15cmF5-BINO-VERSION 9 completed! / 15cmF5-BINO-VERSION 9、完成!

The first assembly has proved that the special plannings were perfectly right.The images of the pair of OTAs were perfectly merged on the first spot of the assembly, and no additionl adjustment was needed any more.

 大成功です。 組み上げた時点で光軸が完璧に出ており、初期の微調整すら不要でした。 これは当方で製作する最近のBINOの傾向であり、我ながら、数十年を経て一定の境地に達した思いです。

 これから停滞したバックオーダーを一挙に進めたいと思いますが、一日ほどこの感動を噛みしめさせてください。^^;

 価格体系の決定も含めて、この新しい概念のEMS-BINOをどうデビューさせるか、また知恵を搾らないといけません。



15cmF5-BINO-VERSION 9 Modules Debut / 15cmF5-BINO-VERSION 9、モデュール化決定!

15cmF5-BINO-VERSION 9 has no fixed spec, but I am going to provide you with the modules so that you can arrange them for your needs. Here are the prices;
1:A pair of OMNI-150OTAs spefially customized for a binoscope.(handle grip, dovetail, large simple focusers)—- 212,000YEN
2:EMS-ULS set(with larger helicoid for IPD adjustment)—220,000YEN (EMS-UXL—250,000YEN, for delux version)
3:Center Mount —92,000YEN
4:Half Pillar(250mm)—12,000YEN

 15cmF5-BINO-VERSION-9 のデビューは、その価格体系を含めてじっくりと検討する必要があるのですが、順次バックオーダーの方の納品が迫る状況ですので、ゆっくりもしておられません。 まずは価格だけを先行して発表させていただき、デビューのページはこれからじっくりと仕上げたいと思います。

 まず、今後は、今までのように、「BINO本体価格」というのがなくなります。 長年の懸案だった、いわゆるモデュール化が実現したからです。ただ、選択肢が増えますと、光学的な事柄に暗い初心者の方は困惑されるのではないかと思います。迷われたら、スタンダードな選択肢をお選びください。15cmF5-BINOは、もともとがリーズナブルな鏡筒を使用して最大限の口径を確保するという主旨がございます。

 

以下、表示価格は全て消費税抜き本体価格です。

1:BINO用に最適化したOMINI-XLT150鏡筒×2—-¥212,000
(鏡筒お持込の場合は加工費=¥60,000, 運搬用取手とアリガタの精密取付、簡易大型フォーカサーセット)
2:EMS-ULSセット(大型ハウジング&大型眼幅ヘリコイド)—¥220,000
(EMS-UXLセットは¥250,000;初心者の方には違いが分かり難いと思いますが、その場合は迷わずにスタンダードなセット(-ULS)をお選びください。(ご予算に余裕があれば-UXLが良いでしょう。))
3:新型中軸式架台—¥92,000
4:ハーフピラー(250mm)—¥12,000
5:HF経緯台用CRADLE—-30,000
6: 幅広(&角度)改造HF経緯台—¥34,000

 セット例ですが、中軸式架台(ピラーなし)をご選択の場合、(1)+(2)+(3)の選択となります。 HF経緯台をご選択の場合は、(1)+(2)+(5)+(6)となります。 ここでご注目いただきたいのは、BINO用に特化した同じ鏡筒が、中軸式にもHF経緯台にもそのまま(光軸が)再現可能な状態で使用できるということです。以前からしきりに申し上げていた、モデュール化の意味がお分かりになりましたでしょうか。 HF経緯台のCRALDEの中央に立てた垂直プレートの両サイドにも、中軸式と同様のアリミゾを配置しておくわけです。 それで、カウンターウェイトを使用せずに、鏡筒前後のバランスが調整できるわけです。

(以上、全て税抜き価格)



Innovative Altitude Sensor / 画期的な高度角センサー

高度角センサー

cmacp3

Vertical axis of the alti-azimuth mount stored between a pair of OTAs is the perfect mount for a binoscope. But, storing the vertical encoder into the slim vertical unit was most difficult and the result was the super complex structure of the vertical unit.(Look at the left photo above.)

