Making a start of the reform of EMS-L helicoid set:EMS-Lヘリコイド仕様のリフォーム(→EMS-UL)

 懐かしいEMSセットです。多分、ダイカスト導入直後かと思われます。この頃が過渡期で、これより古いと、外観はほぼ同じアルミ鋳物になります。PENTAXのヘリコイド接写リングは、そこそこの剛性があり、回転ガタもわずかにあるものの、実用範囲内で、使いやすいパーツでした。ただ、内径が小さい(2インチに遠く及ばず)のと、原理的に回転ガタが皆無のクレイフォード式の伸縮機構を開発したために使わなくなりました。(製造中止になったこともあります。今、再開しているかどうかは確認していません。(先日webで見ましたが古い在庫品でしょうか。))

 さて、老舗メーカーであり、粗悪なゴムは使用していないはずですが、このヘリコイドのローレットラバーの寿命が短く、数年で亀裂が入って切れていました。(当方が現在使用しているローレットラバーはそんなことはないのですが^^;)根拠のない推測ですが、大量に確保した材料が一定期間メーカーに寝ていて、新しい製品に組み込まれた段階でローレットがすでに高齢になっていたのかも分かりません。(いや、もしかしたらヘリコイド接写リング自体が回転率の悪い商品だったのかも?)

 今回も、ローレットゴムは跡形もなく離散して、アルマイトのつるんとした地金が見えていました。 今回の仕事は銀ミラー仕様へのリフォームでしたが、手が反射的に動いて、開梱して久しぶりに再開したEMS-Lのヘリコイドに、自前のローレットを取り付けました。^^; これで、双望会では驚異的な反射率の銀ミラーと相俟って、快適にご使用いただけるでしょう。^^

 ところで、すでに新規作成、及び銀ミラー仕様にリフォームされた方々の反響は相当なもので、改めて大きな節目に立ち会っていることの興奮を禁じ得ません。 しかし、確実に手応えを感じるものの、Ultima(新)仕様のEMSの立ち上がりは、その意義の大きさと比較すると、リフォームを含めて比較的穏やかで、依頼が殺到するという状況ではありません。

 ただし、確保した銀ミラーの初期ロットが多くなく、在庫状況をヒヤヒヤしながら眺めていますので、ある意味助かっています。(皮肉ではありません。^^;) それは、私自信も、銀コートミラーの存在を知ってから今回の採用に踏み切るまでに、2年近くの年月を経ているのですから、無理もありません。 双望会の会場で、旧アルミ蒸着仕様と銀蒸着仕様とを見比べて見られれば、逡巡の根拠が直ちに雲散霧消することでしょう。

 銀ミラーは数日前に第2ロットの発注をかけました。



Adjustment of the micro-focuser:マイクロフォーカサーの調整

When the micro-focuser knob becomes weak in the working torque, you have only to tighten the nut shown by the yellow arrow a bit.

 マイクロフォーカサーのトルクが下がって、それを回してもドライブシャフトが回らなくなった場合は、黄色い矢印のナットを締めることで治ります。マイクロフォーカサーノブ内のメカは分解しないでください。写真のようにシャフトごと抜きます。(元の接着剤が効いたまま緩みが出ている場合は、少々固いかも分かりません。難しいと思ったら、メカに詳しい友人に任せましょう。)

 その他、ノブ自体がスペーサーを介してドローチューブ脇(フラット部のすぐ脇)にこすれたり、外筒のシャフト穴等に接触していないかもご注意ください。元来、クレイフォードは極めて単純で優れた機構なのです。



Reforming the former version of the EMS-S:箱型EMS-Sの銀ミラー化

The mirrors of the former one-box type of the EMS-S being changed to the silver coated ones.

