ID21番(第4世代1号機)の「トラ」さんからのメールです。

tora1
SCHWARZ150S-BINO 第4世代1号機 ファーストライト

おはようございます。 ID#21の「トラ」です。

2003年6月28-29日の夜半過ぎ、富士山新五合目での第3回Ninjaオフラインミーティン グでSchwarz150S-Bino第4世代のファーストスターライトに成功しました!

1.ファーストライトでの視野は、「感動」でした。いて座や白鳥座付近の銀河の星 粒や星雲星団が視野一杯に満ち溢れいて、ゆっくり鏡筒を流していくと、自分が宇宙 の中を漂っているような錯覚を覚えました。本当に良かったです(月並みすぎる表現 ですが)。

2.15cmのF5タイプを選択した理由の一部は、3度超の視野径を確保して、白鳥座の 網状星雲全体や北アメリカ星雲の全景を一度に観望することだったのですが、ペン タックスXL40mmで実現しました。雲の隙間の抜群の透明度のおかげで、フィルター なしでも、これらの星雲はくっきりと、しかも銀河の星粒と同時に見え、なんと言う か、もう圧巻でした(フィルターを使わない方が美しかったです)。特に網状星雲の 両サイドの部分やペリカン星雲は視野の端の方に位置することになるので、ケラレが あると減光してしまいますが、新EMSの65mmバレルと大型第一ミラーのおかげ で、減光はほとんど感じられませんでした。なお、多くの大型ドブソニアンユーザー がこの視野をご覧になりましたが、なかなかの評判でした。

3.新型の合焦機構は、まったくガタを感じませんでした。また、一度適切な位置に 粗動した後に粗動の固定ネジを締めると、微動のみで、私が双眼用に持っているすべ てのアイピースを合焦させることができました。多数の方に150S-Bino第4世代 を使用していただくことができましたが、この新しい合焦機構に戸惑った方はいらっ しゃいませんでした(もう少し微動ピッチが荒い方が使いやすいかも、というコメン トはありました)。

4.アイピースについては、白鳥座の網状星雲全体や北アメリカ星雲のように大型の 対象を観望する場合を除くと、ナグラー22mmタイプ4との相性が素晴らしいよう に感じました。星の粒々感や色、それからコントラストいずれもかなり高い水準でし た。これが常用アイピースになりそうです。

5.双眼望遠鏡本体のクラフトマンシップそのものといった仕上げや全体のバランス も、美しいものでした。会場に遅れて到着したため、写真撮影ができず、残念です が、別の機会にいい写真が撮れたら、送付します(親ばかですね)。

6.なお、双眼望遠鏡の車での移動用のケースとしてアパックス社のアパコンKM-124 を使用しましたが、私のステーションワゴンの貨物スペースの寸法や緩衝材込みの双 眼望遠鏡の寸法の両方にぴったりで、2kg程度の質量とあいまって、なかなか便利 でした。

特に車へ の機材の積み込みの際、このケースの上に椅子や三脚等を重ねて置けるので助かりま す。

松本さん、感動をありがとうございました。

「トラ」


管理者のコメント;
「トラ」さんより、早々にファーストライトのリポートをいただきました。
第4世代は難産だっただけに、製作者にとって素早いリポートは何よりの幸せで、 それこそ「感動をありがとうございました。」と私から申し上げたい気持ちです。   直前にお送りしたにもかかわらず、最初から使いこなしておられる点にも感心いたしました。

ID21より仕様を変更することになり、ご注文から納品まで1年もかかって しまいましたが、寛大にお待ちくださいました。 仕様の頻繁な更新で納品待ちの方々を戸惑わせて しまっているかも分かりませんが、EMS-BINOは常に進化しているということで、 お待ちいただく根拠にしていただけましたら幸いです。

1.銀河の中をスキャンする時の臨場感は、何度体験してもこんな感じです。 他の言葉は見当たりません。    多くの双眼マニアの方々が多大なエネルギーを傾注される所以です。

2.第4世代は、バレルを2インチから65mmに拡大しましたが、第1ミラーのサイズアップはoptionの予定でした。    完成が近付きました時点で、急遽奮発いたしまして、標準でミラーも大きくさせていただいた次第です。    (新規受注分からは少し値上げさせてください。^^;)

3.微動ピッチの点、さすがに鋭いご指摘です。 眼視の場合は、微動ピッチを出来るだけ大きく取るのが理想です。    ただ、フランジのツバのスペースの関係で、M10,P=1.5がほぼ限界でした。(M12でもP=1.75で、ピッチは大差ありません)インチネジだと少しピッチが大きくなりますが、 ネジが深くなるので、中心に6mmの貫通穴を開けるのが不可能になります。中の穴はロッドがくぐるためで、6mmより細くしたく ありません。 ただ、次からは微動つまみを大きくして回しやすくします。

4.ナグラー22mmタイプ4の人気が高いですね。(値段も・・^^;)    光学性能のすばらしさは多くの方がコメントしています。 多い構成レンズ枚数と、高級硝材を駆使して諸収差を 抑えながら超広角を実現しています。
ただ、地上風景の観察等では、ケーニッヒ32mm等の単純な構成のアイピースも捨てた物ではありません。単純な構成のアイピースは、超広角でもないし、視野周辺まで点像とは行きませんが、レンズ枚数が少ないので、 視野が明るく抜けが良い特長があります。
どちらのアイピースに肩入れするというのではなく、双眼視の醍醐味はアイピースを選ばないということも言えますね。

5.写真が撮れましたら、ぜひお願いします。 上の写真を入れ替えさせていただきます。当面は当方で発送の前日に撮影した写真を 使わせていただきます。

6.私が近場に遠征する時(滅多に出ないのですが^^;)は、乗用車の後部座席に裸で置いています。    こういうケースがあると良いですね。

「トラ」さん、ホットなリポートを、本当にありがとうございました。

美しい写真をありがとうございました。 続報もお願いしますね。^^(8月12日)