Street Scene by MK105-BINO/ 地上風景の美しさに息を呑む

夕方のつかの間の晴れ間に、店先にMK105-BINOを出して地上風景を見てみた。 西日に照らされた山の木々が美しい。(PL56mm, 29倍)

斜め前の日赤病院の屋上に一羽のカラス。羽つくろいに余念がない。手持ちiPhoneでは再現できないが、羽毛の様子まで分かる。

iPhone画面上で咄嗟にピンチアウトして拡大してみた。肉眼だとこのくらいは十分見えていた。いつも言うけど、双眼視の超絶な迫力は、1枚画像では到底表現できない。

写真ボタンを間違えて、動画になっていた。^^;

 射出瞳径≧4mm前後、実視界≧ 2度前後、完全正立像、双眼;のどれが欠けても地上風景を楽しく散策する気になれない。 これは、星野散策でも言えることじゃないかな?
 地上風景は色収差で今一でも、星野に向けたら遜色ない望遠鏡に何度も遭遇したけど、逆に地上風景が綺麗に見えて星野がよく見えない望遠鏡には遭遇したことはない。 だから、地上風景の方がテスト対象としてはよりシビアだと自分は思っている。早く天体に向けてみたい。(あいにく、当地方は冬場は滅多に晴れない。)

MK105-BINO tune upped !

第2ミラー拡大のための(フィルターフランジ下の)スペーサーは、最終的にミニマム5mmで済みました。

望遠鏡とEMSの接続も、光路ロス、ミニマムでないといけません。
アダプタ―を考慮する以前に、EMS側のバレルを標準(30mm)からショート(12mm)に交換しておく必要があります。

Great Success on the Super EMS project / 限外広視界EMS 成功!/超絶広視界達成!!

 56mmとか、60mmとか、極端にイメージサークルの広いアイピースを特にF値が大きい(F10以上)鏡筒に使用すると、EMSの第2ミラーの鼻側エッジによって、左のように視野の一部が三日月状にケラれることがあります。(F5~f7の短焦点屈折の場合は、本来のミラーキャパ以上の視野環のアイピースであっても、ケラれないことが多い(同じ焦点距離、見かけ視界でもアイピースのレンズ構成にも依存する。)

 解決策は簡単(作業は簡単ではない^^;)で、第2(眼側)ミラーの接眼側を少しだけ伸ばせば良いのです。(ハウジングとの干渉が際どいので、困難な加工になる。)
 上の写真は、PL56mm(52度)のアイピースのケラレの状況を、ノーマルなEMSと、限外加工を施した物との比較です。

標準より少し長いミラーを作るために、使用する斜鏡(短径55mm)(右)です。
 この素材ミラーを、ハウジングが許す形状までトリミング加工(切削)しないといけません。
 以前にもご報告したように、ミラーのトリミング加工は現在、卒業しているので、久しぶりに辛い作業となりました。

これが加工後の写真。

 EMS-UL(UM)は、すでにハウジングぎりぎりにミラーを収納しているので、長いミラーを収納しようとすれば、手前エッジが防塵フィルターに当たるので、上のようにフィルターフランジとハウジングの間にスペーサーをセットしないといけません。今回は安全率を見て、8mmにしましたが、6mmでも行けそうです。
 光路長が6mmほど長くなるわけですが、現在発注中のショートスリーブ(48mm)に変更すれば、十分に吸収します。50mm以上のシンプルなアイピースはほとんど正のアイピースなので、必要ならバレルの短縮も可能ですから。

The first Sun Spots by MK105-BINO

13:10頃、手持ちiPphone

雲が激しく流れる悪条件でしたが、期待以上の太陽黒点が観察できました。
(PLÖSSL-56mm、29倍、手持ちiPhone)
双眼で観る太陽黒点、圧巻です。黒点が復活して来ましたね。

好適な残材を見付け、黒点観察用フィルター枠を製作しました。

EMS-UL SET completed !

I wonder why very few keep in touch with this corner. It is very important to share the processing status with the clients.
製作情報に常にアクセスしていただけると幸いです。optionの有無等も逐次ご確認いただけます。

EMS-UMA SET completed !