 久しぶりに懐かしいEMSと対面しました。箱型タイプですが、これも確かに初代のEMS-Sですので、銀ミラーへのupgradeをお受けしないわけには行きません。^^;

 右は素材の斜鏡(短径35mm、銀)と、箱型EMS-S用にトリミングしたミラー(交換前、アルミ)と、フォーマー(型板)です。箱型EMS-S用のミラーが随分と小さく見えますが、長径はほとんど同じです。 現行のEMS-Sは斜鏡を削らすに使用しますので、ミラー面積は√2倍強あります。

 まだ、EMSにダイカストを導入する前の製品です。(ダイカストを導入しますと、箱型のコストダウンメリットは皆無になりますので、製造を中止しました。理由は詮索しないでください。^^; ただし、光路長を極限まで詰めたモデルとして、今でも充分に存在意義はあります。)

 10年前のアルミ蒸着ミラー、新品同様で実に綺麗でした。ただ、明るさは銀とは雲泥の差、早く加工を済ませて依頼者の方を驚かせるのが楽しみです。^^;



TOA130-BINO in the planning:TOA130-BINO(新型中軸式)設計中

Characteristics of the band will deeply affect the plan.This time, I am aiming at the banded OTA to be set on the central axis mount by a dovetail holder.

 大変お待たせしましたが、いよいよTOA130-BINOの製作に着手します。

 ハンドの特徴はBINO全体の設計を大いに左右します。バンドをどう扱うかが決まれば、BINOは半分完成したのも同然です。今回は、バンドの開閉で鏡筒を着脱するのではなく、バンド底部をアリガタに加工し、そこで着脱します。 前回の150LDでは断念した方法ですが、バンドの個性の違いにより、道は開けます。



Premium sized mirror for the second unit:第2ミラーのプレミアムサイズ

As long as using the diagonal mirrors for Newtonians, the major axis is always shorter than the optimum requirement compared with the minor axis.

But there is the condition of saving the light path and keeping the minumum IPD.So, I found the trade-off pint to be 32mm by 85degree class of the ocular as the widest one to use.

Still, it is also true that the user of longer scope than F8 wanted larger image cirlcle for 40mm or larger wide-field oculars. So, I decided to accept their request despite that I don’t welcome those time and nerve consuming tasks.

 歓迎しない option なので、掲載を躊躇しましたが、望遠鏡のF値が大きく、どうしても40mm超クラスの超広角アイピースを使用したい方のために、第2ミラーユニットの限外仕様を承ることにしました。(EMSユーザーの方はすでにご承知と思いますが、EMSで敢えて50mmクラスの広角アイピースを長焦点鏡筒に用いますと、左の写真の青い矢印の部分が三日月状にケラれます。この限外加工によりその傾向が大幅に改善されるわけです。写真はすでに大き目のミラーに限外加工を施し、その部分の隙間が最小限になっています。)

 通常モデルでさえ結構大変な作業ですが、この第2ミラーを約8㎜長くした限外仕様では、さらに際どい鋭角にミラー先端の裏側をグラインディングする必要があります。神経と時間を擦り減らす作業です。(このoptionは、約8mmほど光路長が伸びます。(写真:右))



Another EMS-ULS set completed:2つ目のEMS-ULSセット完成

 目幅クレイフォードの low-profile 化に伴い、同メカのガイドレールが外付けになったため、ノブの位置を変更しました。(ガイドレールと第2ユニットの干渉回避)写真は、EMS-ULSの大型第1ハウジング仕様です。大型ハウジング導入には、かなりの初期投資をしていますので、本来ならあり得ないのですが、当面は通常ハウジング使用と同じ価格で対応させていただくことにいたしました。

 LSサイズのミラーであれば、バレルは90φでも良いのですが、望遠鏡側のフォーカサーがfeather-touchの3.5インチと大きいので、将来のupgradeを見越して100φバレルにしました。



In full swing:フル回転

A lot of parts are being made in full swing.The low profiled IPD Crayford will show the true worth of the new mechanism.In the case of IPD Crayford in EMS, there are no space for the sliding tube to be seathed.So, it is very difficult to achieve long stroke and the “low-profile” at a time.This new outer mechanism broke the long time dilemma.