So, I have long been searching for the alternate method that can eliminate the encoder. And now, the first prototype of the altitude sensor showed a great success on the operation check!! Here is the commemorative movie made by my partner of an digital engineer. Now the center mount has come to be drastically simple.(Look at the right photo.)

 中軸式架台がEMS-BINOの架台としては理想的なのですが、垂直回転軸にエンコーダをセットするのがネックで、 左の写真のように、特にエンコーダの完全内臓を目指すと、構造が非常に複雑になり製造は困難を極めていました。

 もし、垂直回転軸に直結させるエンコーダの代わりに、鏡筒の高度角を直接測れる手段が実現すれば、中軸式架台は 究極までシンプルに出来るのに・・・と、長年構想を練っていました。 この度の非常にシンプルな新型の中軸式架台(右の写真)は、 その角度センサーの共同開発者の確信に基いて、その成功を予想して開発したものでした。

 さて、その夢のセンサーの試作品1号機が完成し、動作チェックが成功を納めましたので、ここに発表させていただきます。 一般向けの製品化には少しまだ時間がかかるとは思いますが、いずれ、当方での発売を予定していますので、ご期待くださいませ。 (当面は中軸式架台用を優先させていただきます。)

 この傾斜センサーは鏡筒のどこにセットしても良く、架台の回転軸に拘束されず、配線がシンプルになるばかりか、望遠鏡が実際に向いている 方向を直接測定するので、架台軸のアライメント不良の影響を全く受けないという大きなメリットもあります。

 今、天体望遠鏡の導入支援手段が大きな節目を迎えようとしています。



Handle bracket (SWAROVSKI X95-BINO) / 運搬用ハンドルバーの支柱(SWAROVSKI X95-BINO)

Spell of holes is the easy task for the CNC milling machine. But in the case of the big holes such as 14mm in diameter, unexpectedly long time will be consumed.Smaller holes should be processed in advance so that the machine will not be over burdened.

 連続穴は元来、CNCフライスの真骨頂なのですが、14φもの穴で、しかも粘いアルミ合金が相手なので、事前に小さいドリルで下穴を開けておかないといけず、仕上げも慎重に行うので、結構時間がかかります。(私はマニュアル機械の経験が長く、機械の負担がよく分かるので、幸いでした。)

 15cmF5-BINO-VERSION 9のアルマイトも仕上がっています。 早急に仕上げますので、今しばらくお待ちください。

(24日に、校区の自治連(町区の上部組織)の副会長の通夜があり、翌日(昨日)は当方の父の一周忌法要がありました。 確定申告も控えていて、集中力の確保が困難な状況ですが、頑張らないといけません。^^;)

(今年も国内外より、いろんなお問い合わせをいただいています。 正立視や双眼視への興味や関心にはそれぞれ段階があり、自分の遠い過去を振り返るきっかけをいただいています。一人娘が今、巣立とうとしていますが、幼時には、その発達段階で、NHKの”こんな子いるかな?”(20年以上前^^;)→ アンパンマン → セーラームーン → レイヤーズ 等々、夢中になるキャラクターは変遷を経て、それぞれの段階で自分の前の段階には鼻も引っ掛けなくなり、唾棄するがごとくに興味を失っていたのが印象に残っていますが、この世界も全く同じだと、その類似性に驚かざるを得ません。私が正立視や双眼視に興味を持ち始めたのがちょうど40年前なので、それに40年間取り組んで来たと言えます。5年しか考えていない人は5年の知恵、10年しか考えていない人は10年の知恵です。ただ、いくら結果が見えていても、その方の今のご要望にお付き合いするのが私の役目だと思っています。)



Inner thread on the barrel (15cmF5-BINO-VERSION 9) / 2インチバレルの内ネジ(48mmフィルターネジ)(15cmF5-BINO-VERSION 9)

Inner thread, 48mm filter thread, is processed on the barrel of the innovative helical focuser. CNC thread milling promises the repeatable performance on the work.

