EMS-UMB SET in the making
Another EMS-UL SET(with IPD Helicoid) completed !
EMS-UL SET for the TSA120-BINO completed !
ついでに視野の回転調整の方法をご説明しておきます。
(写真の矢印は、ヘリコイドの回転ではなく、接眼側ユニットの回転を示したものですので、誤解のないようにお願いします。)
ユーザーの眼に回転斜位がある場合、あるいは、調整機構のない固定式のフレームで微妙に平行度が出ていない場合(許容内でも)等、左右の視野の相対的な倒れが生じることがあります。
その修正は至って簡単ですが、方法を理解いただく必要があります。
EMSの構成ユニットを相対的に微妙に回転(回転量が写真のマスキングテープにボールペンで引いた線の太さを超えることはまずない。)させれば、視野を希望通りに回転させられます。
ここで、EMSの眼側ユニット全体の回転方向と像の回転方向を云々しても、混乱されるだけと思うので、必要が生じたら、実際に接続を解除して大き目に回転させて傾向を学習いただくことをお勧めします。
また、この視野の回転調整は、BINOで目標を見て行うのではなく、アイピースを撤去したBINOのフード尖端の上半分を隠す形で、折り曲げた紙で直線を作り、接眼側から覗いて、その直線が食い違わないように調整すれば完璧になります。理解していれば、数分以内に完了する作業です。
この調整は、決して暴走することはなく、むしろXYノブをいじるよりも安全です。
(接眼側ユニット全体の回転は、マスキングテープの貼りやすい箇所で行ってください。通常は一番接眼側に近い接続部を解除しますが、今回は反対側で説明しています。どちらでも同じです。)
Urgent Report(Returned Mail) / 緊急ご報告
Two sets of the EMS-UL SET near completion!
Carrying Handle of the Sliding Mount/ たかが取っ手、されど取っ手
当初は、スライドマウントの基板から片持ち取っ手用の支柱を立てる予定でしたが、ご覧のように、干渉しない場所はほぼ皆無でした。ということで、架台取付用のアリガタしかないと判断した次第。アリガタを含めて、これまた、架台や鏡筒との干渉を回避する位置を探す必要があり、一筋縄には行きません。
取っ手の天面がフラットなのも、傾斜センサー等の取付を考慮したもの。
Two sets of the EMS-UL(with IPD-Helicoid) in the making.
The standard(smaller) Helicoid has the 2″ tapered boss on the both ends. So, the housing should have three set screws on end.
The helicoid cannot be installed to the fixed type EMS by yourself later.
標準ヘリコイドは、両端が2”のテーパーボス(オス)になっていて、ハウジング内に挿入して、ハウジングに事前にセットしてある3方のセットビスで固定する構造になっています。
従いまして、固定タイプのEMSに対して、ご自分で追加購入したヘリコイドをセットすることは出来ませんのでご注意ください。
鏡筒平行移動か、目幅ヘリコイドかについて、事前にしっかり検討していただく必要があります。
なぜそうなったか?ですが、それは1㎜でも光路長を節約するという方針からです。目幅ヘリコイドの場合、縮退長をいかに短くするか、というのが極めて重要な課題でしたから。
それがいかに功を奏しているかの実例をお話します。
EMS-ULの固定タイプのハウジング間のスペーシング=14mmです。これは、構成する2枚のミラー同士が干渉しない、ぎりぎりの設定です。一方で、標準ヘリコイドの縮退長=22ですので、固定タイプに対する延長は、わずか22-14=8mmということです。
これを、レゴブロックのように、ユーザー単位で安易にセットできるようにするには、接続環が加算され、膨大に無駄な光路長を消費することになります。
Planning a Universal Sliding Mount for IPD adjstment / 目幅調整用 汎用スライドマント製作中
調整域を十分に広く確保しているので、EMS-UMと-ULにそのまま対応できます。(アリミゾ固定位置を移動すれば制限なく設定できます。)
BINOに要求される光軸の平行度は、最終的にはアイレンズから射出する主光線の平行度が問題になりますが、マウント自体、鏡筒へのアリガタの取付精度、鏡筒軸と光軸の精度等々で、それぞれ最善を尽くします。個々に必要以上に神経質になる必要はありませんが、分担をそれぞれが満たせば、最終調整もそれだけ楽になります。
マウント自体は、調整しやすさよりも、調整後に動かないことの方が重要です。
(使用中の微調整はEMSのXYノブで出来るからです。)