 皆さんを大変お待たせしていますが、フル回転で作業をしておりますので、よろしくお願いします。

 写真は 製作中のlow-profile のIPDクレイフォードです。大型のハウジングを使用しながら、以前の小型のハウジング使用時と同じ鏡筒間隔をキープしたい場合は、当然ながら、利用できるユニット間隔(第1ミラーユニットと第2ミラーユニットとの接続間隔)が短くなるため、伸縮メカのストロークを減らすことなく全高を短くすることが求められます。

 通常の望遠鏡のメインフォーカサーであれば、短焦点のニュートン式でさえ、スライド管が鏡筒内に逃げるスペースがある程度あるので、low-profile 化は簡単なのですが、EMSの場合は、ミラーに干渉するため、逃げのスペースはほぼ皆無であり、それは至難の技と言えます。外付けの新機構により、必要なストロークをキープしながら全高を短くすることに成功しました。



A pair of handles for the 150LD-BINO:150LD-BINOにハンドル設置

The EMS-UXL-Premium set out for Europe today.A pair of handles were set on the 150LD-BINO.

 150LD-BINOにハンドルを設置しました。今回は、ベースプレートが無いことは元より、鏡筒単体着脱方式であること、さらにフランジ、フォーカサー共がねじ込み式のため、(回転方向の)締め込み位置が確定しにくいことから、設置場所や方法に苦慮しましたが、良い方法が見付かりました。(今日は、EMS-UXL-Premiumの梱包発送と150LD-BINOのハンドル設置にほぼ一日かかりました。^^;)

(銀ミラー恐るべし: サンプルミラーでは確認しておりましたが、完成したBINOに組み込んだ銀ミラーでいつもの地上のチェック対象である、無灯火の水銀灯バルブを初めてこの150LD-BINOで観察し、今までの(同鏡筒で見た)記憶を圧倒するものを確認しました。感情的な表現は抑えるべきとは思いながら、凄まじいまでの明るさとコントラストに絶句しました。)



EMS-UXL-Premium with filter charger box completed:EMS-UXL-Premium完成

EMS-UXL-Premium with filter charger box is completed.The right photo is processed so that you can see the edge of the premium large mirror.

The weight of left or right unit without 2-inch sleeve is 1,050g, with 2-inch sleeve, 1,168g.How do think of this weight, light or heavy??

The two set screws arrowed in blue in the photo, second from right, is for adjusting friction of the IPD drive. Pink arrow is the screw hole, M5, for a clamp screw of the future focal compensator.

 20cmBINO用のEMS-UXL-Premiumが完成しました。海外よりの依頼でしたが、大型ハウジングも銀ミラーもまだ実現していない段階で受注しましたが、互いに根気良くコミュニケーションを取った成果が結実しました。これをプレミアム仕様とするなら、今度はスーパープレミアム仕様と言うべき、60cm-BINO用のEMSに、今までのノウハウを総動員して着手しないといけません。

 2インチスリーブなしで片側1,050g、スリーブ付きで1,168g、この規模にして非常に軽量に仕上がったつもりですが、いかがでしょう。

 右の写真は画像処理をしてプレミアムミラーのエッジが見えるようにしたものです。バレル径は、決まりはありませんが、今回のは100㎜φです。(昨日の150LD用のEMS-ULSは90φ差込)

 右から2枚目の写真は、新型のIPDクレイフォードのメカの調整機構を示したものです。水色の矢印の2本のセットビスはフリクションの調整用です。ピンクの矢印はM5のネジ穴を示していますが、これは将来のfocal-compansatorとリンクさせた際に使うもので、クランプネジは今は添付していません。

 このモデルより、目幅クレイフォードのメカを外付けの機構にしたことにつきましては、恐らく賛否があると思いますが、装置の全高とはほぼ無関係に伸縮ストロークを設定できること、また、メンテ調整が楽なこと、さらには比較的強力なクランプが単純な機構で使用できること等、捨て難いものがあるのです。



150LD-BINO completed:150LD-BINO完成

The last model of the 150LD-BINO is completed. I have just confirmed the perfect balance at full stroke from horizen to zenith.

