The new EMS-UML set for Macau is completed.
The largest mirrors ever are installed in it.
The light path which is as same as -UM is shown in the photo above.
写真に光路長の詳細を示しています。EMSは、非常にユーザーフレンドリーでフレキシブルな構造になっており、光路長の自由度が大きいため、公称値の枠を超えて使用できます。
EMSの光路長が長いというのは、一回反射の天頂プリズムと同次元で比較した誤った認識で、正立光学系としては異例に光路長が短いシステムなのです。
昨今の高級鏡筒はバックフォーカスが長いものが多く、通常仕様のEMS-ULでも合焦しない物は少なくなっています。ごく安価な鏡筒、あるいは保守性の強い鏡筒の一部でバックフォーカスが厳しい物も稀に見られますが。
お手持ちの鏡筒のバックフォーカスの不足で悩む方がおられますが、多くの解決策があるにもかかわらず、自らの固定観念の呪縛で解決策を見逃しておられる場合が多く見られます。
老舗ブランドの鏡筒が主役で、不可侵たるべき物(鏡筒の切断などはもっての他)と考え、天頂ミラーは周辺アクセサリーとして下位に属す物という認識だと、解決は遠のきます。EMSの製作者としての考えを率直に申し上げますと、人間工学的に正常な像を与えるEMSが主役であり、鏡筒を選択される段階でそれとのマッチングを考えておくべき、というものでございます。すでに上記不幸な鏡筒をお持ちであれば、それを改良(正常化)するのに躊躇される必要はありません。