Innovative IPD adjustment mechanism on the C5-BINO / C5-BINOのピント補償機構(目幅調整)

IPD adjustment device with focus monpensator is in the making.

C5-BINOのピント補償付きの眼幅調整機構を組み上げています。基本は左右のEMS全体が一体となって自由スライドする構造です。 ただし、勝手にスライドしては困るので、左右のアイピーススリーブを串刺しに連結するスタビライザーシャフトと一番目(鏡筒側)のプレートをロッドでリンクさせます。

ロッドの長さは固定ですが、ロッドは両端をそれぞれヒンジ等による自由端とします。 そうすると、EMSの位置も通常は固定され、目幅調整用のヘリコイドを伸縮させる時だけ、左右のEMSが同時に連動して総光路長の収支が実用上常にゼロになります。(当然ながら、ロッドの傾斜角度はピント補償の近似度を上げるために極めて重要で、所定の傾斜角がストロークの中央に来るように構成します。)

工程が少し進めば、より明快になりますが、この段階で理解出来る方は、EMSをかなり理解しておられる方と言えます。^^(実用近似的というのは、数学的には微分的にのみ成り立つが、実用上は十分にピントずれを補償するという意味です。 EMSのX-Y調整も同じで、ノブを過剰に回さなければ、イメージのX-Yシフトが成り立ちます。)

(右の写真で、右の鏡筒に仮セットした2インチスリーブは遮光用(摺動ではない)ですが、長すぎるので適当な長さに加工します。)