Finder bases are added / ファインダー台座セット(Televue85-BINO)

ファインダー台座をセットしました。 アイピースの死角になって見えませんが、右側対称位置にも、もう一つ同じ台座をセットしています。必要性が無ければ、取り外してご使用ください。 ファインダー脚の着脱で塗装が剥げて醜くなることを予想し、台座の内面は黒塗装をしていません。 (鏡筒がコンパクトなので、ファインダー台座が大きく見えます。これも別作すればさらに良いですが、とりあえず納品させてください。)

Televue85-BINO completed / Televue85-BINO完成!

これより、ファインダー台座を取り付けます。 地上風景を見ましたが、同クラスのBINOを見て来た記憶からも、コントラストが非常に良い印象を持ちました。 これが記念すべき節目のモデルとなりました。

Grip and the handle rod holder / 運搬用取っ手と、ハンドルロッド・ホルダー

Carrying grip and the handle rod holder are added to the frame-work.

運搬用ハンドル(もち手)は初期の計画通りです。下の操作ハンドルのロッドホルダーは、推敲を重ねた結果の選択です。 今回は鏡筒をしっかり固定するため、最初は、フォーカサー付近の鏡筒に操作ハンドルを直接取り付けるつもりでしたが、やはり 規模の小さいBINOですので、今回はフレームからロッドを延ばすのが一番現実的であると悟りました。

海外遠征等も(勝手に^^;)想定し、出っ張りは極力排除し、観測現場でのハンドルの着脱が容易になるように配慮しました。 (下の長く太い方の丸棒がハンドルロッドを固定するベースです。)

Televue85-BINO coming into sight / Televue85-BINOの基本構造

The new way of the frame-work has proved to be a great success! You shall never be annoyed with the colimation trouble with this structure.

新方式のフレーム構造は期待以上の大成功でした。 もう「光軸が狂った・・・」などとは言わせません。 振り返れば長い道のりでしたが、一つのゴールに辿り着きました。 これを含めて、BINOの規模に応じて、数種類の基礎構造が基本になると思います。

月が変わり、猛烈に焦っておりますが、まだここに掲載していない件も含めまして、並行して進めておりますので、なにとぞご理解くださいますよう、お願いいたします。(C5-BINOの構想も煮詰まっています。)

Spectacle plates for the Televue85-BINO / Televue85-BINO用のメガネフレーム

Frame P.D. is 158mm. So the giant who can wear it must be 4 meters’ tall.

このメガネのフレームPD=158mmなので、これが合う巨人の身長は4m以上でしょう。^^; 鼻幅が広過ぎ、レンズが小さ過ぎますが。

この2枚のメガネフレームが、BINOのフレーム構造と鏡筒バンド等の基礎構造をほぼ担います。非常にシンプルなBINOが実現しそうです。 今回は、たまたま素材鏡筒の基礎重量が重いですが、軽い鏡筒と組み合わせれば、さらに軽量化が著しいでしょう。

今回は、メガネの智の部分(両サイド、メガネフレームであればテンプル(つる)がつながる部分)にスリ割を設けたくない(耳軸用アリガタプレート接続のため)ので、ブリッジの中心にスリット加工を施し、上からボルトで締め付けます。

Debut of the Larger Helicoid / 大型ヘリコイドの完成!!

Today is the commemorative day of the larger helicoid to be finished.It is not only larger in size, but perfectly designed to perform the ergonomic IPD adjustment with the helicoid.The left handed helicoid and the right handed one are provided. The bottom end is 65mm tapered male flange and the top end is 65mm female sleeve. The shortest hight without flange is 27mm and the longest 43mm. (stroke is 16mm)

EMS-BINO用に特化した大型ヘリコイドが完成しました。 標準ヘリコイドの経験を活かし、さらなる精度剛性アップとデザインにもこだわりました。(左の写真で標準ヘリコイドとのサイズ比較が出来ます。)

左右で逆ネジを用意しましたので、左右で天地を逆に取り付けなくても、左右対称の操作が可能になります。(そのため、ロゴも入れられました。)末端形状は、65φテーパーボスと、65φメス(差込)で、実効最短長=27mmで、ストローク=16mmです。余裕で想定される最大の目幅領域をカバーします。

What is the “light path” of EMS? / EMSの光路長とは?

For the benefit of the EMS-BINO planners, I will show the anatomy of the “light path” of the EMS-UL. The total light path of the EMS consists of three parts.

