Cradle base and the bracket: Cradleのベースプレートと(耳軸)ブラケット

The parts are made up of solid 15mm thick aluminum alloy plates.Two dovetail-holdrs will be attached to the base plate from the bottom.

 ベース、ブラケットとも15mm厚のソリッドなアルミ合金板です。初めての3枚玉15cmアポの性能を発揮させるために剛性を重視した設計にしています。鏡筒単体着脱仕様なので、台座が重くなるのはtrade-offとして織り込み済みです。



Dovetail Holders quite successful アリミゾのメカニズム

Very good result is shown by the preliminary assembly of the Dovetail-Holder.

 アリミゾを仮組み立てし、非常に操作性が良く、固定強度も十分なことを確認しました。実は、この面押しクランプタイプのアリミゾは、20年ほど前にも製作していたことがあり、現在の加工手段は当時とは比較にならないほど充実しているので、全く心配はなかったはずですが、やはり完成して実際に成功を確認すると嬉しいものです。(1本の鏡筒にこれを2個、左右合計で4個使用)(赤道儀仕様のBINOの鏡筒の着脱用に同様のアリミゾを製作していました。)



Dovetail Holders of TMB152-BINO TMB152-BINOのアリミゾ

Mostly finished dovetail-holders of the TMB152-BINO. Each of the OTAs can be attached on and off quickly as you wish.

 アリミゾの粗加工が完了しました。 1本の鏡筒に2個用いますので、全部で4個必要です。



Forks of TMB152-BINO TMB152-BINOのフォークの形状

The shape of the forks of TMB152-BINO have come in sight.Short and as thick as 15mm forks will promise the rigid constructions.

 厚さ(15mm)と短さ、耳軸のシフト量の小ささをお示ししたいのですが、写真では随分と長く見えます。通常の組み立てですと、15cm鏡筒は天頂を向かないはずですが、ベースプレートに秘策を施すため、確実に天頂に向く構造になっています。 BINOの重心(耳軸)を中軸式架台並に水平回転軸に接近させました。 完全バランスを前提としていることと、スリ割りクランプ式としたため、耳軸は不必要に大きくしませんでした。

 15mm厚のアルミ合金板からの切り抜きで、単純な加工に見えるかも分かりませんが、今回の新型経緯台で一番の難物のパーツでした。 材料からの無駄の少ない切り出し方法、加工のための材料の固定方法、工作機械のキャパとの兼ね合い等々、長時間頭を捻った結果です。

 右の写真は、VIXENのHF経緯台のフォークとの比較です。HF経緯台では、耳軸受けはヒンジで開閉し、BINO本体に属したcradleと耳軸ごと架台から着脱していましたが、本架台では、cradleは架台に属して通常は着脱せず、アリガタ付きの鏡筒を1本ずつ着脱することになります。 この方式ですと、片方の鏡筒を単体鏡筒として赤道儀に搭載したり、気の合った友人同士で通常はそれぞれが単体鏡筒を使用し、遠征観望で合流した時に鏡筒を持ち寄ってBINOを構成することも自然に行えます。



TMB152-BINO project launced TMB152-BINO計画スタート!

New fork mount is being planned for the new TMB152-BINO.The pillar mount in the photo is the TAKAHASHI’s.

 大変お待たせしましたが、いよいよTMB152-BINOに着手しています。今回は新規に専用のフォークマウントを設計製作します。 中軸式架台も成熟してまいりましたが、今回はフォーク式のご希望です。フォーク式の利点は、鏡筒間隔を最小限に出来ることです。 目幅調整はIPDクレイフォード方式を採用します。 鏡筒はアリガタによる単体平置き着脱としますので、移動観察も気軽に行える予定です。



Weight system is added. ウェイトシステム追加

It is relatively easy for the dovetail on-off mount to move the OTA to the best balance.But a critical weight adjustment system is best to always keep the perfect balance.

 鏡筒の固定位置をアリガタで前後に調整するのは難しくありませんが、やはり高倍率観測中のアイピース交換に伴う微妙なバランス調整に対応するには、ウェイトシステムの設置が理想です。このウェイトシステムは耳軸に固定するもので、広い汎用性を持っています。



BLANCA130EDT-BINO completed BLANCA130EDT-BINO完成!!

Running out of the energy to take the professional photos after the final push of finishing the binoscope, I will show you just the snap shots of the New BLANCA130EDT-BINO.

