2”スリーブの(小目幅対応のための)トリミングのコツをお示しします。
このようにバイスにセットすれば、自動的に面取り個所が正確に決まります。
2”スリーブの標準径=59mmなので、一か所を(深さで)1mm強トリミングしますと、目幅57mmまで対応できます。(フィルターフランジのツバの面取りが完了している前提。)
Innovation of Astronomical Telescope
正立ミラーシステム(EMS)を開発した松本龍郎のサイト。 たった2回の反射で天体望遠鏡の像を正立像にします。
Tatsuro Matsumoto; Inventor of the EMS, Erecting Mirror System. EMS offers non reversed upright image with no additional undesirable abberations.
日英併記としましたのは、海外向けの他、国内の方にも、より多い情報量を効率良くお届けしたい(共有したい)からです。
両者は必ずしも同一内容ではございません。英語の方がよりストレートに表現できる場合もありますし、両言語で内容を補完し合っていることもございます。
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2”スリーブの(小目幅対応のための)トリミングのコツをお示しします。
このようにバイスにセットすれば、自動的に面取り個所が正確に決まります。
2”スリーブの標準径=59mmなので、一か所を(深さで)1mm強トリミングしますと、目幅57mmまで対応できます。(フィルターフランジのツバの面取りが完了している前提。)
EMSのハウジングは、ダイカストの段階ですでに目幅干渉部がトリミングされた形状になっており、最小目幅=57mmのポテンシャルを持っています。
標準状態で干渉するのは、本体側だと、上の写真でお示しした、フィルターフランジのツバ(外径60mm)であり、そこをハウジングになぞってトリミングすることで、本来の最小目幅57mmの一次切符を手に入れることが出来ます。
次に干渉するのは、59mmΦの2”スリーブで、最小59mmを目指す場合は、そのままで目的を達します。さらに57mm付近まで目指す場合は、2”スリーブの一部をトリミングします。
この小目幅カスタマイズは、多少なりとも自作の素養があれば可能ですので、必要に応じて積極的に加工されることをお勧めします。(トリミングで剥げたアルマイトは、ペイントマーカー(黒)で綺麗に補修できます。)
第1ハウジングにセットしている7mmの延長筒は、TSA120-BINO(D=170mm/ フード外径160mm)に対応したものです。
このBINOの立ち位置は、星座観望用のWide-BINO(ガリレオ式2倍程度)と一般的なEMS-BINOの中間をつなぐ物。
手持ちの7X50双眼鏡が楽な観察姿勢で覗ける物、ということです。超絶、楽しいBINOになるはず。
BINOの衝撃は、とても平面の写真では表現できません。
写真で推察されるように、目幅は半固定。
どっち道、フード外径=63mmなので、選択の余地は少ない。パーソナルなBINOと考えれば、自分の目幅で固定でよい。
去年の4月に試作してみた、Finder-BINO、当人の思入れほどには反響が悪く、完成品はそのまま保管していましたが、密かに注目してくれていた方があると知り、お譲りすることにしました。 当方で眠らせておくよりも、活用いただくのが一番ですから。^^
I need a break time of playing once in a while.
This time, I am planning to make a tiny Binoscope with a pair of cheap field-scopes.
たまには本業から外れて、遊ぶ時間を持たないと、精神の安定が保てない。
今回は、安物のフィールドスコープで超小型BINOを作ってみることにした。
安価な素材に応じて、構造も極限までシンプルにした。基本、ベースプレート1枚だけでBINO化が実現した。右の2つのローレットネジは右鏡筒の水平方向の光軸調整用。底部にも同様のネジを予定していたところ、架台にセットするロックネジと干渉することが分かり、急遽、セットビス(頭の無いイモネジ)に変更したため、垂直方向の光軸調整には、六角レンチが必要になった。
公称値:口径50mmで倍率20倍固定、実視界3.25°、見かけ視界65°、アイレリーフ19mm
対物とアイピースの焦点距離は、焦点距離が分かっているアイピースを使用して、射出瞳径から判断した推定値です。どうやらF5付近のようで、市販の9X50程度のファインダーの対物(F3程度)よりもずっと像の素性が良かった。
見え方をお伝えするには、写真に頼らざるを得ませんが、手持ちiPhoneでの撮影で、像の抜けの良さが全く再現できていません。実際に見ると、非常に素性の良い像でした。
私の関心事は、ファインダーBINOとして、実視界をどれだけ広く取れるか?というもので、次に、SWA27mm/70°と、MAGELLAN10mm/100°で見える範囲を比較してみた。
好都合なことに、ねじ込み式のオリジナルアイピース(推定12.5mm)を外すと、ネジ規格が36.8mm-P=1.0mmと判明。EMS-UM用の36.4mmP=1.0の31.7用アダプターが、テフロンテープをネジに巻くと、しっくりとネジ込めた。ピントも、ぼぼ正視の私だとそのまま合焦。
アダプターを短縮したり、アイピースバレルをカット(正のアイピースの場合)したりすれば、近視の強い方でも合焦すると思うが、プリズムサイズに余裕がないので、そうすると視野が少しケラれる可能性はある。
アイレリーフが十分に長いアイピースを使い、メガネ装用で使用するのをお勧めする。
超絶広視界になった。視野の歪曲も視認できず、建物の直線がそのまま直線で見える。
色収差も微塵も感じられない。視野もすこぶる明るい!
オリジナルよりも倍率が2割ほど高いにもかかわらず、実視界が広くなっている。
像質も破綻せず、まだまだ余裕が伺えた。
調整ウェイトは、アイピースの交換による重心調整が目的で、最小限の物です。
ドイツ式赤道儀のように、鏡筒全体のカウンターウェイトとは主旨が違うので、ご理解ください。
極端に重量が重いアイピースや、脚長の長いファインダーシステムを使用する際等は、他のアクセサリーの配分をうまくやってください。(必要に応じて、追加ウェイト(OPTION)も承ります。)
ウェイトは軸の手前(接眼)側でも、向こう(対物)側でも好きな位置にセットしていただけば良いですが、一般に、小口径では向こう側にセットする方が有利なことが多いです。
TSA120鏡筒のフード径=160mmということなので、D=170にするとフードの隙間が10mm確保できることになります。(フードキャップが外に被るタイプなので、実質収納外径が160mmを少し超えることに要注意)
The height of the extension ring under the Helicoid will effect as the 1/SQR2 of that of the lateral shift.
ヘリコイド下に挿入する延長リングの高さは、その1/√2が横方向の見口シフトに寄与します。(つまり、7mmの延長管は、約5mmのシフト量延長に相当するということ。)
The total light path in the EMS, at the D of 170mm and the IPD of 60mm, is 176mm. With the margin of 20mm, around 196mm should be secured as the back-focus.
D=170mmで、目幅=60mmとすると、EMS内光路長=176mmとなります。余裕を20mm見ると、合計196mmくらいのバックフォーカスは確保したいところ。