Path “A” is the distance from the bottom of the barrel to the first reflection point, that is 2 + 18 = 20mm.Path “B” is the distance from the first reflection point to the second one, that is 18+2+12+2+18 =52mm.Path “C” is the distance form the second relfection point to the top surface of the 2-inch sleeve, that is 18 + 2 + 58 = 78mm. So, the total light path is A + B + C = 20 + 52 + 78 =150mm.
*The light path of EMS-UL is shortened by 2mm on July 21,2017. Now, the correct light path of the standard EMS-UL is 148mm.(2018,11/05)

EMS-BINOを計画される方のために、EMSの光路長について、標準仕様のEMS-ULに則してご説明します。

総光路長は、図のA,B,Cに別れます。 Aはバレルの根元(ツバの前面)から第1反射点までの距離で、ツバの厚みとハウジング内の半光路長の和で、2+18=20㎜となります。は、第1~第2反射点間の距離で、18+2+12+2+18 =52mm、は、第2反射点から、2インチスリーブの天面までの距離で、18 + 2 + 58 = 78mmとなります。総光路長= A + B + C = 20 + 52 + 78 =150mm となるわけです。

ここで、BINOの規模(鏡筒中心間隔)によって、Bが異なるということがポイントです。まず、標準寸法のままの接続管で、目幅=60mmの時の鏡筒中心間隔”D”を計算してみましょう。Bは空間的に傾斜しているので、Bの目幅方向への射影Sを把握しないといけません。S=B/√2=52/√2≒36.8㎜ となります。 従って、その時の鏡筒間隔=36.8X2+60 =133.6㎜ ということになります。

この算出のメカニズムさえ理解できれば、鏡筒最大径がそれを越える場合に、どれだけBを延長すべきかが分かります。

2017年7/21以降、EMS-ULの光路長は2mm短縮して148mmになっています。(2018,11/05追記))

New Helicoid Optimized for Binoscopes! / BINO用ヘリコイド開発!!

before: Pentax Helicoid extension tubes

after: New Matsumoto Original Helicoid optimized for Binocular use

Helicoid tubes and IPD-Crayford tubes, each has its merit and I have chosen one of them in the cases.

The main problems of the commercial helicoid tubes for camera parts are the lack of enough rididity and the end shape that needs to be processed to connect to other telescopic parts.

Now, I have successfully developed this new helicoid perfectly speciallized for binoscopic use.I can definitly say that it is more rigid than any other commercial helicoid tubes planned for camera parts.This is designed for the heavy use of binoscope back that will hold EMS and heavy oculars at a time.Both ends are tapered boss that will fit into the 50.8mm standard sleeves. This means it is easily used reversible on left or right EMS for the ergonomical hand operations.

目幅調整用の伸縮管としては、ヘリコイドとクレイフォードがあり、それぞれに長所があります。 小型のBINOで伸縮管の最短長を特に短くしたい場合や、気密性を重視する場合はヘリコイドが適しますし、またユーザーさんの好みによっては、大きなBINOでもヘリコイドを使用することもあります。 つまり、ヘリコイドにも捨てがたい長所があるのですが、残念なことに市販の短いヘリコイドは主としてカメラ関係のパーツ用を前提としているので、BINO用のような大きなモーメント加重は想定してなく、つねに剛性に不安がありました。 さらに末端形状も不都合なことが多く、その都度接続リング等を加工しないといけませんでした。(最近は主にクレイフォード式を採用して来た理由。)

この度試作に成功したヘリコイドは、最短長=わずか22mm(ストローク16mm)で、両端が2インチのテーパーボス(末端だけに該当リングを取り付けているのではなく、構造部のエンドがその形状になってる。)で、リバーシブルに2インチ挿入部に取り付くように出来ています。外径72mmで無理のない壁厚を確保しており、剛性も万全です。 (2インチのテーパーボスはEMSハウジングに嵌入するため、実質最短長=22mm)

(左右のヘリコイドを上下逆に使用する(リバーシブル)意義は、以前にもここでご紹介しましたが、左右のヘリコイドを両手で同時にねじる際に、自然な左右対称的な動きで行えることにあります。 仮に左右のヘリコイドを同向きにセットしますと、左右のヘリコイドを左右の手で同方向に回転させないといけないので、よく間違えますし、動作に違和感を覚えるものです。製作者の作業性として、ヘリコイドの両端が共通形状になっていることは大きなメリットがあるわけです。)

最短長=22mmということで、今後はより小型のBINOにまで、鏡筒固定方式が適用できることになりました。

後日追記:このBINO用ヘリコイドは、左右で逆ネジを用意しましたので、左右で天地を逆にして取り付ける必要はなくなりました。(ご自分でBINOを分解された際には、左右を取り違えると、製作者の意図に反することになります。^^;)

Test carving of the first LOGO / 最初のロゴの試し彫り

Above is the test carving of the first LOGO that I have turned over for a few months. Each of the outline represents “M” of Matsumoto and in total, that represents a Binoscope.

I have done the careful kernings on the first logo.

数ヶ月間考え抜いた、最初のロゴです。^^;

カーニングをして文字列を整えました。 (右端の写真は試しに塗料を入れたところ。実際には、黒アルマイトに 地金の白が浮かび上がる計算です。)