Askar120-BINO/ the test run of AAS2_R2, Dot-finder-base /傾斜センサー(AAS2_R2)の試運転と、ドットファインダー用ブラケットの製作

傾斜センサー、試運転問題なしでした。
ただ、ユーザーさんのSkySafariのVersionやタブレットによって設定方法が微妙に異なるので、お引き取りには必ず、ご使用のタブレットとモバイルバッテリーの両方を持参されることをお勧めします。
(設定に結構てこずる場合がございます。)

 たかがファインダーですが、EMS-BINOに適したセット位置というものもあり、また中軸架台では、鏡筒を90度倒してセットするため、メーカー想定のファイだー台座が使用できないことが多いのです。
 どたんばで結構頭を捻りましたが、買い置きしていたアルカパーツを利用して、写真のような配置にしました。

 純正のケースにEMSごと収納、というのは普通はあり得ないことで、このAskar120鏡筒ならではの例外です。もちろん、クッション材は適宜カットしないといけません。
 標準でセットしてある、長い延長筒を除去したお陰です。

EMS-UL for the single use completed !

 実は、単体のEMS作りが当方の本業です。
原理的に、合理的な双眼望遠鏡用の正立手段なわけですが、当初に開発者が意図しておりました、既存の裏像手段を一掃するという目的が果たせないまま、双眼視の手段として有名になってしまいました。
 未だに、EMSは”特殊な望遠鏡アクセサリー、という業界(及びマニア)のご認識かと思いますが、開発者の本音としましては、眼で覗く道具としての天体望遠鏡を、人間光学的に完成させるための主要部分と考えているので、いかに表面的なリップサービスで接近されましても、既存のメーカーさん(及び代理店さん)との意識の乖離は埋めがたいものがあるわけです。
 既存のメーカーさん(代理店さん)は、望遠鏡アクセサリーを望遠鏡本体よりも見下しています。
マニアの方々も、それに洗脳されていて、望遠鏡を購入された後に、「さて、EMSが使えるだろうか?バックフォーカスは十分だろうか?」と気付かれます。EMSが使える鏡筒を探す、という発想に至る方はまだ少数派のようです。
 メーカーさんは、新規鏡筒開発時に、「EMSが使える仕様にしないと・・・」という発想はまずありません。

The further leap of the Super-Wide-BINO /さらなる飛躍と、無限の応用性の提案!

目幅調整の送り機構を追加しました。

回転シューを噛ませることで、初期セット姿勢の自由度を与えました。
 初心の頃は、”倍率”にしか関心ありません。
皆さんも、観望会の度に、「これは何倍の望遠鏡ですか?」と質問されて、当惑されることと思います。
 実視界を追求するようになるには、何年後か、あるいは数十年後でしょうか、一応の初期の目的を達成してからの贅沢かも知れませんが。
 通常の天体望遠鏡的スタンスでは、実視界に大きな壁があることに気付くわけです。
 

赤線の所で分解できることを発見。
下の4本のボルトで分解できる。つまり、スペーサーを挿入し、長いボルト4本を用意すれば、フォークを任意の長さに延長できるということ!

SW-BINO / IPD screw in the making /目幅送りネジ

15cmF5-BINOですでに確立している方法です。やるか?やらないか?だけの話!
 いかに小規模のBINOであっても、光軸調整機構と目幅調整機構は結局は譲れないようね。
  もともと暗がりで使う道具だから、潰せる懸念材料は全て潰しておかないとね!