 毎度ながら、新型のBINOの完成時には、注意深く良い写真を撮影するだけの集中力が残っていません。 即興のスナップ写真です。 今夜晴れたら店の前で木星を見てみます。

 追記(23時)

 店の前にBINOをセットして、月齢8.8の月と木星を見てみました。

 UW6.7mm(MEADE)、134倍で両者とも非常にシャープで高コントラストの像を見せてくれました。倍率をさらに上げるシーイングではなかったですが、明るい対象にして色収差は片鱗も見えませんでした。 最近は寂しい木星表面ですが、微妙な色をよく再現していると感じました。 帰宅した家内が途中から加わりましたが、月の欠け際の地形を見て絶句していました。

 さて、目的は鏡筒の評価ではなく、BINOとしての操作性のチェックでしたが、設計で意図したところは十分にクリヤーしたと感じました。 鏡筒が1本ずつセット分解できることのメリットは、やはり絶大で、店内から店先に移動させるのも全く苦になりませんでした。 (この新型の最大のメリットかと思います。)

 鏡筒平行移動方式と目幅伸縮管とでは、やはりそれぞれに分があるので、優劣は付けられないようです。 ピント移動しない目幅調整と、よりシンプルな固定式のEMSを好まれれば前者の方式、よりシンプルなBINO本体の基礎構造を好まれる場合は目幅伸縮管(ヘリコイドやIPDクレイフォード)方式でしょうか。 やはり大型BINOは後者に分があるようですが、その分岐点はやはり13cm前後のようで、13cmならどちらもあり得る、ということでしょうか。  HF経緯台+あり合わせのHAL110三脚の組み合わせでチェックしたため、高倍率になると、水平回転のぎこちなさや振動が気になりましたが、依頼者の方はオーダーメイドのピラー脚にHFの延長ピラーを撤去した形で強固に固定されるそうなので、その点はかなり改善されるでしょう。

 安定性を追求すれば、架台の質量もかなりの物が要求されると思いますが、移動観測を考慮しますと、多少の振動等は軽便さとのtrade-offとして受け入れざるを得ないでしょう。 



BLANCA130EDT-BINO almost completed BLANCA130EDT-BINO完成直前

Consecutive holidays have hampered the quicker finish of the anodizing, but at last, all the parts were successfully anodized by yesterday.

 土日や連休には毎度泣かされますが、ようやくアルマイト加工が仕上がり、同BINOも完成が間近になりました。

 黒アルマイトで、全く別物の質感になりました。 まだEMSが取り付いていないので、鏡筒をほぼ最大限に引いていますが、完成しましたら、ずっと鏡筒が前に出る予定です。

 鏡筒が1本ずつ平置き着脱できるメリットは絶大です。 中軸式架台でもアリガタの平置き着脱と鏡筒平行移動が達成できないか、目下研究中です。



Reforms of EMS sets EMSのリフォーム

At this hectic situation of the home straight to finish a binoscope, There are times I must take triage on the reforms of the EMS sets.

 BINO作りが終盤であっても、EMSのリフォームも手を休めるわけには行きません。 双望会も近く、複数のEMSセットのリフォームを依頼される方もあります。

写真の上: 旧EMS-L(PENTAXヘリコイド)セット →EMS-ULセット:写真の下: 旧EMS-XL →EMS-UXL:

 前者は4年以上前の製品と思われ、左右のヘリコイドをリバースに取り付けていなかったため、銀ミラー化に合わせてリバースにセットし、対称的な操作を可能にしました。 その他、内部の遮光処理の徹底と、離散したローレットラバーベルトの貼り直しもやりました。

 後者は、銀ミラー化はもちろんのこと、第一ミラーケースと90φバレルも新仕様に交換しました。(お見積もりに計上していませんでしたが、作業性を考慮して、全て刷新することにしました。より内容積が大きなハウジングの採用により、無切削の第一ミラーが組み込めました。(無切削のメリットには、ミラー面積が格段に大きくなることと、切削エッジからの蒸着面への侵食の不安要素が解消することがあります。もちろん、当方の省力もありますが^^;。)



Adding two polyacetar tipped set screws has made the OTA base vertically adjustable along with the horizontally adjustment.

 右鏡筒の初期調整について、上下方向はシムにて行う予定でしたが、簡単な工夫で剛性の高い上下調整が可能になりました。PIVOTのボルト(二等辺三角形の頂点に配置したボルト)位置のアリミゾプレートの下に敷いたスペーサー用ワッシャーを撤去し、代わりにそのボルトの両脇に、押しネジとして機能するセットビスをセットしました。

 セットビスの先端にはポリアセタールのチップを埋め込んでいるので、仮締め状態に於いては、水平方向の調整にも障害になりません。 調整後に本締めすれば、複雑な調整機構を設けた場合よりも強固に固定します。

 シムによる調整も、慣れれば大した手間ではありませんが、鏡筒をその都度外さないといけないのがネックです。 それに対し、この方法ですと、組み上げたBINOの状態で像を観察しながら最終調整が行えるので、非常に便利で、光軸をより完璧に追い込めます。



BLANCA130EDT-BINO near completion BLANCA130EDT-BINO(新型)完成間近

All are successful at the preliminary assembly of the OTAs.

