EMS-ULS SET in the making

EMS-ULS is harder to make than any other EMS types, and might not be continued to make ever. The special trick to squeeze the larger mirror in the same housing as -UL is the 65mm barrel for the normal 2″ barrel.
 ULSを積極的に宣伝して来なかったのは、製作が困難なことと、価格設定をその割に抑えていたからです。-ULと同じハウジングにより大きな第一ミラーを収納するトリックは、65mmΦバレルにあります。
 EMSシリーズは、ミラーサイズの種類を増やし過ぎたきらいがあり、将来的には優先度の低い種類は中止を検討するかも分かりません。

 after が随分小さく見えますが、長径は変わっていません。短径のみ削っています。ここまでは自動機械ですが、これからが手動削り、大変な作業になります。

Orion above the old City Hall/旧市庁舎に昇るオリオン

2:56 AM, from the window of my bed room.(手持ちiPhone 1/4秒露出)
旧市庁舎も来年の夏には解体が始まるので、こうした写真も貴重になると思います。 いつもながら、晩夏に季節の変化をいち早く教えてくれます。

よく晴れていたので、スバルも狙ってみましたが、1/4秒手持ちシャッターだとこれが限界。アルデバランの上の方にかすかに写っていました。

Lenses for High Myopia / 強度近視用レンズ

It’s nothing new to me because I am accustomed to see such lenses since childhood. But it would be very new for you to see it.

 私としては、(家業だったので)子供の頃から見慣れているレンズですが、-16.0Dの近視用のレンズだと、高屈折素材でもこんな感じです。これを削ってフレームに嵌め込まないといけません。

New EMS-UML completed

The new EMS-UML set for Macau is completed.
The largest mirrors ever are installed in it.
The light path which is as same as -UM is shown in the photo above.

 写真に光路長の詳細を示しています。EMSは、非常にユーザーフレンドリーでフレキシブルな構造になっており、光路長の自由度が大きいため、公称値の枠を超えて使用できます。
 EMSの光路長が長いというのは、一回反射の天頂プリズムと同次元で比較した誤った認識で、正立光学系としては異例に光路長が短いシステムなのです。
 昨今の高級鏡筒はバックフォーカスが長いものが多く、通常仕様のEMS-ULでも合焦しない物は少なくなっています。ごく安価な鏡筒、あるいは保守性の強い鏡筒の一部でバックフォーカスが厳しい物も稀に見られますが。
 お手持ちの鏡筒のバックフォーカスの不足で悩む方がおられますが、多くの解決策があるにもかかわらず、自らの固定観念の呪縛で解決策を見逃しておられる場合が多く見られます。
 老舗ブランドの鏡筒が主役で、不可侵たるべき物(鏡筒の切断などはもっての他)と考え、天頂ミラーは周辺アクセサリーとして下位に属す物という認識だと、解決は遠のきます。EMSの製作者としての考えを率直に申し上げますと、人間工学的に正常な像を与えるEMSが主役であり、鏡筒を選択される段階でそれとのマッチングを考えておくべき、というものでございます。すでに上記不幸な鏡筒をお持ちであれば、それを改良(正常化)するのに躊躇される必要はありません。