 1/22にご紹介した画期的なヘリカルフォーカサーの2インチバレルの内径に48mmフィルターネジを施工しました。 今回も、旋盤ではなく、CNCフライスのヘリカル加工を施工しました。汎用旋盤のようにネジピッチによってギヤを組み替える必要はなく、プログラム一つでネジピッチから切り込み量まで自由自在です。 しかも同じプログラムを使うことで、完璧な再現性が期待できるところが、大きなメリットです。



Base plates in the making(SWAROVSKI X95-BINO) / ベースプレート(SWAROVSKI X95-BINO)

This is the layout of the holes. The base plate is minimum in size and can be used flexibly on any kind of mount with no trouble.

 ベースプレートは最小限のサイズで、非常にシンプルな構造となっています。 アダプターが必要になることもありますが、どんな架台にも問題なく取り付きます。 穴配置はこのリンク画像の通り。(SWAROVSKI X95-BINOは5台分のパーツを同時に製作していますが、現在受注分は2台。今日時点であと3台分の受注枠があります。(バックオーダーの消化に追われるのはこりごりで、早く在庫を確保して受注を待つ態勢に移行したいものです。^^;))



Innovative zero-profiled focuser for the EWV32mm (15cmF5-BINO-VERSION 9) / EWV32mm用フォーカサー(15cmF5-BINO-VERSION 9)

How do you think of this innovation? It is very easy to criticize other’s idea, but an innovative idea comes only after kicking out the stereotype in the questions you are facing. That is not so easy. A spiral groove on the eye-piece barrel and a ball plunger on the 2-inch sleeve will make an excellent helical focuser.

 他人のアイデアを批判するのは簡単ですが、固定観念を払拭するのは簡単ではありません。 2インチアイピース用のアイフォーカサーを眼幅の制約内に納め、さらにバックフォーカスの消費も最小限に納めるのは至難です。 少し前(2013年11月26日)にここでご紹介した方法を具体化してみました。

 アイピースのバレルに直接螺旋を彫るのに抵抗を持つ方が多い(だろう^^;)のと、昨今のアイピースには脱落防止溝がある(非常に迷惑^^;)ため、新たなバレルを用意(製作)しました。

 EWV32mmの場合、バレルを外すと、大抵、バレルの根元に接続リングがくっついた形で外れます。これもバレルにねじ込んであるのですが、内面塗料が滲みこんでいるせいか、ここはくっついていてしまっていることが多いです。光学器械の分解に慣れていない方は、完全分解は難しいかも分かりません。 材料の都合と省力のために、バレルは純粋に50.8φの部分だけを作り、上記アダプターリングは元の部品を使います。同リングの外ネジはP=0.5mmの非常に細かいネジです。

 一連の写真をご覧になれば、ご説明は不要と思いますが、アイピースバレルに彫った螺旋溝と、2インチスリーブにセットしたたった1個のボールプランジャーで、理想的な回転ヘリコイドのフォーカサーが実現します。 しかも真鍮バンド式クランプ付きです。(バレルに脱落防止溝がないので、真鍮割りバンドが本来の偏心の極めて少ない強力なクランプを実現します。)ストロークは約20mmで、フォーカサーとしての高さはゼロ(Zero-Profile)で、外径も加算されることはありません。 それどころか、実体の無いフォーカサーであると言えます。 使用時のストローク分だけ光路長が伸びるのは当然ですが、これは装置の厚み(高さ)とは意味が異なります。(外部にヘリコイドを挿入すれば、その最短長分は常に余分に光路を消費しています。) まさに、「作らないで作ったフォーカサー」であり、絶対に故障しないフォーカサーとも言えます。

 真鍮割りバンド締め付け方式の2インチスリーブが十分に普及した今、迷惑な脱落防止溝は直ちに廃止されたらいかがですか、アイピースメーカーさん。代わりに、螺旋溝をお付けなさい。 螺旋の幅=1.5mm、深さ=0.6mm で、ピッチ=20mmで一周(360度)が良いでしょう。



Bracket holders in the making-3(SWAROVSKI X95-BINO) / アリミゾ製作中(3)(SWAROVSKI X95-BINO)

CNC milling makes the holes accurately in the right positions without scribing on the surfaces in advance.

