Another Center Mount completed ! / 当面最後の中軸架台

 今でも私はこの架台の主旨には、ベアリングは不要だと思っていますが、重箱の隅をつつくのが天文マニア、7~8台目の方が、台所用の計量器をBINOに押し付けて、水平回転の初動の負荷を360度に渡って表を作成して負荷のムラを指摘され、重い腰を上げて採用したのがスラストベアリング、その後、スラストベアリング仕様を標準としました。
 ところが20台目くらいの方から、それでも水平回転が渋いというご指摘があり、ラジアルベアリングをさらに追加したのですが、結局はその方の場合は、要求がさらに上回り、最終的に返品になりました。ただ、その方以外は、スラスト、ラジアルのベアリング仕様で十分にご満足いただいています。(依頼、ラジアル、スラストベアリング内蔵が標準です。(価格据え置き)
  もちろん、私もより良い製品を作ろうという向上心は常に持ってはいますが、総重量2.5kg程度の架台の主旨(遠征用に特化した超軽量コンパクト架台)やトレードオフをご理解いただいた上でご注文いただけると幸いです。
 

 エンコーダの回転止めのセットスクリュー(芋ネジ)は、不必要に強く締めないでください。未だ事故は生じていませんが、樹脂製のエンコーダハウジングを破壊しない程度に締めてください。^^; その他、機械的な常識に添ってご使用ください。(率直な苦言を申しますと、一般に、天文マニアは批判力がある割に、機械音痴の方が多い印象がございます。)
 またエンコーダアピンは折れやすいので、お取り扱いには十分にご注意ください。

Vertical Unit of the Center Mount completed !

これで主要パーツの在庫が払底しましたので、中軸架台は当分の間作れません。
 ご希望の方は、当サイトを常にご注視いただき、次回製作開始のタイミングでお知らせください。原則として、長期予約は受け付けません。(勝手を申しますが、全て、私一人で管理しておりますので、ご協力のほど、よろしくお願いいたします。)

Another Center Mount in the making

Small but important part for the Center Mount.
Nerve consuming work which requires a lot of concentration.
小さな部品ですが、神経を使う作業で、長くは続けられません。

Another handle parts (15cmF5-BINO)

Cross joint between the handle rod and the grip
ハンドルロッドとグリップを連結する要の部品です。
 この部品は、先日ご紹介した部品と共に、なるべく切らさないようにしていますが、仕事の優先順位から漏れれば、どうしても厭なタイミングで在庫切れになります。

Larger fine adjustment knob /微動ノブを大きくしました。(15cmF5-BINO)

 スペース的に余裕がないと思い、微動ノブは当初は13mmφと、細い物でしたが、実際に使用してみると、もう少し太い方が操作しやすいので、20mmφにしました。
初めてなので、未公開の部分も含めて、試行錯誤の連続です。

 因みに、微動ノブのネジは敢えて逆ねじにし、ドローチューブが進む方向が通常の右ネジに合致するように配慮しました。つまり、時計回りにノブを回すと、ドローチューブは縮み、反時計回りに回すと伸びます。

Handle rod (shaft) holders (New trial)

前回までは、写真左のように、角材を加工していました。一見、簡単に見えますが、面取り個所が非常に多く、傾斜バイスのセッティングもあり、工程は煩雑を極めます。
 今回、丸棒からCNC加工してみました。3Dプリンターのように、一筆書きを薄く重ねて加工する感じです。どっちもどっちの感じですが、ほぼ一工程でこの形になります。チャッキングした部分が残りますが、抜け止めになります。抜け止め手段にしては厚いですが、これからどうするか、考えます。

この工程の所要時間は17分でした。結構長いです。3Dプリンターよりは速いですがね。