Solar Eclipse by 15cm-BINO in US / アメリカ日食by 150LD-BINO;広島県Tさん

こんにちは。アメリカ日食旅行から帰ってきました。

まず皆既日食は見ることができました。場所は、ワイオミング州のキャスパーというところで見たのですが、
皆既時間が2分25秒程度で、当日は晴天で、一時薄雲もかかったのですが、
観測時は部分的に雲が切れて、問題なく日食を見ることができました。

現地では10:22頃から日食が始まり、皆既日食になったのは11:42頃。
部分日食は過去で日本で見たことがあったので、同じような感じだよな~~と思いながら見てましたが、
完全皆既が始まると、2分25秒のイベントを見逃すまいと、肉眼や望遠鏡(BINO)で必死になって見ました。

皆既中に150LD-BINOで見た日食は圧巻で、もちろん、ソーラーフィルターを外して観測するのですが、
太陽の周りのコロナがきれいに見え、コロナの流線がはっきりと見えました。
また太陽の一部には、プロミネンスも見え、赤いプロミネンスの帯もはっきり見えました。
コロナやプロミネンスに気をとられ、私は気づかなかったのすが、うちの奥さんは周りに星も見えたという話で(あたり前)、
もっとよく見ておけば良かったな~~と悔やまれます。

皆既中は、周りが夕暮れ時くらいに暗くなり、鳥も、夜が来たのかと思ってびっくりするようで、鳥が飛んでいくのが見えました。
また、BINOでの観測だけでなく、肉眼でも観測でき、
特に第3接触時のダイヤモンドリングの出る瞬間は、肉眼で観測したのですが、
きれいなダイヤモンドリングが見え、ああこれがダイヤモンドリングか~~と納得しておりました。

その後、第3接触も終わり、ソーラーフィルターも戻して、第4接触まで日食観望を楽しみました。

今回、BINOを持って行って思ったのは、やはりEMS-BINOは観測しやすく、またすばらしい像を見せてくれるということ。
アイピースが2インチで覗きやすいというのもありますが、両目で観測できるのですごく自然で、圧巻の像を見せてくれ、
15cmの口径もあって光量があるので、少々の薄雲でも、観測に支障がないという安心感があります。
(まあ光量については、10cmクラスでも全然問題はないでしょうが。。)
今回、150LDを軽量化して、現地まで持っていった甲斐がありました。

また、EMS-BINOは人目を引くのか(現地では、望遠鏡を持ってきてる人が少なかったというのもありますが)、
周りの外国人の人も興味津々で、部分日食中はいろんな人に見てもらい、皆さん喜んでおられました。
現地では、TV局の人も取材に来ており、EMS-BINOを撮っておられたので、もしかしたらどこかの局で放送されたかも知れません。
(地元のケーブルテレビかも知れまませんが。。)

というわけで、日食もなんとか観測でき、たった2分25秒だったのですが、なかなか見ることのできないスペクタルな楽しい時間でした。
添付写真は、観測中の私の機材と、
観測後に、デビルズタワーという「未知との遭遇」で出てきた場所に行ったのでその写真です。

デビルズタワー付近では、夜に、アラスカ方向の低緯度オーロラも観測でき、
1日のうちに日食とオーロラが同時に見れた楽しい時間でした。
(3枚目の写真にある下側の赤っぽいのが、低緯度オーロラです。 ピンボケ写真ですいません。。)

またその後は、デンバーやシアトル等の街に寄り、いろいろ観光して楽しんできました。

そんな感じで、なんとか無事に観測でき、無事に戻ってきました。
150LDも軽量化の甲斐あって、無事に運搬でき、飛行機に乗る際のセキュリティチェックではひっかかりまくってましたが、
その都度、対物レンズやEMSを、「Telescope Parts」と言って説明しながら、無事、海を渡ることがでました。

軽量化のほうは、使ってみるとまだまだいろいろ改善できるところや修正せねばならない点もありますが、
ひとまずは目標を達成できたので良かったです。
今回は、いろいろとご協力いただき、ありがとうございました。
取り急ぎ、報告です。
広島県、T