タイトルと矛盾しますが、2003年頃に最初のVersionをリリースして以降、今日まで突っ走って来たわでですが、ほとんど記憶が飛んでしまっているのです。 PCの基本操作やHPの編集を含めて、右も左も分からず、海外からのお問い合わせへの対応等も含めて、無我夢中でやってまいりました。
途中で、プロバイダからの容量オーバーの指摘に怯えて、サムネール以外の画像の大半を削除してしまったことも悔やまれます。
ということで、今日までのVERSIONを全てクリヤーに再現できませんが、記憶や残った資料を再確認しておきたいと思います。
当初は鏡筒平行移動方式の目幅調整で、(改造)VIXENのHF経緯台仕様で、VERSION-10では、中軸架台仕様(ヘリコイド目幅調整)だったりしますが、フォーカサーの変遷のみに着目してまとめてみたいと思います。
当初モデルは、オリジナルのフォーカサーを市販の反射用のlow-profileなフォーカサーと交換することで、光束の確保とバックフォーカスの追加確保を何とかやっていたように思います。
VERSION-2 ~ VERSION-6 までが記憶(と記録)が飛んでしまっていて、VERSION-7が確か、前回ご紹介したロッド式フォーカサー(65φ差し込み)で、VERSION-8が、下の写真の自前製作のクレイフォード式(65φ差し込み)だったと思います。
そして、際めて少数でしたが、VERSION-9がやはり自前のクレイフォード式(3.5インチクラス、90φ差し込み)で、VERSION-10は、市販の3インチクレイフォード(改造、90φ差し込み)を使用していました。
つまり、フォーカサーを11回変更したことになります。EMSとは無関係な部分にこれだけのエネルギーを傾注させられて来たわけで、何とも複雑な心境になります。 極限までコスパを上げた大口径(15cm)超単焦点鏡筒ですから、フォーカサーも小口径用を転用しているのは仕方ないことなのか? しかし、ユーザーは、より大きな口径と高視界を希求して購入しているわけだから、アタッチメントによってバックフォーカスが足りなくなったり、口径が13㎝にケラレてしまう仕様は、あまりに無責任と言わざるを得ません。
多分、メーカーは、「いやなら高級な鏡筒を買え!」と言うのでしょうが・・・。
ニュートン反射鏡筒は、その点、ドブソニアンが進化して、遠征眼視目的への合理的な対応が見られますね。
屈折鏡筒は、写真(撮像)マニアに媚びた高級路線を突っ走っていて、過剰な重厚路線が続いています。DeepSkyの眼視観望目的に特化したリーズナブルな大口径鏡筒の選択肢が非常に限られています。
長々と書きましたが、そうした業界の非合理な製品を、アイデアで合理化(改造)してやろう、という信念で今日に至ったということです。