 マニュアルのボール盤で穴加工をしていた頃は、材料がケガキ線だらけになったものでしたが、CNCフライスを使うようになって、材料が綺麗なまま仕上げられるようになりました。 全て完璧に同じ位置、同じ深さに穴が施工されて行くのは爽快です。

15cmF5-BINO関連のアルマイトは、先週の金曜日に回収依頼をしたのですが、依頼品を渡せないまま土日に入り、月曜日に回収してもらいました。 ところが、今度はアルマイト工場のラインが故障中とのことで、仕上がりは今週末になりそうです。気は逸りますが、なにとぞ、ご理解くださいませ。



Bracket holders in the making-2(SWAROVSKI X95-BINO) / アリミゾ製作中(2)(SWAROVSKI X95-BINO)

Swarovski X95 objective unit does not have a dovetail at the bottom, but a rotatable bracket.But I found that the stream lined profile of the bracket will acts as a normal dovetail. That’s why these dovetail holders will work with the Swarovski Scopes.The left holder is set in the normal direction, and the right will be set laterally so that you can set the right unit fitting to your IPD.

 アリミゾの形になりました。 SWAROのスコープの台座は厳密なアリガタ形状ではありませんが、その流線型の美しいシルエットが擬似アリガタとして利用できることに気付いたわけです。左のアリミゾは通常の向きで、右のアリミゾはそれと直角軸、つまり横向きにセットします。 右のSWAROユニットは、あなたの眼幅に合わせて自由な位置で固定できるわけです。 そうです、眼幅は半固定方式だとご理解ください。 ただ、アリミゾなので、どこで固定しても、光軸が実用範囲内で再現されるところがミソです。 左のアリミゾはユニットの前後位置が選べます。(当然右に合わせる)

 光軸の初期調整機構は、上記とは別の話なので、混同しないでださい。 左のアリミゾは、ちょうど市販の赤道義の極軸の方向調整と同じやり方で、ベースプレートの平面内で水平方向が微調整できるようになっています。 右のアリミゾは、鏡筒ユニットを上下方向にだけ少し振れるような機構(押し引きネジ)になっています。マニアの方が出来上がった物をじっくりとご覧になれば、説明は不要のはずです。(ただ、初期調整は出荷前の私の仕事であり、ユーザーの方はもっぱら右のEMSのX-Y調整だけを操作されることになります。 しかし、初期調整機構について、一応理解しておいていただきたいと思うわけです。斜位がある方等、初期調整を修正する必要が生じる場合があります。 極めて単純な機構ですので、EMS-BINOを理解するための入門用教材としても有効だと思います。)



Bracket holders in the making(SWAROVSKI X95-BINO) / アリミゾ製作中(SWAROVSKI X95-BINO)

 SWAROVSKI X95-BINOのアリミゾ、5台分(製作中)です。素材の17S(ジュラルミン)のサイズは皆同じですが、左右で微妙に形状が違います。右用のアリミゾは1mm深く、従って中央部の厚みが左用よりも1mm薄くなっています。これは、左用のアリミゾがベースプレートに密着したまま左右に微調整できる構造にするのに対し、右のアリミゾはベースプレートと1mmの隙間を確保して上下方向に微調整できる構造にするためです。

 この辺の仕組みは加工段階でその都度詳しくご説明しているのですが、一般に読み飛ばしている方が多く、ブラックボックスでお使いの方が多いのが残念です。 よく、当方の製品には説明書がないとおっしゃいますが、このコーナーで製作段階から詳しくご説明していますので、ぜひご精読くださいますよう、お願いいたします。



Parts being anodized(15cmF5-BINO) / いよいよアルマイト加工に(15cmF5-BINO)

Note the fewness of the parts of the new center mount, framed in blue rectangle. None the less amazing is the fewness of the added parts for the new 15cmF5-BINO,framed in red rectangle.

