surprised, it is the only telescope I own. It shows me all I like to see
in the most beautiful way, open star clusters, the milky way, galaxies
with spiral structure (M31, M51, M33..) the moon and planets. Thanks a
lot for helping me to realize such nice  project.

I am extremely happy to hear that. And I am amazed by your planning sense and craftsmanship. You did a splendid job!!

best regards
Tatsuro

見事なBINOです。EMS-UXLのみを求められて、後は架台を含めて全て自作(外注含む)された物ですが、言語の壁を乗り越えてEMS製作者の意図を十分に汲み取り、機能的にも美観的にも卓越したBINOを実現されました。 Thomasさんの技量と美的センスに最大限の拍手を送りたいと思います。

http://www.cloudynights.com/page/articles/cat/articles/a-160-mm-63%E2%80%9C-f65-binocular-telescope-r3059