 初めて鏡筒を載せてEMSをセットし、地上の目標に向けたところ、理想的な光軸状態で、鏡筒の初期方向調整が不要でした。クランプフリーでフルストローク(水平から天頂)で、ノーウェイトの完全バランスを達成しています。重心位置を少し下にセットしたのが功を奏しました。



Customizing for the smaller IPD:小目幅用カスタマイズ

The minimum IPD at the standard EMS set is 60mm that is the diameter of the limb of the filter ring. By trimming the touching part of the filter ring, along with trimming the 2-inch sleeves, the minimum IPD will go down to around 57.5mm. If you don’t mind trimming the housing itself it will go beyond that.Note the part of the housing already trimmed at the die-casting.

 EMSセットの標準状態での最小目幅は60mmです。これはフィルターリングのツバの直径と一致します。同リングのツバの干渉部分を写真のように削れば、最小目幅は57.5mmくらいになります。もちろん、外径59mmの2インチスリープも該当箇所を削っておかないといけません。

 ハウジングの該当部分は、以前のアルミ鋳物(木型)からアルミダイカストに移行した時点で、型の段階でトリミングしてあります。(塗装が剥げますが)この部分をさらに削ればさらに最小目幅は小さくなります。(2インチアイピースの外径の問題がありますので、自ずと限界がありますが。)



The right unit of EMS-UL:EMS-ULのBINO用セットの右眼用

Central photo is taken from eye side, and the right one taken from telescope side.Colors of the seals on the adjusting knobs are changed into gold and silver.

 真ん中の写真は眼側から、右端の写真は望遠鏡接続面から撮影。この段階ですでに驚異的な明るさの片鱗が見えています。 X-Y調整ノブのシールのカラーをEMS-Uシリーズより金と銀にしました。



Remade parts for the 20cmAPO-BINO:手直し完了

The parts have just been remade and will be sent to the anodizer.It is a hard dose to swallow to bang into a trouble at the final phase of making things. But now, the trouble is solved and I am as happy as a lark now.

 終盤での痛い失敗でしたが、作り直しが完了して安堵しました。^^; これより、他件のパーツ類と一緒にアルマイトに出します。



Finished Premium Mirror for the 20cmAPO-BINO:20cmAPO-BINO用のプレミアム(第1)ミラー

The amazing mirrors, enhanced silver coated ones have come at last!The photo is the Premium Mirror for the 20cmAPO-BINO. The right table shows its real reflectivities.

 銀ミラーの初期ロットが入荷しました。 写真はEMS-UXL-Premium の第1ミラーです。驚異的に高い反射率が、光軸調整治具を覗いた段階ですでに明らかでした。



Finished mount for the 150LD-BINO:150LD-BINO用の架台完成

Central alti-axis mount for the 150LD-BINO is completed.The silver vertical rod is the limitter for the lowest altitude. I found it “must” for the safe putting on and taking off of the OTAs.

 完成した150LD-BINO用の架台です。 アルマイトをすると、がらっと感じが変わります。前方に配置した垂直の銀色のロッドは、最低高度角(水平より少し下向き)のリミッターです。

 鏡筒をセットする時は、フードキャップ(重いソリッドなねじ込み蓋)装着と、EMS撤去時を考えますと、一時的にかなりトップヘビーの状態になりますので、このリミッターがないと非常にやりにくことが判明しました。(つまり、このリミッターがあると非常に便利) 何度か鏡筒の着脱の練習をしましたが、慣れると安全かつ速やかに着脱できます。

 左右の鏡筒をセットしますと、大きな鏡筒の間にマウントメカがほとんど隠れて、あたかもBINO本体が空中に浮かんでいるような不思議な感じがします。重くても1体構造のBINOの方が簡単だとも言えますが、シンプルに組み上がったBINOを見ると、やはり努力の甲斐はあったと思えます。

 銀ミラーの入荷が3日ほど遅れましたが、9日に入荷する予定ですので、11日頃までにはミラーを組み込んで、いよいよ最後の150LD-BINOが完成します。



Urgent rejig on the EMS-UXL-Premium:緊急手直し(EMS-UXL-Premium)

Just after exclaiming for joy of completion of the mount of the EMS-UXL-Premium,I was thrown into abyss to find the top end edge of the 60X120 mirror will touch the joint part.

I must hurriedly remake the two tubes shown in the above photo.The bottom pipe should be longer, and the top pipe should be shorter.Anyway, in this sense, I was right in choosing the outer mechanism on the new IPD Crayford so that I can keep the stroke regardless of the total height.