 いよいよアルマイトです。 青い四角で囲んだのが中軸式架台のパーツです。 部品点数の少なさにご注目ください。今回の革新により、BINO本体は作らずにEMS-BINOが構成できるようになりました。^^; 高級鏡筒であれば、文字通りほとんど無加工で鏡筒が即BINOになるのですが、15cmF5のような普及タイプの鏡筒では、鏡筒の改造が必要になります。 今回は、BINO本体側では、四角で囲んだ部品だけがアルマイトに出すパーツです。

 こうしてモデュール化が徹底しますと、価格表示体系も根本的に覆ることになります。 BINO本体という概念すらなくなりました。 ハード主体の価格体系が、ソフト主体に移行するとも言えますので、皆さんと価値観を共有しながら納得いただける価格表示を目指そうと思っています。 15cmF5-BINO-VERSION-9の場合、以下のような選択肢となります。

A: 鏡筒の改造(取っ手、アリガタのセッティング、接眼部の大型化改造)+EMS-ULS(大型ヘリコイド、大型ハウジング;より理想的なEMS-UXLはOPTION)B: 中軸式架台基礎部分(延長ピラーはOPTION)C: HF経緯台用CRADLE(アリミゾ仕様)+幅広改造HF経緯台D: 各種アイフォーカサー(OPTION)(ユーザーさんのアイピース環境によりニーズが著しく異なるため、OPTIONとします。 また、標準のフリークランプの摺動ユニットが非常に操作性が良く、これだけでもBINOとして使用可能なことを確認したことも、上記をOPTIONにした理由です。

 中軸式架台を選択される方は、A+B、HF経緯台仕様の方は A+C の選択になります。 それらの基礎セットの総額は、旧VERSION(8)のフルセットと大きな差が生じないように配慮するつもりです。(近日中にここで発表します。)中軸式架台を選択される方の内、エレベーター等を装備した大型カメラ三脚を使用される方は延長ピラー(OPTION)は不要です。水平回転部ベースも3/8インチネジ仕様をご用意しますので、事前にご連絡ください。 望遠鏡用の三脚を使用される場合は、延長ピラーが必要になりますので、三脚純正の延長ピラーを自前で準備される方は、事前にその延長ピラーをお送りいただくか、詳細な寸法入り画像等をご送信ください。 延長ピラーの必要長はまだ検証していませんが、200㎜程度あれば良いでしょう。 三脚側で延長ピラーを準備できない方は、こちらで作りますので、接続の詳細をお送りください。



Great Success on the preliminal assembly(15cmF5-BINO) / 仮組み立て成功(1)(15cmF5-BINO)

All the strategies have met togeter into a great success!!Inclinometer put on the top of the handle grip showed the vertical angles as precise as within 0.1 deg.

 個々の戦略が功を奏し、この方式で左右鏡筒の初期平行度が十分に確保されることが判明しました。鏡筒を水平にして(運搬用)ハンドルトップにデジタル傾斜計を置いたところ、左右の誤差が0.1度以内に収まっていることが分かりました。 内蔵バンド方式の狙いは的中しました。



The key-groove and the boss screw (15cmF5-BINO) / キー溝とボス(15cmF5-BINO)

The key-groove and the boss will not only prevent the drawtube to rotate, but also prevent it from being pulled out.

キー溝はドローチューブの回転防止のみならず、抜け止めの役目も果たします。 ボスは、好都合なネジは市販されていないので、作らないといけません。これで鏡筒の仮セットアップが可能で、重心位置をしっかり確認してアリガタのセット位置を決定します。 気は逸りますが、最初なので、失敗のないように慎重に運ばないといけません。

 外筒には、このボス加工の他、VIXENの標準アリミゾ台座が12時と、左は11時、右は1時の方向(天から30度)の方向に取り付く(選択できる)ようにネジ穴を施工しておきました。(多分、天位置(12時)のみで良いと考えましたが、ファインダー脚のタイプ(長さ)によっては運搬用取っ手が視界にかかる可能性があるので、斜め位置にも取り付くようにしました。 45度位置だとクランプレバーと脚が干渉するので、天に近い位置にしました。)

 この15cmF5-BINOのVERSION9の1号機は、今後のEMS-BINOの基礎構造の試金石となるものです。時間がかかっていますが、この後は製作が加速するはずですので、他の機種でお待ちの方々も含めて、そのことをご理解いただき、常に興味を持って経過を注視して頂けましたら幸いです。



