EMS-US SET completed !

 車なら、”自動車学校”というものがあり、検定試験に通った者しか運転できないのだけど、EMSには、EMS学校も検定試験もありません。自動車の場合は、使い方によっては他人を殺す凶器になるので、検定の制度が定着しているのでしょうが、EMSはどんな使い方をしても、他人を傷付けることはありませんからね。
 納品したEMSが最終的にどう使われるのか? 見届けられないことの方が多いのは、実に歯がゆいものです。

EMS-US SET for the catadioptric use in the making

 EMS-US/UMのミラーが小さいのは、接続間を排除して内部光路長が短く、大きなミラーが干渉するからそうしているのであって、安価にするために小さくしているのではありません。今回のケースのように、シュミカセで延長管を用いるのであれば、EMS-ULを使用すべきと考えますが、代理店経由のお客さんが(コストのためか?)EMS-USに固執されているとのことで、この選択になりました。
 シュミカセ等の主鏡移動方式のフォーカシングで、バックフォーカスを大きく引き出すと、球面収差は容認するにしても、合成焦点距離がさらに長くなる(例えば、F10ならF12くらいになる。)ので、少しでも低倍広角に対応する意味でも、EMS-UL以外の選択肢はないと思うのですが、その辺、どれだけ理解なさっているのか?
 目幅もお知らせいただけず、いきなり、「鏡筒間隔=145にしてくれ」とのご指摘でしたが、ご自分の目幅で固定して使用されるとのこと、目幅をお聞きしたところ、「大体70mmくらい^^;」とのことでした。