 鏡筒の仮セットまで進みましたが、全て設計で意図した通りになりました。スライドメカも鏡筒重量に負けていませんし、各所の干渉もありません。

 2次元の写真では設計意図が伝わらないと思いますが、初心に戻って作ったこのBINOの基本構造は今後のスタンダードになると思います。 初心に戻りながら初期型の復活ではなく、今までの懸案を全てクリヤーした新モデルの誕生です。

 鏡筒の固定強度が十分に強いので、操作ハンドルはcradleのベースプレートではなく、鏡筒(バンド)に直接取り付ける予定です。



The new slide mount, the Cradle, near completion ほぼ完成したスライドマウント

The right dovetail holder unit can be rotated a bit around the pivot to make the original alignment. Needless to say that X-Y adjusting knobs on the right unit of the EMS set takes the role of the usual adjustment, and you will not have to operate this rotating mechanism in use of the binoscope..

 右のアリミゾユニットは基本的に固定ですが、初期調整がやりやすいように、構造に配慮しました。

 また、固定も以前のM6キャップボルト2本から3本に強化しています。(後述のセットビス2本も固定強化に貢献するので、それも入れれば、合計5本のネジで右鏡筒ユニットを固定することになります。)

  右は裏側の写真ですが、前方向が逆転しているのにご注意ください。 左の写真は上が前で下が手間ですが、右の写真は上が接眼側で、逆転しています。初期の水平方向の微調整は、一般的な赤道儀の極軸の方向調整と同じやり方です。 頭を下細テーパに加工したM8キャップボルトをベースプレートの所定位置(右の写真のPIVOT)に固定して基準ボスとし、アリミゾプレートにセットしたホローセットビス(芋ネジ)でそのボスを両サイドから挟み込む構造です。 セットビスはテーパボスを両サイドから挟むので、ビスを締めるほどアリミゾプレートはベースプレートに密着するわけです。可動範囲は左右でそれぞれ±1mm程度ですが、それで十分です。 二等辺三角形に配置されたアリミゾユニット固定用の引きネジ(M6キャップボルト)は頂点が支点となり、底辺を構成する2本のM6ボルトのバカ穴は8mmにして必要な調整域を確保しています。(初期調整が完了した段階で3本のキャップボルトを本締めします。)

 垂直方向の微調機構はありませんが、必要が生じた時は、一つのアリミゾ部品の下に適当な厚さのシムを挿入します。(経験上、高級鏡筒ではシムは不要なことが多く、一般的に最大でも0.5mmを越えることは少ない。)

(親戚の葬儀等で更新が遅れました。)



Preliminary assembly of the Mechanism 主要構造部のみ仮組み立て

The New Slide Mount was a “GREAT SUCCESS”!!

 取り敢えず、左鏡筒の平行移動メカの部分だけを仮組み立てしてみました。結果は上々で、未だかつて無かったほどの高剛性を達成し、鏡筒スライド方式のより大口径への適用と、小口径であっても、よりヘビーデューティな使い方にも耐えうる機構が実現したと言えます。

 また、アリガタによる単体鏡筒の着脱をよりスマートに実現するには、極力鏡筒をベースプレートに接近させたいのですが、この度は、架空のアリミゾプレートのprofileを約1mmにまで抑えることに成功しました。つまりアリガタプレートがBINOのベースプレートの上1mmの所をスライドするわけです。 このことは、耳軸ブラケットの長さを最小限にし、最大限の剛性の確保と美観に貢献します。

 一般的な自作例では、市販のスライドユニット等を鏡筒の下に積み木のように積み上げるので、鏡筒の重心がどんどん高くなって、水平時と天頂時のアンバランスの原因となり、外見も美しくありません。

 本説明と上の3枚の写真により、大方ご理解いただけると思いますが、偶力フリーの強力な目幅クランプを初めて実現したということも、今回の新型スライドマウントの成果です。

(中央の写真のベースプレート上の4つのボルトの頭は、これより落としこみます。 プレート類は黒アルマイト加工を施します。 アリミゾクランプは面押さえではありませんが、クランプネジはアリガタ面に垂直に押しますので、軽い力で強力にクランプします。 中央1箇所に面押しクランプを配置することも検討しましたが、耳軸ブラケットと干渉して非常に操作性が悪いことが判明したため、低重心対策を兼ねて、前後に分離した構造にした次第です。 写真で見ると頼りなく感じられるかも知れませんが、この方式のアリミゾは、鏡筒を横から固定する中軸式架台にも使用し、問題がないことが検証されています。 今回は平置きのなで二重に安心です。)