Focusing system in the making-2 (15cmF5-BINO) / フリー摺動式フォーカサー(2)(15cmF5-BINO)

 期待通りの強力かつ精密なクランプ機構が完成しました。 物が大きいので、スリット加工(特に輪切り方向の)に大変時間がかかりました。これより、外筒にはドローチューブの回転防止のためのボスを、内筒(ドローチューブ)にはキー溝を施工します。

 旧バージョンと共通の課題ですが、純正のフォーカサーを排除する理由は、内径不足の他、バックフォーカスの追加確保という、不可避な意義があります。それらの条件を満たせば、市販の大型フォーカサーを使用する方法もありますが、接眼部の90φ差込とlow-profileの条件を同時に満たす物はごく限られており、あっても相当に高価な物です。(例:Feather Touch 3.5inch focuser) 今回のフォーカシング手段は、そららの条件を考慮した結果であることをご理解いただけましたら幸いです。(口径が13cm程度にケラレても良ければ、純正のフォーカサーのまま、ただ鏡筒パイプを切断すれば良いです。 自作の方は大方そのようにされます。)



Focusing system in the making (15cmF5-BINO) / フリー摺動式フォーカサー(15cmF5-BINO)

Slit clamp mechanism will be added to the outer tubes. By finishing the telescopic tubes to the optimum sizes, the drawtube slides with silky smooth.

 純正のフォーカサーは内径が細過ぎて使えないことは、VERSIONⅠ当時よりお知らせしていますが、今回はさらにフランジも撤去し、代わりに外径100㎜φのドローチューブ(VERSION8と共通)を保持するフランジを製作します。 このフランジはフォーカサーの外筒に該当しますが、通常のフォーカサーを目指すのではなく、フリー摺動式の伸縮機構を構成するものです。 これより、スリット式クランプを施工しますが、内外筒径の絶妙なペアリングとテフロンテープにより、氷を滑るように伸縮します。

 この粗動機構は、フォーカシングにも使えますが、製作者の意図としては、鏡筒長の初期設定用と考えています。(タイトルは分かりやすく”フォーカサー”と書きました。) 微妙なフォーカスはアイピース側で対処できるからです。各種のアイフォーカサー的な物を準備しておくも良し、また手持ちのアイピースを完璧に同焦点化しておくも良し、それはユーザーの方のセンスと技量次第です。(もちろん、やり方や選択肢はご提案しますし、必要なアダプターも提供します。ただ、製作者とユーザーさんが各所の設計意図について、共通の認識を持つことが前提ですので、サイトの更新には常に注意を傾けていただきたいものです。)



Inner rings preliminarily assembled (15cmF5-BINO) / 鏡筒内リングの仮組み立て(15cmF5-BINO)

It is the inner framework of “version9” of the 15cmF5-BINO.Seeming bands are not for the outer bands, but they will be inserted in the OTA tubes.The handle grip and the dovetail are located perfectly by 90 degrees apart each other, and it promises the right setting of the dovetail, which is the centerpiece of a binoscope.

 一見鏡筒バンドに見えますが、そうではありません。 これらのリングは鏡筒内にしっくりと挿入されます。 ハンドルとアリガタは正確に90度離れた位置に固定されていて、互いに正しい姿勢を既定します。 加工としては、リングに2つのネジ穴を開けるだけですが、正確に加工するためには、昨日ご紹介したような治具が要るわけです。



Memory of Mr.Hiragi (Hiragi さんの想い出)

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I attended the vigil of my friend, Mr.Hiragi, last night.
He was one of my local astronomy club members and our relationship dates back to nearly 40 years. He was five years older than I, and a commet lover,sharing the native town in common with Mr.Minoru-Honda,famous Japanese commet hunter. He was also an expert of mirror polishing and I must confide that the original mirrors of my first EMS binoscope were polished by him. Mr.Hiragi appears in a moment in the latter part of TV program below, helping me with the construction of my dome.