 仕上がった雄叫びも束の間、60X120ミラーの先端が目幅クレイフォードの内筒内径と干渉することが分かり、再び奈落の底に突き落とされました。^^;

 まあ、こういうことは珍しくなく、以前よりは落ち着いて対処できるようになりました。急遽、下のパイプ(水色の矢印)を延長し、上のパイプ(黄色の矢印)を短縮します。奇しくも、この失敗により、外付け方式の目幅クレイフォードのメリット、即ち、全高を変えてもストロークをキープできるという大きなメリットを再確認しました。



20cmAPO-BINO almost completed:20cmAPO-BINO ほぼ完成!

These are photos of the 20cmApo-BINO assembly sent by my client.

In regard to the EMS set, I am just waiting the silver mirrors to arrive. I will finish the EMS set in a few days as soon as the mirrors arrive.

Here is a virtual interview.

Interviewer: Mr.Matsumoto, you know both of the impatience of waiting for the parts farmed out, and keeping your clients waiting for your products. Which do you think is more painful??

Matsumoto: I can say definitly that the latter is far more painful for me. So, I am haunted by back-orders all the time even while I am sleeping.

 20cmアポ-BINOの鏡筒部がほぼ完成したようで、依頼者の方より写真が届きました。 EMSセットの方も、銀ミラーが明日入荷する予定なので、それが入荷次第組み立てて発送できそうです。今回は、ミラーハウジングとミラーの刷新を同時並行的にこなしましたので、大変でした。

仮想インタビュー:

インタビュアー:松本さん、あなたは外注部品を待つ苦しみと、お客さんを待たせる苦しみの両方を知っているわけですが、どちらがより辛いですか。

松本: 圧倒的に後者の方が辛いです。待つ立場では、忘れている時もありますが、待たせている時は寝てても片時も忘れませんから。^^;

(お客さんを牽制するつもりはありませんが、つい仮想インタビューが頭に浮かびました。^^;)



115EDT-BINO in the planning / 115EDT-BINO 計画中

This is the 115EDT Triplet Apochromatic Refractor recently released from KASAI TRADING CO.I can place this OTA along with the 130EDT as the perfect tlescope as a material of EMS Binoscope.Finest mechanical structures, perfect optical performance, more than enough back-focus with a large focuser; all these features are fulfulled in this scope.An OTA of optimal specs finally appeared!!

この度笠井トレーディングより発売された115EDTアポ鏡筒を使用したBINOを計画しています。同社サイトのスペックの通り、届いた鏡筒は素晴らしい物でした。十二分なバックフォーカスとフォーカサー内径、コンパクトな鏡筒に優秀な光学系、EMS-BINOの条件が全て揃ったと言えます。 いつもながら、左右ペアの焦点距離もよく合致し、フォーカサーノブも対称配置で送っていただけるのはさすがに当方の意図をよく理解してくださっている同社ならではです。

このサイズクラスですと、鏡筒固定方式と平行移動方式のどちらでも可能ですが、今回は依頼者の方のご希望により、シンプルな鏡筒固定方式を採ります。軽量な鏡筒ですので、鏡筒は単体分解方式ではなく、一体構造のBINO本体で、従来のフォーク式経緯台方式にする予定です。



IPD Crayford for the 20cm-BINO:20cm-BINO用の目幅クレイフォード

 次の20cm-BINO用のモデルからこの方式に変更します。デザイン的には、従来タイプの方がメカが内外筒の隙間に隠れてすっきりしますが、このスライドメカが外付けになった新方式の方が生産性が良く、メンテ調整も楽です。また、短縮高よりもストロークを長く取ることも可能で、将来のピント補償機構への発展性も視野に入れています。(今回は、主に製作者側の都合によるモデルチェンジです。)

 ドライブシャフトは外筒に配置していて、シャフトは回転しながら外筒と一緒にスライドすることと、回転と移動方向の関係は従来タイプと全く同じです。ガイドレールはアングルを介して内筒に固定します。

 (45点のパーツのアルマイトが全て完了しました。これで作業に弾みが付きそうです。)