 私自身が天文マニアで、現状の天文機材への不満から開発したEMSですから、パーツ類は、あらゆる応用を考慮して構成しています。
 ただ、34年が経過しても、その辺の認知が不十分なのが残念です。名称がUMAですから、得体の知れない物と捉えられるのかも分かりませんが、存在も未確定なUMAと違い、こちらはご質問さえ頂けば、全てのご質問に即答いたします。^^;

EMS-UMA,-UL SET in the making

11/29ご注文分(1名様分)です。この後、11/30ご注文が2名様です。 今しばらくお待ちくださいますよう、お願い申し上げます。(12月ご注文分はその後になります。)

MK105-BINO completed !

 マウントからEMS-UL、アイピースまでスタンバイして待たされること1か月ほどでMK105鏡筒が入荷しました。 この手の普及タイプのマクストフが、惑星等、並の短焦点屈折を凌駕する見え味なことは、MAK127で体験済みで、「普通に作られた小中口径のマクストフ」が中高倍率の用途に有効なことは分かっていたので、高倍性能には全く興味がなく、どこまで低倍に迫れるか?何ミリの射出瞳まで利用できるか?ということだけが関心事でした。
 せっかくBINOを作るなら、惑星だけだともったいない、それよりはるかに長時間観察する地上風景や星野散策でどれだけ快適に使えるか?
 ご承知のように、マクストフは、F値が大きい。MK105の公称焦点距離=1365mmだ。
F値は、F13ということになる。この時点で敬遠するマニアも少なくないと思う。 しかし、現実はさらに厳しい。シュミカセも同様だが、この手の光学系は、屈折望遠鏡に例えると、主鏡が対物レンズで、副鏡がバローレンズになる。つまり、バックフォーカスを延ばすために、主鏡を前に出すということは、バローを前に出すのと同じで、合成焦点距離が長くなる。だからEMSに限らず、長めの光路長のアタッチメントを介すと、F値は公称値よりも大きくなる。(F10のシュミカセでEMS使用でF12くらいになるのは経験済み)
  で、結果はどうだったか? EMS-ULにPLÖSSL-56mmを装着して射出瞳径をノギスで目測してみたら、約3.6mm、やはり4mmは難しかったか! 倍率は 105/3.6 ≒29倍。30倍以下は達成できた。
 それから合成焦点距離を算出すると、1624mm、F15.5だった。

 次に、ほぼ2インチバレル内径一杯のPLÖSSL-56mmの視野環が、許容できるレベルまで確保できるのか?(ケラレ) この視野のケラレは、望遠鏡のF値によって大きく変わることをご存じない方が多いが、実は、Fが長いほど目立つというジレンマがある。 そして、ケラレは予想よりも少し大きかった。

写真に撮ると容赦なくケラレが誇張される気がするが、実際はこれほど極端ではなくて、EMSのミラー形状のために、鼻側が三日月状に欠ける。双眼の場合、特に星野だと、左右で視野を補い合うこともあって、これでも結構使えることは知っているが、同時に、マニアさんはウルサイことも承知している。^^;  そこで、38mmΦの制限絞りを2”バレル内径にねじ込んで見た。

F5くらいの短焦点屈折なら、こうした細工は不要だということが分かっているが、F15だとさすがにケラレる。 この38mm絞を装着して、同じ山頂のアンテナを見たのが次の写真。

これで問題ないレベルまで視野縁が真円になった。


霧雨が降る中での、店の前の水銀灯のポール。錆びた部分の詳細の見え方が超絶だ。(iPhoneの手持ち撮影では再現できない。)

旧市庁舎の解体で見えるようになった、NTTの電波塔。当然ながら色収差の片鱗も見えない。

 MK105の接眼部の構造の情報がなかったが、届いてみたら、簡単に対処できた。
接眼部31.7Φ用スリーブを外すと、42mmP=0.75のオスネジだった。(ほぼ予想通り)
有り合わせのパーツですぐに対処できた。
 使用するアイピースの最長焦点距離は、それぞれに流儀があるでしょうが、このシステムで、38mmのイメージサークルが確保できることが分かりました。
 しかし、いつも思うのだけど、もともと低倍が苦手なカタディオプトリック鏡筒、なぜ最初から2インチ対応にしておかないのかな?

Completed, shipping address ASAP!

Mr.N, Please let me know of your shipping address ASAP.
Nさん、全て完成しています。
メールが不調でしたら、MESSENGERでご連絡お願いします。
1/16追記:エンコーダはすでに中軸架台に組み込み済みでした。
 N様、恐れ入りますが、(送料着払いで)余分なエンコーダをご返送いただけますと幸いです。)