今回も、組み上げた段階で光軸はほぼ完璧で、調整不要でした。
メガネプレート1枚構造による剛性の不安も払拭しました。
この方法は、小口径単焦点BINOに適した方法です。(この鏡筒はやや長いですが) 鏡筒を”長い物”という概念で、従来通り横で固定しようとすると、平行を出すためにいろいろな配慮が必要になります。
短い鏡筒パイプを基準平面上に2本立てたと想像してください。自動的に(必要レベルの)平行が出てますから。(むしろ、平行でないようにする方が難しい。) 重い鏡筒バンドを前後2本(合計4本)セットし、下にそれぞれアリガタをセットし、さらには微調整機構やスライド台座等を積み上げて行くのが従来的なスタンスでした。
今になってみると、いかに非合理な回り道をして来たか、ということがよく分かります。 いわば(従来は)常に足し算の発想しかなく、引き算を獲得することで正解に至りました。