Harborer of the Dreams

The buddhist priest,Mr.N, who performed the vigil was also a member of our astronomy club, and he made a moving speech at the end, too. Yes, Mr.H and Mr.N are the rare witnesses of my EMS in its incunabula.

 昨晩、Hさんの通夜に行って来ました。Hさんとはここ5年ほどお会いしていませんでしたが、 地元の天文サークルのメンバーとして30年以上のお付き合いをさせていただき、かつメガネも作らせていただいていました。

 今日の午前中が葬儀なのですが、葬儀に参列するよりも、彼との想い出を今まとめておくことの方に意義があると、勝手に判断しました。 Hさんは、私より5歳年上で、彗星観測で有名だった本田実さんと同郷であり、同氏を目標にするように彗星を愛した天文マニアでした。

 知り合った当時は、確か私が20歳代半ばで彼は30歳くらいだったかと記憶します。 まじめで誠実、非常に礼儀正しい方であり、むしろ、機会があれば もっと腹を割ってお付き合いしたいなと思いつつ、他人行儀なままの関係で終わってしまったのを残念に思います。

 40年くらい前に、わずか8人程度の地元の20~30歳くらいの同志が自然発生的に集まった天文サークルで、10年前くらいまで初代会長 (僧侶)宅の寺院で月に一度の集会を設けていました。

  私が最初に作った8cm双眼望遠鏡(Sky&Telescope1982,11月号)のミラーを研磨してくれたのが H さんでした。 その時点で、Hさんは主鏡研磨の豊富な経験があり、 研磨のエキスパートでした。  たまたま手元にあった厚手の板ガラスから私が80φくらいの真円盤を2枚削り出しそれを共摺りで平面研磨していただきました。 研磨が完了した 円形の平面鏡は、今度はガラス切りの名人(店のお客さん)に2枚ずつ切り分けてもらい、最後は私が所定の形状に削り、アルミ蒸着に出したのでした。

 今から思えば、実に非効率なことをやったのですが、振り返れば、かけがえのない想い出となりました。 Hさんは私と違い、自己アピールを全く されない方だったので、彼がミラー研磨のエキスパートだったことはあまり知られていないと思います。

 昨夜の通夜の法要は、前記の僧侶の N さんが執り行いました。 多分、H さんの遺言だったと信じますが、珍しいことであり、H さんにとっては非常に幸せなことでした。

 また、Hさんは、(世界で)最初にC8(シュミカセ)-BINOを依頼された方です。 EMSが初期のワンボックス型からやっと2-ボックス型(汎用ミラーシステム) に移行した当初でした。確か1990年頃だと思います。 ただ、(彗星捜索の手順から)回転装置の無い小型赤道義に直接載せたいというご希望で、案の定使い勝手が悪く、 その後Hさんも繁忙に紛れて熱が冷めてしまい、結局は解体されて鏡筒を手放してしまわれたのは残念でした。
 下の番組の後半に当方のドームの建前のシーンがありますが、手伝ってくれたHさんが一瞬登場します。

夢をつむぐ人々

 僧侶の N さんと私とのかかわりはより深く、自称「当家はマツモト博物館だ」とおっしゃるように、公開されていない頃のEMSの試作品は全てNさんの所に あります。昨晩の法要の後のNさんの、声を詰まらせながらのスピーチは、宗教的な説教に優る感動的なものでした。



Another end Jig for the OTA tube (15cmF5-BINO) / 鏡筒パイプの治具-2(15cmF5-BINO)

Another end adapter is in the making.(15cmF5-BINO)

 当方はもとより正月休みはあって無きがごとしですが、世の中、6日が仕事始めで、去年の内に注文していた材料がやっと今日届きました。 150φの輪切り材ですが、このくらいの径になると残材も手元になく、注文した材料が届くまではお手上げでした。

 アリガタと運搬用ハンドルを固定するための、鏡筒パイプに内蔵するリングが合計4個必要で、その加工のためのジグも要るのですが、この鏡筒加工用の治具の片面を利用することにしました。(一つ二役)

 鏡筒のハンドルとアリガタは、単にそれぞれの必要性からセットするのではなく、90度離れた位置で互いの姿勢を既定するという、確固たる戦略に基いたものです。