Direct cable for the SkyFi and the Nexstar SE Mount / SkyFiとネクスターマウントのダイレクトケーブル

待ちに待ったダイレクトケーブルが、海外に注文して2週間以上たった今日、やっと届きました。 (上から順に)写真1が SkyFi と NexstarSE のコントローラーをつないだところ。EnergizerXP8000 からの電源ケーブルと紛らわしいので、表題のケーブルに赤い矢印を付けました。

これだけ見れば、「それがどうしたの?」ということですが、標準のケーブルはどうなのかと言うと、写真3(一番下)を見てください。

まず、SkyFi には、無骨なRS232Cケーブルが附属しています。 そして、Nexstar側にも長大なRS232Cケーブルが附属しているので、それらを連結すればSkyFiが使えます。(標準、ダイレクト、どちらにしても接続ケーブルの Nexstar 側は、架台本体ではなく、コントローラーの底部に接続しますので、お間違いなく。 )PCへの接続等、汎用性を考慮したものだとは分かりますが、両者の接続用に、SouthernStars も、Celestron も、ダイレクトのケーブルを用意していないのです。 また友人の手を煩わせてケーブルを作るのか?と思いながら、webを検索してみましたら、英国のパーツメーカーがちゃんと用意してくれていました。(合掌しながら3つも注文してしまいました。^^; 中央の写真)

ということで、このケーブルにしたら、ずっとすっきりしました。 カールケーブルだとさらに cool なので、上記パーツメーカーに希望しておきました。

それにしても、この手のGoto架台と SkyFi 経由のSkySafari とのマッチングは、本当にスリリングです。天文マニアには、ずっと以前のGoTo架台に対するネガティブなステレオタイプをお持ちの方が多いのか、11月10日の記事に対する反響がほとんどないことに驚いています。 まあ、これはこの事にかぎらず、一旦浸透した固定観念を払拭するのは容易でないということなのだと思っています。

Nexstar 架台については、重箱の隅をつつくようなコメントも散見されますが、私がしばらく屋内シミュレートをした印象では、その価格に対して、その機能に何らの不満もないどころか、よくこの価格でこれだけの物が作れたものだ、という驚きしかありません。

ただ、Defort の設定で面食らったことが2点だけありました。  それは、Lunt35mmの裏像を確認していた時のことです。 まず、コントローラーの強制駆動の向きがちゃんと操作ボタンの通りに直感的に上下左右に動かせることを確認してから、太陽を導入。 像の向きを確認すべく、架台を上下に微駆動させたところ、裏像の動きと反対に太陽が動くではないですか。(強制駆動の速度は1~9の9段階で低速側の1~6だけが上下が逆転していました。)

「一見天頂プリズムに見えるこのブロッキングプリズムには、どんなからくりが仕組んであるのか?」と、一瞬真っ青になりましたが、落ち着いてよく調べてみましたら、何と、Nexstar は天頂プリズムの裏像補正を Defort にしていたのです。 直ちに設定を変更しましたが、大方の世の中では、未だにマツモトのEMSは存在していないことを改めて知り、苦笑しました。(大手メーカーほどその傾向が強いですね。) 長くなりましたが、先述のことにも通じる発見でした。

もう一つは、タブレットの画面を見ながら、(架台側で仮想の北極星で初期アライメントをした後)北極星のすぐ左の星をタップしてGotoをかけたところ、何と、逆方向に架台が暴走するではありませんか。 そして、延々と逆周りして、目的の星で止まりました。 「血迷ったか?^^;」と思いましたが、これもよく調べてみましたら、これは接続ケーブル類を巻き込んでしまわないための、”Cord Wrap” という機能が働いたもので、何とこれはDefortどころか、電源を入れる度に自動的にセットされるもので、これを避けるには、電源を入れるたびに”Cord Wrap” を”off”にしないといけません。 コードの巻き込みは、その都度ユーザーが判断すれば良いことで、大きなお世話なんですけどね。^^;

ただ、どちらも本体の機能の本質的な欠点ではなく、メーカーさんの考え方の問題なので、架台自体には不満はありません。